模様替え
うさちゃんがスロープを転がるように走り降りてきました。下僕がうさごはんの用意を始めたからです。
うさちゃんは用心深くて怖がりさんなのですが、こと食事になると周りが見えなくなり一心不乱になってしまいます。
食欲があることは本当に有り難いことで、その点では坂を転がり走って来るのは喜ばしいことです。でもちょっと坂がきつくなってきたのか時々滑っているみたい、そのうち本当に転がり落ちてくるかもしれません。
基本、うさちゃんは降りてくるときに下僕の位置を判断して制動の仕方を変えています。スロープ下で座っていれば少しゆっくり降りて制動もきゅきゅっとかけてぴったり止まり、下僕が立っていれば勢いのまま足の間を駆け抜けたりします(うさちゃんゴール!と心の中でアナウンス)。
運動神経いいなあと感心します。
でも、ご飯入れを開け閉めしている音で駆けてくるときは一直線で勢い余っている感があります。
これは、傾斜をやわらげてやらねば。
スロープが部屋の真ん中にあるので下僕達も躓くこともあり、うさちゃん、下僕ともに環境整備したほうが安全そう。
というわけでスロープを長めに設定できるよう横向きにしました。うさぎ部屋の壁は床に接する部分が一階の梁で凸になっていて、普通に考えると家具が壁にぴったり置けなくて不便なのですが、うさぎがその凸の上を通るのにはちょうど良いのです。まるで昔からうさ通路になることが決められていたかのようです。
梁の部分と壁に付けたスロープでスイッチバック風に降りられます。

配置換え中はうさちゃんはケージの中。終わって扉を開けてやったら飛び出してきて、検分を始めました。スロープの位置が変わったことはすぐにわかったようですが、傾斜が少し緩くなったスロープを楽々と駆け上がった、のではなくスロープ下の薄暗い三角スペースに嬉々として入り込んでしまいました。囲まれ感があるけれど袋小路ではないほの明るいスペース、頭を入れて見てみるとウサギでなくても居心地良いのがわかります。

そんなことでスロープとおり初めまでは大分時間がかかり、上った後は網で塞がれた元のスロープへの曲がり角のあたりをしばらくふんふんと気にしていました。
模様替えしすぎ?いやいや、変化も大切。
それに自分の場所が増えることには順応がはやいうさちゃん、新しいスロープを難なく使いこなしています。
下僕も躓きにくくなったし、うさぎ部屋の掃除がしやすくなりました。
降りてくるルートが少し延びたので、うさごはんのときもうさちゃんが駆け下りてくるまでの時間稼ぎができるようになり下僕の心に余裕ができました。