第213回 最近残念に思うこと。

まゆぽ:
先日、小学校のクラス会があったのね。
けっこうよくやっているので、懐かしいというより、
「相変わらずだな」っていう感じだったんだけど。
みんな、孫が何人もいて、
運動会で一緒に走った話とかしてた。
運動会なんて縁がなくなって久しいなあ。
孫がいないことはそれほど残念じゃないし
(っていうか想像もできない)、
運動会と縁遠くなったことも全然残念じゃない。
でも、かけっこが遅かったことが
今さらながら残念だ。
ちゃんと走り方を教えてもらって、
少し早く走れるようになるという経験がしたかったよ。
この年齢だと、残念なことって
やらなかったことが多いなあと思ったのでした。
つまみ:
小中高ともクラス会とは無縁の人生なので
まゆぽさんのクラス会の話、実際以上にしょっちゅうに感じるかも。
特にうらやましくはないんだけど(ないんかいっ!)
小学校の同級生の女子で、めちゃくちゃお勉強ができて
東大に行ったことまでは知ってるヒトミちゃんと
途中で仲違いした近所のマキコちゃんのその後だけは
ちょっと知りたいかもとなぜか最近思う。
そういう意味で、クラス会がなくて残念。
私、十代の前半まではかけっこが早かったけど
走り方のコツなんてあったのかな。
自分の場合は、一等賞になりたいっていうより
苦痛な時間を早く終わらせたいって気持ちで駆け抜けてたよ、と
かっこつけて言ってみた。
最近、残念だと思うのは、国民年金基金にもっと長期間加入して
コツコツ納め続けときゃよかったってことかな。
短期間しか入ってなかったから、
数回食事して終わり、ぐらいの額にしかならない。
これまた、やらなかったこと、だわねえ。

「ゆり」 佐藤知津子さん
まゆぽ:
つまみちゃんの同級生って、
活躍してる人とか有名になった人が多い気がする。
ヒトミちゃんもマキコちゃんも
その人界隈では名を馳せてそうだなあ。
年金問題はいろいろ残念なポイントになりやすいよね。
受け取る年齢になって初めて、
「こんなことなら、あの時にああしておけば…」って思う。
それまでは、一方的に払わされて、くそ恨めしいだけだからね。
自分が歳をとって、周りを見渡すと、
じいちゃんもばあちゃんも、もう死んでいない。
じいちゃんが若い頃にモテた話とか、ばあちゃんが学校一の才女だった話とか
もっとちゃんと聞いておけばよかったなあと思う。
二人とも年金コツコツ納めとけばよかったとか思ってたかなぁ。
自分がばあさん年齢になったからこそ、わかることを
同じくらいの年齢だったじいちゃん、ばあちゃんと話したかった。
タイムトラベルができるなら、今の自分と同じ年の二人に会いたいよ。
やらなかった残念ごとっていうか、不可能なことだけど。

つまみ:
そうなのよ。
同級生でもないんだけど
中学校や高校で隣のクラスや、途中でちょっとだけ同じクラスだった人で
政治家になったり、なんとか裁判所長官になったり
〇通グループ全体のCEOだったり
某県教育委員会の委員長だったり
福島の片田舎なのにけっこういるんだよ、有名人。
思うに、エリート軍団じゃない中学校高校だからじゃないかな。
高校なんて、お勉強ができる同級生もいたけど
九九、大丈夫か?みたいな人もいたんだよ。
勉強ができる子ばっかり、お金持ちばっかり、バカばっかりな学校より
いろんなタイプがまんべんなくいる集団のトップの方が
協調性のあるリーダーシップが養われるんじゃないかと思ったりする。
トップにいなかったからわかんないくせにテキトーなことを言ってみた。
あ、話が逸れた。
じいちゃん、ばあちゃんと話したかったって同感!
ろくでなしの父親にも、今になって聞いとけばよかったと思うこと
たくさんあるなあ。
なんで母親と結婚したんだ?とかも。
まだ両親や祖父母がご存命の方、悪いこと言わないから
今のうちにいっぱい取材しときな!(なぜか命令口調)
















































































