第25回 年明け極私的特別企画◆ゾロメ女の本棚公開、の巻
年も明けて早、半月経ちました。
すでに1年の24分の1が終わったわけですが(うっとうしい人が年頭に使いがちな言い回し)いかがお過ごしですか。
本年もよろしくお願い致します。
そんなわけで、2014年第1回はなにかおめでたいテーマで!と思ったものの、これぞというものが思いつきませんでしたので、勝手にもろ肌を脱ぐひとり芝居感覚で我が家の本棚を公開させていただくことにしました。
昨年末、本棚だけはちょこっと(あくまでちょこっと)片づけたもので。
私は「趣味は読書」ですが、ディープな読書家ではありませんし、本をなりわいにしているわけでも、蒐集癖があるわけでもなく、読んでいる本の多くは近所の公立図書館で借りたものです。
ですから、ヒトサマにお見せするような本棚ではないのですが
①自分が人んちの本棚を覗くのが大好きであること
②その場合の「人」は、何かの専門家やマニアより一般「人」の方が面白いと思っていること
を鑑み、一般人であることにかけては人後に落ちない自分のそれを公開してみることにしたというわけでございます。
よろしければおつきあい下さいませ。(写真はクリックすると拡大されます。・・あら、大きくなると存外に恥ずかしい)
↑これが露出部分のほぼ全景です。
ちなみに、夫(50代なかば。O型。ガテン系自営業ときどき楽器演奏)と私の本が混在しています。
写っていない最下段には雑誌や大型本が入っていますが、手前にソファがあるため、どかさないと取り出せません。
使い勝手悪し。
右側の垂れ下がった布はサイレントコントラバスのケースの一部です。
ここしか置き場所がないので置いてますが、はっきり言って邪魔です。
ちなみに、中身は知人に貸出中。
このケース、黒くてデカくてとても圧迫感があるので、上半身だけベージュの布でくるんでみました。
付け焼刃的対処法。
現在、使用している本棚はこのふたつですが、以前は4つありました。
部屋が本棚まみれで余白に欠けたので10年ほど前に大々的に本を整理したのですが、それでも2つでは収まり切らず、全ての段が手前と奥の2列置き構造になっています。
元図書館員の風上にも置けない使用方法。
奥の本が取り出しやすいよう、手前の本は靴箱などの空き箱に入れているのですが、どうしても奥は死蔵本になりがち。
今回のお片づけでも奥はほとんど手つかずのままです。
よって、奥は地味な、何年も寝かせた熟成本コーナーとなっております!?
もしかしたら、ここに写っていない奥の本にこそ、持ち主の深層心理が露呈しているかもしれません・・なんちって。
とにかく、収納のプロや災害時家庭内事故防止委員会(そういうものがあったとして)からは「言語道断!」と叱られそうな本棚です。
しかも、2列置きにしても入りきらないので、筒井康隆全集やD.フランシスの「競馬シリーズ」、写真集、マンガ『ナニワ金融道』シリーズ、『20世紀少年』などが、部屋の片隅や隣の部屋に別置されています。
要するに、本棚を減らしても余白のなさに変わりはないやんけ!なのですが、その事実が夫と私の間で話題に上ることはありません。
長く夫婦をやるコツは、触れないこと、気づかないふりの見極め、と年々思い知るわけですね。
↑このあたりは8割がた夫の本。
村上春樹や伊坂幸太郎は私も好きですが、買うのはほぼ夫。
夫は、本は買って読む派なので、借りまくっている妻を若干うさんくさげに見ていますが、そこはそれ、何も言ったりはしません(苦笑)。
ところで、図書館員時代、本のしおり(スピンorひも)は、引っかかって切れたりしないように本体の中に入れ込んでから配架していたものでしたが、家では全くやっていません。
だらっと出しっぱなし。
↓そんななか(?)、誉田哲也「武士道シリーズ」のしおり(スピンorひも)はめでたい紅白2本組なのであった、と気づきました。
↑そしてここには座右の書『エースをねらえ!』全18巻。
10代から折に触れ読み続けているので、初代はボロボロになり、20年前ぐらいに買い直しました。
これは2代目です。
隣の『横浜ラブ・コネクション』全3巻(わたべ淳)も古いマンガですが面白いですよ。
ここで突然ですが、夫が買った『ピアノの森』問題について言及。
大々的本の整理後に全巻買ったらしいのですが、どうしても、どーしても1~3巻が出てきません。
我が家ではときどきこうしてモノが忽然と消えるのです。
夫婦で話し合った結果、どうも家のどこかにブラックホールがあるらしい、という結論に達し、それ以来、モノがなくなっても「ブラックホールに行っちゃったんだからしょうがない」とカンタンに諦めるようになりました(バカ夫婦)。
このブラックホールは、最初に忽然と消えたモノにちなんでスノトレワールドと呼ばれています。 ※スノトレ=雪道用スノートレッキングシューズ・・と注釈を入れるほどでもないですね。
そんなわけで、月亭家の本棚公開でした。
本棚公開、恥ずかしさもありますが、少しだけ清々しさも感じました。
ヌード写真集を出す芸能人の気持ちがちょっとだけわかった気がします(ホントか自分)。
よかったらみなさんもいかがですか。
あらためて、今年もよろしくお願いします。
by月亭つまみ
こんなブログもやってます♪→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」
一般人の本棚では飽き足りない方にはこんな本↓はいかがでしょうか。
okosama
思いきって(笑)公開されましたね!
