「シュワっち!な日々」
手の平をすっと裏返してブースの中のアナウンサーに合図することを、“キューを振る”という。キューと同時にしゃべりだすアナウンサーもいれば、キューを見てにっこりうなずいてからしゃべりだすアナウンサーもいるので、相手によって、出すタイミングを変えている。キューを振ることは、合図を送るという意味合いに加えて、アナウンサーとディレクターが目と目を合わせ、心を通わせる、大切な儀式であると、私は理解している。
ある時、先輩のアナウンサーから、言われた。
「あんたは、キューを出す時、口が『ピユッ!』って言いよる。なんで『ピユッ!』って言いながらキュー出すん?」
こう問われ、びっくりした。
ピユッ!なんて、言うわけないジャン!そんな無意味な言葉、知らんわあ…と思いつつ、意識してみると、ワタシ、声には出さないものの、確かにピユッ!って口パクしながら、キューを送っている・・・。いったい、ピユッって何だ??どっからやってきた!?(私の前世はヒヨコ?)
それ以来、キューを出すときの口の動きには注意するようになった。でも不思議なもので、カッコよくキューを振った後は、なんらかの照れ隠しの動作を体が必要としているようだ。だから最近は手をおろしながら、そっと指パッチンをして、バランスをとっている。きっと誰も気がついていない。(いや、オペレーターさんは気がついているかな。)とにかく、指パッチンのアクションをしながら振り上げた手をゆっくりおろすことで、私のキューは完成する・・・。
そんな私、もうひとつ、へんな口癖があることに、気がついてしまった。なにかにびっくりしたり、あ!!と身をかわす様な瞬間に、「シュワっち!!!」とつぶやいているのである。かなり頻繁に言っている。瞬時に危険を回避した後、この言葉をつぶやいて、ようやく心に落ち着きが戻る。これって、アラフィフ世代共通の口癖でしょか???
そーんなシュワっち!な毎日を送る私に、先日アメリカのオレゴン州から嬉しい小包が届いた。
送り主は、この夏ラジオに電話出演してくれた、ポートランド在住の日本女性。
オレゴン州ポートランドは「全米一住みやすい街」として移住者が急増、近年注目を集める人気の都市だ。オレゴン富士とも称されるフッド山を望む自然いっぱいの街、環境に優しい街、自転車通勤に適した街、菜食主義者に優しい街、フードコートの多い街、DIYの聖地…等々。日本でもここ数年、ポートランドの魅力を伝える書籍が何冊も出版され、私も読んで興味津津。ぜひ番組で取り上げたいと思い、女性にインタビューを依頼、国際電話でポートランドについて語ってもらった。
小包の中身はポストカードやチョコレート、キャンディーなど、贈り物でいっぱいだった。さらに、こんな素敵なものが…。
『33 BOTTLES OF BEER』と書かれたパスポートサイズの手帳。飲んだビールの味の詳細を記録できるようになっている。
そう!ポートランドは「世界ベストビール都市」第一位に選ばれているビール天国!いたるところにクラフトビールの醸造所があるそうだ。ビールは私の大好物!365日ほとんど欠かさず愛飲している命のドリンク。「ポートランドに来て下さい。一緒にクラフトビールを飲み歩きましょう!」と誘われているようで、なんだかテンションが上がってきたゾ!グラスに注がれた褐色の液体、そして無数の白い泡…、シュワシュワ、シュワッ、シュワっち♪
いまねえ
こんにちは。
「シュワっち」!私も出てしまいます、声に出ることもあるし
出さないこともあるけど、何かこう、、反射的に出ます。
身に沁みついている??無意識に一体化してます。
「ウルトラマン」と共に育った世代に共有することなのかしら?
皆さんも同じようなシーンで口に出てしまうのかな。
流行語大賞どころじゃないですね。
がっちゃん Post author
いまねえさま
そうなんですか!
「シュワっち!」っておっしゃるんですね!
ホント、反射的にでるんですよね。
私だけじゃなかった…。嬉しいです♪
中年になったウルトラマン世代が、
日本中で「シュワっち!」ってつぶやいていると思うと、
今日も一日、元気に過ごせそうな気がします。