カリーナからゆみるさんへ 2023年9月18日
これは一昨年、カリーナとゆみるがメールで交わした往復書簡です。
ゆみる様
カリーナです。お元気にお過ごしですか。
すぐにお返事を書こうと思っていたのですが、メールをいただいた後、頚椎症になってしまって肩の激痛で苦しみ、少々やけになっておりました。
ちょうどその前、ゆみるさんが第九に参加される記事などを読んで私も少し外に出て、これまでと違う活動をしようと思い、大阪にある古い文学スクールを受講することにしたのですが、結局、何も書かず、時間だけが過ぎそしたら仕事も忙しくなって今に至ります。
自分から声をかけておきながら本当にすみません。もう、忘れておられると思いますがスーは、スイカ、食べますがそんなに好きじゃなさそうです。でも、果物全般食べます。甘い方が好きみたい(笑)
お葬式の様子をうかがってつらい記憶を蘇らせてしまって申し訳なく思いました。なんか自分と同じように思ってしまうのだけど、ゆみるさんは旦那さまが告知を受けてひと月後に亡くなっているのだから、わたしとは比較にならない悲しみのなかで葬儀を過ごされてことでしょう。
でも、お義母さまはじめみなさんがゆみるさんの状況に心を寄せてくださった様子が伝わり安堵する思いで読みました。
それにしても葬儀アルバムなんてあるんですか!知らなかったです。わたしの葬儀場は、デカいめのチェーンですが、葬儀の時に上映する夫の写真スライドのDVDはもらってきましたが、写真アルバムはなかったです。ただ、夫の友だちが数枚写真を撮ってくれていて誰一人も参列しなかった夫の親戚一同に「ちゃんとしたんだぞ。こんなにたくさん集まったんだぞ。どうだ」と写真で見せることができてよかったです。
神が味方してくれたと思いました(笑)
私の場合、お葬式は、「せめてお葬式ぐらいは」と思って意地でやった感じです。総額税込150万ぐらいだったと思います。参列者が自分たち含めて70人ぐらい。それでも、打ち合わせの場所で担当の人を追いかけて一度値切り、家に帰ってもう一度値切る電話をしました。
電話で「棺桶、やっぱり一番安いので!」と言ったら、「先ほども申しましたが、お宅のご主人の身長だと一番安いのには入りません」と言われてしまいました(笑)。「ああ。じゃあ、初七日法要の花、いりません」とか「遺体の顔のところに置く花、いりません」とか言ったなあ。自分のこれまでの人生で夫の葬式が一番必死に値切りました。
家に置く祭壇も段ボール製から木製、なんかもっといいやつとかランクがあるんですよねえ。うちはもちろん段ボール製でした。白い布がかかるから、それで十分でした。振り返れば、値切らなくていいものなんて何もなかったな。
お返しの品は葬儀会社に頼むと高いので楽天市場のショップに注文したのですが、役所に手続きに行った帰り、地下街を歩いているときに、はきはきしたショップの女性から確認の電話が入ったことを覚えています。
雑踏のなかで会話しながら、「あー、何もかも、段取り攻めだ。はきはきと進み、手配をして、お金を払う」と実感したことを覚えています。たしか、カルディの近くだったなー。
ゆみるさん。今、どんな毎日を過ごしておられますか。お互いの近況報告でこの往復書簡を終え、その後、公開したいと思います。もちろん、それ以外のことでも書きたいことや同じような境遇の読者の方に知らせたいことがあれば自由に書いてください。
また急ぎませんので暇なときによろしくお願いします。まだ暑いです。体に気をつけて過ごしてくださいね。