ウサギのふん
【ウサギのふんについて、まず知っておきたい。
書籍や飼育ガイドによると
健康な糞は直径5mm~1cm程度のコロコロした球形で茶色~黒っぽい色をしており、繊維質が豊富でほぼ無臭である。量は体重1kgあたり 5~18g/日、100~300個以上が一般的である】
ということで、繊維質が多いフンは昔の日本家屋の土壁みたいに泥にわらが入ってまとまっている感じです。ほんとうにほぼ無臭です。
もとは草ですから、かわいい草の実だと考えてもよいのです。
草食のウサギはしょっちゅう食べています。寝ているか食べているかで、その合間に毛づくろいとトイレタイムがあるかんじです(若いころはぴょんぴょん跳ねたり楽しそうに猛ダッシュしたりもします)。
トイレはおおむね決めたところでしますが尿もフンも完璧にトイレでするウサギから自由なウサギまで様々です。
うさちゃんはお店にいる時はケージの中で完璧だったようですが、今はうさ部屋で放し飼いにしていることもあり、フンはあちこちに落ちています。見ているとぴょこぴょこ移動しながらぽろっぽろっとする場合と、ぐっすり寝ている間に勝手に出てしまう場合があるようです。おやつをもらって大喜びのときにもぽろっとしちゃいます。
もちろんトイレまでやってきてしていることも多いです。
朝おきて見渡すとそこここに落ちていますが、私はフンはうさちゃんからの手紙だと思うのです。まずフンが落ちているところにはうさちゃんがいたわけです。まとまって落ちている場合、長くとどまっていた、もしくはすごくくつろいで寝ていたことになります。うさちゃん部屋の前の廊下に段差解消の小さいザブトンを置いているのですがそこでうさちゃんはじっと座って下僕たちを待っていることがあります。
そのザブトンに何個かおちていると「うさちゃん、ここで待っていたんだなあ、だいぶ待たせたな」とわかります。同じように落ちている様子で「ここまで足を延ばしたな」とか「ここはくつろげる場所なんだな」などともわかります。
とはいえ、まめに掃除もしなくてはなりません。うさちゃんがちゃんとフンをしているかどうかすぐにわかるためにはきれいになっていないといけないからです。掃除道具で使い勝手が良いのは小さいはりみの塵取りと草でできた小箒です。うさぎが好む狭いところの掃除もしやすく、毛や牧草が静電気でまとわりつかないのです。そして天然素材だと掃除上手になった気分になれます。「丁寧な暮らしのわたし・・」などとつぶやきながら一瞬丁寧な暮らしができるのです。
実家でうさちゃんの写真を見せると「フンだらけじゃないの」と顔をしかめられますが私にはいいフンがたくさんあって嬉しい光景に見えるのです。トイレ以外にたくさんあっても「こんなにたくさん、いい子だね!」と褒めたいのです。
良いフンが出るということはおおむね元気ということですからね。

ただ、ウサギのフンには盲腸糞というもう一種類のものがあります。必要なビタミン類を再摂取するためのものです。ブドウの房みたいな形で明らかに普通のものとは違うものです。ウサギは肛門から直接食べてしまうのであまり見かけることはないのですが、栄養過多だったり、直接食べられなくなっているときには目にすることがあります。うさちゃんも体を丸めて食べるのが大変なのか、このごろは向きを変えて拾って食べていますが、時々食べ忘れています。これは独特の臭いがあるので要注意。新鮮なものならうさちゃんに食べてもらうように仕向けますが、たいていは割りばしでそーっとつまんで廃棄させてもらっています。
糞の話ばかりですみません。でもひとたびウサギの下僕になるとたくさんのフンは本当に嬉しいものになるのです。

















































































