第1回 「もうあっち側の岸には戻れないな」って思いました
メンバーのMLで流れてきた「ふぇんふぇんさん、宝塚にはまってるらしいよ」情報。
ヅカコンテンツどうよ、座談会とかどうよ、という流れになり、
ちょうどよく「遠征」する機会があったので、阪急沿線で
カリーナ部長も一緒に3人で会うことになりました。
(こちらの予告記事もご覧なさい♪ご覧なさい♪←ベルばらの歌詞)
兵庫県西宮市 西宮阪急内某レストランにて座談会の始まり始まり~
<ムラ組と東京組>
カリーナ:私は、宝塚大劇場で一度だけ観劇したことがあるんですが、一度だけなんですよねえ。今日は、ぜひお二人に宝塚への愛を熱く語っていただきたいです。
プリちゃんは、いつもわざわざこっちまで来るんですか?
プリ子:応援しているタカラジェンヌのムラのお茶会には「遠征」してます。
年に2~3回。
カリーナ:「村のお茶会」…メルヘンな響き。
プリ子:宝塚大劇場周辺を「ムラ」っていうんです。「お茶会」はタカラジェンヌとファンの集い、というか、ファンミーティングっていうんですかね、アイドルとかだと。
カリーナ:それが…宝塚では
プリ子:お茶会。
カリーナ:村の…
プリ子:お茶会(笑)
カリーナ:あれですか。東京と関西では、観劇スタンスも違うんですか?
プリ子:阪急沿線だと、駅のホームに広告とか、売店に雑誌が売ってたりしますけど、東京では、ちょっと前まではありえなかったです。宝塚観劇は特殊な趣味という印象。だから、ハマるのは一大決心でしたね。今は広告やテレビの露出も多いですけど。
カリーナ:そっかあ、心の葛藤があるんですね。ふぇんふぇんさんは阪急沿線の出身ですよね。
ふぇんふぇん:大劇場から数駅のところに住んでるんです。生まれ育ちもずっと同じとこで…。
プリ子:うらやましいですねー、出待ち入り待ちしやすいじゃないですか。
カリーナ:待ち放題ですよね。
ふぇんふぇん:んー、でもあまりに身近というか、母親が宝塚のライトファンだったので、こどもの頃から歌劇はときどき観ていて。自分の中での一番古い観劇記憶は、大地真央が二番手のとき。小学校高学年かな。だから逆に、改まって宝塚!と言われても「ふーん…」という感じ。宝塚沿線には、私みたいな人が意外と多いと思いますね~(笑)。
プリ子:もったいない!
ふぇんふぇん:そーそー、今思えばほんとにもったいない(笑)。でも、知り合いの娘さんがジェンヌさん、とかそういうのがほんとに多いので、チケットは、「どーぉー?見ないー?」みたいに回ってきて仕方なく…というか、お付き合いで見るもの…的な感じのときも多くて。
地元のバレエ教室でも、先生が元ジェンヌさんっていうとこは結構多いんだけど、以前は、ジェンヌさんの教室は基礎をあまり教えてくれないからやだなーと思ってて。今だったら、絶対元ジェンヌに教えてもらって、決めポーズとか習いたい!(笑)
カリーナ:ははは(笑)。でも、知りあいの娘さんがジェンヌさんって、なんか、こう、潤沢な感じがするなあ。たしかに「元タカラジェンヌ」が経営するブティックなどもさりげなくありますね。
<出会いと再会>
カリーナ:でも、以前、ふぇんふぇんさんにお会いしたとき、宝塚のこと、なんにも言ってなかった気がする。どうしてまた再発見したの?
ふぇんふぇん:実は、ホントにたまたまうちの旦那さんが阪急三番街の抽選でチケットをあてて。去年(2014年)のお正月公演の「ナポレオン」。(※『眠らない男ナポレオン‐愛と栄光の涯に-』)
プリ子:あーー、あれですね!
ふぇんふぇん:あらためて観たら、なんか昔のイメージよりいろいろ進化していてびっくりして。それで純粋にちょっと見直したというか。宝塚もなかなかいいやん!って。
プリ子:芝居が? スターが?
ふぇんふぇん:舞台機構とか…。オープニングからいきなりショベルカーみたいな機械で高い所からトップさんがせり出して来たりして。
プリ子:ちょっと特殊なことしてましたね。演出も洗練されてきたし、年々進化してるなって思います。
カリーナ:ああ。ふぇんふぇんさんの「見直した感」は、わたしにおけるジュリー「紅白歌合戦で鳩を出していた」事件といっしょかも。
ふぇんふぇん:うん??鳩?
