体重
柔らかい低反発座布団の上にうさぎの足形がついています。
雪国で積もった雪に編み目記号みたいに続いているあの足跡のような。座布団の上なので一つだけ。さっきまでうさぎが座っていたのです。
足跡がしっかり残るうさぎの重さ。
ウサギは小型から大型の種類があって体重も1~7kgと幅広いですが、よく見る一般的な飼いウサギだと1~3kgくらいでしょうか。
体つきも漢方医学でいうひょろっとした虚タイプと、良い腹力があってしっかりした体つきの実タイプがあります。
先代うさぎはどっちかというと虚で今のうさちゃんは実ですよ。
うさちゃんはお店では体重1.8kgをキープしていましたが、うちに来てからは乱高下気味。うっかりすると2.0kgに近くなってしまいます。
ドライフードは量っているのですが、乾燥野菜や固形牧草など目先の変わった物をうさぎが喜ぶとついあげすぎて、体重測定で「ああーっ」ということになります。
見た目や足音に重量感が加わり、抱っこしたとき手の中で弾ねかえってくる感じがします。足に軽い麻痺があるのでよろけることが増えることでもわかります。
いけないとわかっていても太らせてしまうのは下僕の管理能力の甘さのあらわれです。
ウサギの痩せや肥満は横と上から見て細長い感じか丸っこい感じか、触ってみて背骨やあばら骨や腰骨がすぐわかるか、わかりにくいか等で判断できます。重さは適正体重から15~20%増だと肥満領域だそうです。
肥満するとソアホック(足裏の褥瘡)や足腰の関節への負担が増えますし、ウサギならではの食糞(盲腸糞という栄養物質を食べる)の姿勢がとれなくなるなどのお困りが出てしまいます。
かといって痩せすぎも困る。
うさちゃんはもうすぐ7歳、人間に換算すると60才間近で下僕と同じくらいの年齢です。私自身自分の筋肉が落ちたと感じるし、うさちゃんをみてもなんとなく丸みというかハリが減ってきたと感じます。痩せずに保つことも大切だよなー。元の体重までは落とさなくていいかなー。
そして、うさぎが下僕の足の上を乗り越していくとき、あたたかいフェルトで押される感じがとても良いのです。うさぎに足を踏まれただけのことですが、うさぎに踏まれる以外に感じることのできない繊細な重さ。
そのまま足の上で座って顔を洗い出したりしたらもう嬉しくて、貴重であたたかくて、下僕は微動だにできません。
踏まれ心地でうさぎの適正体重をわかるようになったらいいと思います。