つまみさんちの本棚、どんなだろう?と思ってました。
スペースが限られると二段置きですね。ページの上の方が黄ばんだ本が、奥にあるんですよね。
子どもが家にいた頃は、百科事典や辞書、画集、新書、小説本、マンガ(単行本)など、全てリビングルームの本棚に並べてました。何を手にとっても良いようにと。引越しや震災後、かなり処分しましたが。
男たちは北へ、読んでみたいのですが、図書館に無かった…。年末に図書館や書店でつまみさんの紹介本を入手された方がうらやましかったです。
あ、そうだ。
昨年読んだ本ですが、小川洋子さんの原稿零枚日記が印象に残ってます。昨年文庫がでました。
活字も大好きなので、今年も楽しみにしています。
つまみ Post author
okosamaさん、凡庸な本棚でスミマセン(笑)。
そうですそうです。奥は黄ばみきっていて、ページをめくると鼻がむずむずします。
ホコリよけに、本棚の前面にカーテン(のれん?)的な布を付けていた時期もありましたが、やはり視界に入らない本は仮死状態になるなあと外しました。
『男たちへ北へ』、頼みの綱の図書館にもないのですね。
我が家のをお貸ししたいくらいです。
小川洋子さん、それはまだ未読です。
読みますとも!
今年もよろしくお願いします!!
つまみ Post author
↑男たちへ北へ、だって(^_^;)
男たちと北とに並列に問いかけてどうする!?でした。
okosama
意味のないタイプミスは気になりませんよ(笑)
マンガが見えたので再びコメントします。
エースをねらえが座右の書とのこと。
記憶違いでなければ、テニスをなさるのでしたね。テニスの指南書ですか?それとも何度となく手にとって、気持ちを立て直したり、癒されたり、なさる?
後者の意味では私の場合、浦沢直樹画のマスター・キートンですかねぇ。
つまみ Post author
okosamaさま
「エースをねらえ!」は、テニスと縁がなかった中学生の頃から読んでいますが、若い頃はストーリーを追って、若くなくなってからは人生訓みたいな感覚で、読んでいるような気がします。
そうですね、後者ですね。
あまりにもレベルが違い過ぎるからか、テニスの指南書としては読んだことがありませんが、今でもテニス中に「お蝶夫人になりきる作戦」で、「ひろみ、遠慮なく向かって来なさい!」と言ったりします。
バカ丸出し。
マスター・キートン、なるほどお
浦沢直樹っていろんなマンガを描いてますねえ。
わに
好物です。 覗き見大好きです。 本棚公開だなんて。。。ほんと ありがとうございます。
ところで
なんで 「私が殺した少女」が2冊あるのか 気になってしょうがない。。
たしか 『上・下』 とか 『1・2』 とか なかったですよね (ワタシが知らないだけ?)
同じ本が2冊。。。ああ 妄想が膨らむぅ~
本棚と言えば。。。。あれは本棚なんだろうか 積み重ねているから 『本の漬物』?
お亡くなりになった内藤陳さんの お部屋の写真は衝撃的だった。。。。
あっ
ちなみに ワタシがバッハになる時(謎) 参考にしたのが この本
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4636814932/ref=dp_image_text_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
で 結果が これ(笑)
http://ameblo.jp/wani-mama/entry-11423718634.html
つまみ Post author
わにさん、鋭い!
2冊、見つけちゃいましたか。
そうです。『私が殺した少女』は上下巻モノではありません。
これもフシギなんですよねえ。
気がついたら2冊あったんです。
もしかしたら我が家って、モノが消えるブラックホールだけじゃなく、モノが増えるホワイトホールもあるのかもしれません(笑)。
ま、「すごく面白かった」と作者に2冊分の印税で敬意を表したということにさせてください。
実はここに写っている中に、もう1組同じ本があります。
単行本と文庫、というのではなく。
これも、今回の撮影(?)で気がつきました。
気がつく方、いるかなあ。
そしてやっぱり、ホワイトホールですかねえ。
『絵本で読むバッハ』、私もめくったことがあります!
これを参考にされたのですか。
楽しそうです♡
わに
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okosama
三たび、失礼します。
わにさんご紹介の絵本、気になります。当時の様子が分かるのですね。こういう勉強になる絵本、持っていませんでした。
つまみさんの二冊ある本、みつけましたよ。早々と答えを言うのはやめておきますが…、名作と言われてますね。我が家にも同じ本有りました。そしてやはり、かぶってました(笑)古本屋さんをハシゴしてる間に、どれを買ったのか分からなくなるんですよ。
つまみ Post author
わにさん、あ、カンタンにわかっちゃいましたかね(^_^;)
ここには写っていない中にも、ホワイトホール本はいろいろあります。
あくまでも、異空間からやってきたということで。
つまみ Post author
okosamaさん、何度でもいらして下さいまし。
あらやはり、見つかってしまいましたか。
そうなんですよね、特にシリーズものやタイトルが似ているものは、どこまで、どれを買ったかわからなくなってしまうのですよね。
私はナンシー関さんが大好きなのですが、何シリーズなど、もうまさに「何が何だか」状態です。