カリーナ:そう、鳩。ジュリー、ご存知ですよね、沢田研二さん。あの方が、1974年の紅白で「追憶」というヒット曲を歌うんですが、その間奏部分で白い鳩を服から出し、その鳩を指にのせてささやくように甘美に歌いかけるんです。それから40年の月日を経て、その王子様然とした姿をユーチューブで見たとき、その端正な美しさとあの当時ならではのおフランスなロマンチズムに「まさか、こんな場面がーー!もったいなかったーー!」と思いましたもん。それから、彼のザ・タイガースから現在までの偉大すぎる足跡を知り、もう・・・
プリ子:あの、つながりが…(笑)
カリーナ:ふぇんふぇんさんの宝塚再発見&再感動にもそういうった要素があったんじゃないかなと。「鳩事件」的な何かが。幼少期や思春期に、あまりにも自然に親しんでいたために気づいていなかったけど、心の土壌に「こぼれ種」が落ちていてですね、再会という「水と光」が与えられたことで急激に発芽するわけです。狂おしさに似た勢いで。自分の「若いころ」の思い出という情緒的な肥料も与えられて。それが、わたしの場合はジュリー再発見だったわけですが…。あ、ヅカの話題を続けましょうか(笑)。
ふぇんふぇん:そうなんです。まさにカリーナさんの言う通りで。思い起せば、子供の頃はヅカファンだった母の趣味で、洋服はパフスリーブやバイカラーの白襟ワンピに、スカラップスカートとかを、ずっと着せられていたんです。中学校時代にそんなのダサい!と反抗して一切着なくなりましたけど(笑)
なので、まさに今回のことは幼少期に親しんでいた世界観に再会!だったんだと思います。なので自然に「せっかく地元なんだしもっと観に行ったら楽しいかも!?」と思えたんでしょうね。
カリーナ:やっぱり、そうですよねえ。土壌にこぼれ種が落ちていて、大輪の花を咲かせるのをまっていたんですよね。
カリーナ:プリちゃんは何がきっかけなんですか?
プリ子:大学のときの友だちが舞台全般見る人で、彼女が突然、あるスターさんにハマって、連れていかれて。最初は「なんじゃこりゃ!」と思ったんですけど、内心けっこう楽しくて。でもこんな特殊な趣味にハマるのは頭のおかしい人たちだけだと思っていたので、たまに見て「へー」と思うだけっていうのを5年ぐらい続けてました。
カリーナ:「頭のおかしい人」(笑)。それで 5年も?
プリ子:それが、ある公演で突然、ある人に、ハマっちゃったんです。もともと素敵な人だとは思ってて、友だちにも「その人が出演するのは誘ってね、でもヅカファンには絶対ならないからねっ」って言ってたんですよねー。
花粉症と一緒で、ずっとアレルゲンはたまってるんだけど、気付いてない、それがあるとき突然、堰を切って発症しちゃったという。ちなみに、タガがはずれた瞬間は、娘役のチョーカーをはずして首筋にチューするラブシーンでした(笑)
帰りに、生まれて初めてブロマイドというものを買ったんですけど、「あ、大きな川を渡ったな」「もうあっち側の岸には戻れないな」って思いました。
カリーナ:長江を渡ったわけですね。渡りきって濡れた体のまま後ろを振りかえると、向こう岸はもう遠くて見えない、みたいな(笑)。
プリ子:もはや向こう岸がどんなだったか、おぼろげにしか覚えてないですね(笑)。
…楽しいトークはまだまだ続きます!
振り返ればジュリー
まさかここでジュリーの話題が出るとは思いもしませんでした。
私のジュリー落ちもカリーナさん(同い年)と似ていてユーチューブ経由でした。
でも子供時代にはザ・タイガースファンだったので忘れていた記憶がよみがえる、が近いんですが。
それはさておき、宝塚もジュリーに似て麻薬のような深~い底なし沼のような魅力がありますね。
続きを楽しみにしています。
okosama
待ってましたー!
