身近なところに「底力でうならせてくれる」ものは、数多く存在する。たとえばズッキーニとか。
今年は、人生でもっともズッキーニを食べています。ズッキーニ。みなさん、どれぐらいの頻度で食べていますか。わたしは、ごくたまに「ラタトゥイユでもするかあ」と思いついて買うぐらい。「あ、ズッキーニがない!」と困った経験は一度もなく、この世に、あればあったでいいけど、なければないで構わない。キュウリに似ているくせにカボチャ科という半端な触感も、「はいはい、そうなのねえ」という感じでした。
ところが今年は体験農園に参加しているもんで、もう、そこで大量に育ち、緑のや黄色のが
放っておくとどんどん巨大化するので毎週ごっそり持ち帰り、毎週せっせと食べているのです。で、その農園にやってくるイタリア料理のシェフが「オリーブオイルでにんにくとベーコンと炒めるのが簡単でおいしい」と教えてくれたので、その通りにやってみたらラタトゥイユよりおいしかった。今日は、フレッシュなオレガノを大量投入してみましたが、これもおいしかった。ズッキーニがいつ頃から日本のスーパーに置かれるようになったのかわかりませんが、ようやく仲良くなれた感じです。ズッキーニさん、こんにちは。
話は変わりますが、みなさんは「忙しい」の好きですか。わたしは、好きじゃないです。「忙しい」と「ヒマ」の中間より、ちょびっとだけ忙しいかな、ぐらいが好みといえば好み。それなりにいろいろやっているけど、その合間に悩んだり、落ち込んだり、将来を憂えたり、それをバネにいろいろ思いついたり、あれこれやってみたりもできるぐらいがちょうどいい。「余計なことを考えないぐらい忙しい!」状態が好きな人もいるようですが、わたしゃ、苦手です。「ヒマ」な時間は、いろいろ考えて、いろいろ試せるから好き。余計なことを考えられるから好き。これが意外に、後の自分の糧になっていたりもするし。
それが、ここ1カ月ほどは、自分の好みの範囲を超えて忙しいためドヨンとしています。何とか、その状態を脱しようと手伝ってくれる人を探していて、かつての仕事仲間(というか上司)に連絡して引き受けてもらいました。彼女は北海道に住んでいるので打ち合わせはスカイプです。いやあ、スカイプってすごいですね。無料通話だけじゃなくてパソコンの画面を共有し、それを見ながら話ができるんですね!(これって常識ですか?)わたし、知らんかったです。彼女は、わたしと話をしながら、その場でガンガン修正してくれて、もう、びっくりしました。
もう、在宅でかなりのことができる時代になった。そう思いました。女性にとっては、子育てと仕事がきっともっと両立しやすくなる。離れた場所にいる者同士が会話できるインターネットの力は、やっぱり、すごいなあと改めて思います。ほとんどのものが無料で使えるしね。お金がかからないのも、本当にすごい。どんどん使った方がいい。経済的リスクがないんですから。
「別冊」は、メーリングリストというやや旧式の手段を使っていますが、もう、これからはスカイプを常時立ち上げておいて、気が向いたら話しかけてもらうようにするのもいいかもしれません。
というわけで、ズッキーニとスカイプの底力を知った1週間でした。あー、それから、マンションの誇り高き清掃スタッフのNさんが、波乱に富んだ人生をハンサムに生きる女性だとわかった1週間でもありました。39歳で22歳の娘を筆頭に3人の子供を育て、3回結婚し、今は、昼間は清掃の仕事、夜は新地で歌を歌っている。趣味は音楽とバイク。うちの娘が「Nちゃんはオーラがある」と崇拝する理由がわかるような人柄で、女の底力にもうなりました。
あ、ドヨンとしていたわりには、いい一週間だったのかもしれないな。ツラツラ書いてはじめてわかりました。読んでくださってありがとうございます。
そういえば、この「別冊」のサイトもサーバー料の500円だけで開設できたのでした。
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