ひとりで爪切り
ウサギも爪が伸びます。野生のウサギは固い地面をホリホリするので爪は自然に削られるらしいのですが、飼いウサギは1~2か月おきの爪切りが必要です。
伸びすぎた爪はあちこち引っ掛かるし、爪で後足の前側がもち上がると踵に負担がかかってソアホックになるかもしれません。爪の中に通っている血管や神経も伸びてきてしまうのだそうです。
爪切り時期の目安はいくつかあります。血管の部分から5㎜くらい、とか爪が変な方向にカーブし始めたら、とか毛並みから爪が明らかに飛び出してきたら、とか・・。
うさちゃんは2か月強の間隔で爪切りに通っていて、前回は9月の終わりでしたが、うさちゃんが移動でぐったりしてしまい、爪切りは中止になったのでした。それから3か月以上過ぎてしまいました。
ぴょこぴょこ歩いているうさちゃんの手足をみると、とうとう、毛並みから爪がはっきり見えるようになってきました。
爪切りの申し込みをして、今度はうさちゃんを疲れさせないように運ばなくてはと考えていたところ、肝心の運転手である夫がひどい体調不良になってしまいました。運転は無理っぽい。
自転車で連れていけるか試しに自分だけでウサギのお店まで自転車で行ってみました。お店までは3~4㎞、ずーっと大きな舗装道路なのですが走ってみると意外と凸凹しています。自転車通路は車道にあったり歩道にあったりで縁石を越える回数も多く、がたがた揺れる自転車のカゴをみていると、うさちゃんが中で餅つき機内のお餅みたいに跳ねている映像が頭に浮かんでしまいます。これではうさぎもちになってしまう。無理だ。

しょうがない、自分でやろう。実家のうさぎは歯も爪も自分で切っていたじゃないか(家族がしっかりうさぎを保定してくれていたけれど)。
お店では店員さんは一人でうさぎを赤ちゃん抱っこして切るのです。
私は利き手側では抱っこできますが、そうすると鋏を利き手で持てなくなります。利き手と反対側だと関節技がきまらない(股関節を両側からきゅっと抑えるといいかんじなのです)のか、うさちゃんは体をひねって暴れだします。
考えた挙句、うさちゃんの縄張りでない部屋でテーブルにうさちゃんを載せて横抱きでしっかり自分の体に引き寄せて保定しました。うさちゃんの顔にタオルをかけて目隠ししたらなんとか切れる体勢を作れました。
テーブルは日の当たるとても明るいところに移動させておきました。
ウサギの指は前足5本後足4本、乱視用眼鏡の上から老眼鏡をかけて目を凝らしながら切りました。
うさちゃんはあまりのことに白目を剝いていましたが、ずっと我慢をしてくれて、爪切りが終わってすぐにおいしいドライ林檎をもらいましたとさ。

夫は病院で治療中で、家の中はとても静か。
窓から差し込む日の光の中にうさ毛がたくさん舞って、テーブルの上の爪切りばさみや散らばった爪屑ひとつひとつに影ができていました。
私はほっと一息「できたできた!まだ細かいものも見えたよー」と顛末をすぐに話して聞かせたいところでしたが、できませんでした。
















































