スカラップスカートを脱ぎ捨てるふぇんふぇんさん、ブロマイドを手に遠い目のプリ子さんが目に浮かびます(笑)花粉症の例えが秀逸です。
カリーナさん、ジュリーが臨界値をこえてる(笑)
ふぇんふぇんさんの情報量、プリ子さんのぶっちゃけ話など、いろいろ楽しみです。今後もちょいちょいジュリーが挟まるのか?も(笑)
あずみ
昨年、台湾で初めて宝塚公演があったんですよー。私、それまで一度も見た事無くて。
ありゃいいもん見せていただきましたわー。
あの時間だけ、違う世界に行っちゃった感じでした。だからプリ子さんが「大きな川渡った」とおっしゃる表現がよーくわかる気がします。(わたしはまだ川を渡ってないが)
台湾にもヅカファンがたくさんいるんじゃないでしょうかね。
今年の夏の公演も、全チケット、発売と同時に完売でした(汗)
アメちゃん
こんにちわ!
私はヅカファンじゃなくて、長江のこちら岸にいるんですけど
「ビバ!タカラジェンヌ」というラジオ番組を時々聴いています。
小山乃里子さんというベテランパーソナリティがタカラジェンヌにインタビューする番組で
その番組を聴くようになってから
タカラヅカには本公演のほかに新人公演があるとか
引退公演では、ファンの子は白い洋服を着るとかの習慣(合ってます?)があるとか
長江の向こう岸を垣間みることが出来ておもしろいですね。
そんなある日、昔の上司(←団塊世代のオジさん)にバッタリ会って話していたら
まさかのゆずきれおんファンであることが判明して
意外な人物がヅカファンであることにビックリでした。
perako
分かります~ 私もヅカにハマった時がありました。名古屋から大劇場に通ってましたよ。
周りにヅカファンだった人結構いますが、1人遠征でも平気でした。
私は現実の彼ができてから自然にフェードアウトしましたが、あのキラキラの世界は格別。
あ~久しぶりに観に行きたくなりました。
Tompei
幕が開くのを楽しみにしていました(^^)
ベルばら初演の少し前から40年余りずっと川のこっち側を歩いています。人生の2/3以上、宝塚の歴史の2/5! その間のチケット代、遠征代、その他の費用は……くらくらして計算できません。宝塚にハマらなければ、もっと有意義な人生を送れていたかも?
あ、小学生のときはタイガースのジュリーのファンでした。その後はヒデキ。宝塚と並行です(汗)。
ミーハーは死ぬまで治らない!
プリ子 Post author
振り返ればジュリーさん、コメント第一号ありがとうございます!
ザ・タイガースのファンだったなんてエリートですね、すごい!
これからカリーナさんのエリートぶりも明らかになるので楽しみにしていてくださいね。
私もこれからジュリーの動画を見てみます!
プリ子 Post author
okosamaさん、待っていてくださってたなんて、ありがとうございます!
ジュリー以外のカリーナさんのミーハー話題もはさまりますよ~
ヅカファン二人はますますぶっ飛んでいきますが、お楽しみに!
プリ子 Post author
あずみさん、台湾のお話ありがとうございます!
去年の公演ご覧になったんですね!
そのとき主演だったトップスターはこないだ辞めたのですが、
最後の日の公演は台湾でも中継されてたと思います。
じつは、今度の夏の公演は私が応援しているジェンヌさんも行くんですよ~
よろしくお願いしまーす^^
プリ子 Post author
アメちゃんさん、コメントありがとうございます!
その番組、東京では聞けないので、めっちゃうらやましいです!!
前好きだったジェンヌさんが出演するとき、
ちょうど「遠征」していたので、ホテルでラジオを借りて聞きました。
「どうしても今ラジオが必要なんですっ!」と懇願(笑)
ファンでなくても、日常的に聞けるだなんて、、、うらやましすぎます!
プリ子 Post author
perakoさん、コメントありがとうございます!
じつは上級生だったのですね!
若いときにハマった人は、彼氏ができると…ってありますね。
30、40でハマる人は、現実の恋愛や結婚に
ある程度見切りをつけた人が多いように思いました。
もちろん、30になった直後にハマった私は後者です^^;
プリ子 Post author
Tompeiさん、上級生のおでまし、ありがとうございます!
ベルばら以前をご存じなんて、いいないいないいなー
映像で見て指をくわえてます。
川を渡らなかった人生…もはや想像できないですよね。
しかもジュリーファンだったなんて、
カリーナ部長並のエリートのミーハーですね!