胴咲き桜のように
早く咲くかと思っていた桜ですがまさかの昨年より2週間程遅れての開花。あっという間に満開になりましたが少し前の暴風雨でだいぶ散ってしまいました。でもやっぱり桜を見るとなぜか明るい気持ちになります。そんな桜ですが数年前から気になっていたのが枝に咲いている満開の桜ではなく太い幹からほぼ直接?に咲いている桜。上を見ていなくてもわたしの目線に入ってくるこの桜をとても愛おしく見ていました。先日朝の通勤中に聞いていたラジオでそのような桜のことを胴咲き(または胴吹き)桜と呼ぶことを知りました。
本来ソメイヨシノは枝を伸ばしてそこから花を咲かせるべきところを枝に使う養分を惜しんで直接幹から花を咲かせるらしいです。いわゆる不定枝です。これは若い木には見られなく、歳をとった老木にしにか見られないようです。このような桜が気になっていたのは歳を重ねていく自分とどこか重複させていたのでしょうか(笑)歳いってるけどまだ頑張ってるよ、ここにいるよ、まだまだ輝きたいよー!とわたしの心の中の叫びのようです。人生100年時代まだまだ花を咲かせていたい。若い時に比べれば気力体力は落ちているかもしれないけれど人生経験という強い味方をもってチャレンジできるがことにはしていきたい。とわたしは思っています。
さて学年は同じであるマメオ君。少し前にむせこみがとても強く一時微熱もあったので心配したが今は回復傾向にあります。しかし嚥下機能は低下しているのかなかなか完全にはよくならず一度むせこんでしまうと口の中から何かとびだしてくるのではないかと思ってしまうほど凄い顔つきで咳き込んでしまう。思えば亡くなった父親が晩年は嚥下機能が低下し口から食事をとれなくなり最後は点滴だけで栄養を摂っていた。そんな姿を見てきたので嚥下機能はとても気になる。それなのに先日薬をもらいにいった内科の先生に相談したら「脳の病気で嚥下機能は低下しているからね。今後もっと悪くなったら胃ろうだね」と言うのです。悪気はないのでしょうがこちらとしては悩んでいるし心配だから相談したのにそんな答えではがっかりです。かかりつけ医の推奨で総合病院では日頃の処方などは近くの開業医にしてくださいと言われます。でも後遺症で心配なことも多いのでやはり脳のことがよくわかるお医者さんに診てほしい本人も家族もいつも不安と隣り合わせなので相談しやすい環境になってほしいです。
そんなマメオ君ですがSNSでひいきにしている居酒屋の期間限定メニューのシメサバを発見!どうしても食べたいと訴えるので電車で一駅となりのその居酒屋で行きました。その駅までの区間は車いすでも何度も利用しているので安心して出かけました。がその駅で車いすを押して改札付近を通過した時、すれ違いざまに「車いす邪魔なんだよな」とおじさんがぼそっと言っていきました。帰宅ラッシュより少し前の時間でそこまで混雑もしていなかっと思うのですがすごくショックでした。居酒屋ではシメサバをはじめ美味しい料理と少しのアルコールをいただいて早めの帰宅。
そのお店は道路から少しだけ階段のあるお店。手すりはついていますがやはり慎重に行かないといけません。マメオ君は階段が怖いのでちょっとへっぴり腰です。すると外でタバコを吸っていたお店のお客さんが「うちの兄貴も同じだからよくわかるよ」と言って手を貸してくださり「次はこっちの足だよゆっくりな」と声をかけながら助けてくださいました。最後には「また来いよ」と言って手を振ってくださいました。行きに「邪魔」と言われたおじさんと同じくらいの年代の方でした。多分わたしと同年代か少し上くらいかな?
年齢を重ねると重ねた分だけ色々なこともあります。良いことも悪いこともうれしいことも悲しいこともいっぱいあると思います。でもちょっとがんばってかわいい花を咲かせてみようではありませんか、胴咲き桜のように(笑)
Jane
あーそういうふうに咲いている桜ありますよねー、そうですか、養分を惜しんでのことなんですか。なるほど…。遠くまで手を伸ばせなくても、近いところで花を咲かせろってことかな….。
「車椅子邪魔なんだよな」っておじさんひどい。心の中で思っとけ。口に出すな。聞こえるように言うってことは、「来るな」っていう圧か。
その悪いことを補うかのような、手を貸して下さったお客さん。プラスマイナス一日の行きと帰りに起こったのですね。
誰だって年齢を重ねていけば身体の機能も衰えていくのだけれど、自分や身内に起こらないと真に分からないですよね、私もそうです。
ずん Post author
コメントありがとうございます!本当に自分や身内に何か起こらないとわからないことばかりです。自分でも今ならこんなことしないのに・・・などど思うことも若い頃はかなりやってしまっていたなと反省することも多いです。ひどいこと言ったおじさんもなんか虫の居所が悪かったのかな?とは思うけどそれを出さない大人になりたいですね。でもその後にいいこともあってどちらも目がウルウル(笑)の涙もろいわたしでした。