【File No.37】やめること、変えることが苦手で困ります。
何かを始めてしまうといつまでもやめられなくて困っています。
思えば、仕事も、結婚も、友達づきあいも、ちょっとした習慣も
ずるずるずるずる続いています。
例えば、友だちの命日に友人5人でお花を送ること。
例えば、ずっと更新していないブログ。
例えば、何曜日にどこをどうやって掃除をするかという手順。
例えば、いつも行く定食屋さんでいつもの注文。
やめることも変えることもめんどくさくて、
結局「前と同じ」を選んでいるのです。
仕事をスパッと辞めて次のステップに軽やかに進む
若い同僚などを見ると、その身軽さに憧れるのですが、
どうしたら「やめる」「変える」ができるようになるでしょう?
ぱすみん 50代 派遣社員

つまみ:
続けられるって、一般的にはいいことと思われがちだし
すぐ飽きちゃう人から見れば、羨ましいくらいのお悩みかも。
でも、ぱすみんさんは不満なんですよね。
いろんなことをどんどん変える人に、その秘訣というか
モチベーションをインタビューしたい気がします、私も。
…とか言って、けっこう仕事を変えてきた自分には
秘訣もモチベーションもないんですけどね(^^;)
でも、ある人にはちゃんとあるんじゃないか。
かたっぱしから聞いてみて
その内容が触発されるものであればもちろんいいし
逆に、陳腐で薄っぺらだったら
ぱすみんさんの「身軽さに憧れる」気持ちも萎むかも。
どっちに転んでもいいんじゃないでしょうか…なあんて。
まゆぽ:
なるほどねえ、インタビューしてみるのおもしろいかも。
でも、自分のことじゃなく、他人のお悩みとして考えることで
視点が変わってなにか出てきたらめっけものだ。
わたしはどっちかって言うと「やめない、変えない」タイプなんで
ぱすみんさんの気持ちを勝手に翻訳すると
「やめたり、変えたりする方がめんどくさいからそのままにしていて、
そんな自分がちょっと嫌」っていう感じじゃないでしょうか?
そうだとしたら、「めんどうくさいから何でもほっとく」が問題かと。
やめた方がいいものと、やめないものを分けて、
やめたり、変えたりすることを考えるテーマを絞り込めば、
安心して他のことはほっとけると思わない?
まずは、仕事なのか?ブログなのか?
いやいや、初めは手をつけやすそうな定食屋の注文でどう?
いつもと違うものを食べてみる。
その一歩で変われるんじゃね?

つまみ:
うんうん。
分別してテーマを絞り込んで
一歩目が「定食屋の注文を変える」の、賛成なんだけど
ぱすみんさん、もしかしたらイチロータイプで
決まったルーティンを守ることで実は才能を発揮してきたかも、だから
変えて調子狂っちゃったら、気兼ねなく戻してね。
気兼ねなくって、誰に気兼ねするんだ?って話だけど。
まゆぽさん、やめない変えないタイプって自己評価だけど
そういう「タイプ」に感じがちな意固地さ、皆無だよ。
仕事は変わってなくても、仕事の場所は軽々と変えてる印象だし
まゆぽさんは「軽々じゃないよ」って言うかもしれないけど
要するに、そういうことだよね、自分と周囲の、自分への目線は違う。
ぱすみんさんもそうかも…というか、そうだと思う。
他人行儀で自分を俯瞰したら
案外、身軽そうにやってるのかも。
仕事をしょっちゅう変えてきた私が
自覚症状は「仕事もスパっとしないことばかりだった」と
思っているように。
…あ、暗い気持ちになってきたからやめよ(^^;
まゆぽ:
あー、そうかあ、目からウロコだったよ、
自分で思っている自分と、他人から見えてる自分は
違うかもしれないってこと。
たしかに仕事場は30年で7カ所目だから、
平均4年ちょっとで引っ越ししてることになるんだ、わたし。
でもさ、7カ所より、30年がしつこいと思わない?
つまみちゃんの仕事ぶりは
1本外さない線路があって、その上を走っている感じ。
駅に止まって、また走り出して違う駅に止まるんだけど、
同じ線路でつながっている、と言うか。
ときどき横道に逸れてるけど、また戻ってくるもんね。
暗い気持ちになる必要なんて何もなさそうに、はたからは見えます。
って、ことなのねー。
ぱすみんさん、小さなことから変えてみる。
でも、それで違和感があったらすぐ戻す。
それから、自分についてそれとなく周囲の人に聞いてみる。
わたし、コンサバかしら?
わたし、しつこいタイプだと思う?
わたし、身軽じゃないよね?
自分の客観評価を調査すると、意外な結果が出るかもしれません。
闇雲に変える前に、実態調査をして現状を把握する、
マーケティングの基本に立ち戻ってみましょう!
今回、ほんとに人生相談みたいだね、わたしたちったら!
37回目にして、初めて人生相談っぷりにうっとりだ。
チリも積もれば山だわねえ(なんか違う?)

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