山本學、語る。「老いは語るもんじゃなくて、老いは行うもんだ」
こんにちは、カリーナです。
俳優の山本學さんから目が離せません。現在88歳。軽度認知障害を公言した學さんの言葉からは、「老いてなお元気」とも「老いてボケる」とも異なる、優れた観察眼が可能にするリアルレポートと静かな決意表明の趣があります。

すでにご存知の方も多いかと思いますが、もともとは幻視を体験し、レビー小体型認知症を疑って病院に行かれたんだとか。そしたら軽度のアルツハイマー型認知症だと診断されたと。
医師の朝田 隆氏との対談では、「年をとっても良い習慣があれば、それまでの生活が維持できる」という朝田氏の言葉に
でも人間って「認知症の予防になるから」なんて理屈で言われると、かえってやらないんですよ。だから、これと決めたら条件反射でやる。条件反射を繰り返していると「無条件反射」になる。だから僕がよく言うのは、「老いは語るもんじゃなくて、老いは行うもんだ」
老いは語るもんじゃなくて、老いは行うもんだ。
名言だ。
やっぱり先に体を動かすことが大事なんですね。人間晩年になると認知症になることとか、死ぬことを恐れてくよくよ悩んで内向きになっていきますから。でも、父と母、妻の3人を看取った私から言わせてもらうと死は日常だし、認知症になるのはあたりまえのこと。
(中略)
だから死ぬことなんか考えないで、認知症になっても靴をそろえて、便所掃除して「生ききる」んです。
最後の「だから~」の言葉が美しい。
「便所掃除」と「生ききる」がこんなに深く結びついて真実の響きをもつとは。
軽度認知障害が進行するなかで気づいたのは、好奇心や関心を持つということは、美しいものを美しいと単純に口にするのではなくて、何で美しいんだろうと考え、観察し、そこを具体的に深掘りしていくことなんだと。それが頭の体操にもなり、脳の衰えをゆるやかにしてくれるんですね。
とも語っておられます。
本も出ているんですね。読まなきゃ。
オバフォーは今週もコツコツと更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。
















































































