「人生なめてんのか」ってくらい長い南欧のバカンス。スーパーはがらーん、家でだらーん。
南欧のバカンスは人生なめてんのんか~!というぐらい長―い。
大抵の現地校は6月入ってすぐバカンス突入。そうなると町全体が休みモードに入ってしまって、まじめに仕事している方が、どうしはったん、変な人、の様相を呈しはじめる。
言っときますが、夏休みが明けるのは9月半ば。
社会人の休みは、年に6週間と法律で決められた保障付き!その6週間分を、夏に4週間使おうが、どう使おうが人に気兼ねする必要いっさいなし。だってみーんな自分のバカンスはしっかり取りたいし、よって人のバカンスもどうぞどうぞ楽しんで行ってらっしゃ~い、ってことになるわけ。よきサイクルがむかーしからまわっているんですな。
しかしだからと言って日経企業で働くわれらがジャパニーズビジネスマンがこの休暇6週間を取るのは、なんでこうなるのか、夢のまた夢。オッチャン曰く、日本の本社が仕事している限り、こっちが休むわけにいかん、らしい。それどころか現地の社員が休暇で人数減になっているというのに、日本本社からは平常営業通りの仕事が要求されて、仕事量増、という皮肉なことになっているらしい。
遠慮なく言わせてもらえば、サイコ―にどんくさいサイクルが回ってるんです、お気の毒様。
話は戻って、要するにラテン系の人たちはバカンスをどう過ごすか、ということが人生の最重要課題といっても過言ではないほど。大抵は子供が休みになるや否や、仕事がまだあるお父さんを残して、子連れママたちが一足先にバカンスに出かける。山の別荘だったり、はたまたビーチだったり。とにかくバカンスに金の糸目なし。もちろん経済事情にもよるが、バカンスにかける費用の、対収入%は貯蓄国我が日本からは想像もつかぬほど。
バカンスに節約?いったい何のために1年間はたらいてるんだ?ってなことになるらしい。
がしかし、ある意味このバカ長い夏の休暇を、ジャパニーズビジネスマンよりも中途半端な過ごし方しているのが、われらが日本人母子。
気が付けば子供らの夏休みが始まっていて、周りの外人友はそろってバカンスに出かけてしまって留守。
日本人駐妻は車の運転する人は少ないし、自分たちだけで遠く行くのは難しい。月単位でバカンスにでかける習慣もないし、そんなお金の使い方になれていない。
第一、3月ごろからバカンスの計画を立て始めている外人ファミリーたちにバカンスの楽しみ方について勝ち目なし。
お父さんたちはまだ仕事があるし、必然的に子供たちと家でこもって過ごすことになる。そしてぼやぼやしていると、街中から人がごっそりいなくなって、そのうえ、商店も8月いっぱいまで休み!なんてざら。スーパーもガラーン、空いているのは午前中だけ。しかもおいてある生鮮品は賞味期限ザラ。先日はバスが来ないと思ったら、バスの本数まで夏時刻表になって運休続出!
なんですのんこれ、もうほとんどいやがらせ~!
↑↑近くの児童公園からも人影が消えた。
子供たちは、所属しているスポーツチームも何もかも休みで、家でだら~ん~!
昭和40年代生まれには、このあまりにも長すぎるだら~んが、何とも気に食わん!
ホンナラ、どうせーちゅうねん~! ←これ自問自答の声です。
mity(ミティ)さんのプロフィール
1966年大阪市内の下町生まれ、下町育ち。「ひま!」を持て余して、野生児のように自由な少女期を送る。同級生だったオッチャン(夫)の仕事の都合で、海外生活は18年。
関西人的思考、生き方は海外では案外やりやすい、と実感を強めている今日この頃。現在はイタリアミラノ在住、3人の子供とワン連れのたくましくも美しい現在進行形大阪のおばちゃん。
★mityさんの連載は次回で最後となります!これまでの記事に質問やコメントなどどうぞ♪ mityさんが実際に答えてくださいますよー!
パンダヴァ
こちらとすれば、マイナス金利にもなってのんきにバカンスなぞ行く気になれるのか
って大いなる不安を覚えてる立派な田舎の日本人です
イタリアに旅行に行った時も「いい大人が昼寝なんぞしてるんじゃねぇ」
とか思ったものですが
かくいう私も昼間になると寝転びながら、ヒルナンデス見たりして
人のこと全く言えませンデス(あほ)
それにしてもスーパー長期休みだと食べ物は売り切ってしまうのだろうか
関係ないけどうちの近所のスーパーの週休一日制開始さえ衝撃的だったもんなぁ
ハウザー
スゴいですね…でも日本は少し見習ってもよいのかもしれませんね。
特に近年は「盆暮れ正月なく働いてるサービス業の方たちを思え」と、のんきに休暇を取ってるのは罪悪な風潮。
確かにみんなが 休み になっちまえばこちらもどうにか対処するし、そのくらいの不便はあってもいいかも。
しかし、バカンスにどどん~とお金をつぎ込めるくらいの度胸というか、安心感というか、何とかなるさ(してみせる)感はどうやったら身に付くのかしら。
tsukimachi
mityさん
こんにちは! 旅人になりたいtsukimachiです。笑
みなさんがバカンスでジャパニーズビジネスマンは忙しい。。。というのはなんだかなあ。。ですが
その、人生をたのしむ感!
わたし、すーーーーっごくいいと思います!
ハウザーさんがおっしゃる通り、その不便はどうにか対処するような気がします。
それがここ日本で定着するとは考えにくいのですが
できることならそんな日本になればいいのにな~と思ってしまいます。
難しいことは知能不足で発言を控えますが、
もっとのんびりいこうよ~な精神は、日本人には必要な気がしてしまいます。
どこもかしこも24時間365日動いていて
時には街も人も一斉休息日があってもいいんでは?と。
なにせ旅人になりたい私なので
バカンスのために仕事をするその生き方、わたしは大いに賛成派で実行中です!
mity
バンダヴァさま
本格的なバカンスにはいめる8月になると、何とかあいてる時間帯にスーパーに行っても、レジの人は全くやる気なーっし!
っていうか、お客として買い物すること自体、仕事増やされた、って逆恨みされてることを疑うぐらい愛想悪い。「仕事すやしやがって、」みたいな。こちらもつられて「仕事ふやしてすみませ~ん」ってなモードになるんですが、これっておかしいですよね~!
mity
ハウザー様
確かにバカンスに休みを取るかとらないかは、習慣の問題かも。みーんなが休んでいれば、それはそれでちゃんと回っていくんですよね~。
バカンスにほとんどの全財産つぎ込める度胸ってのは、私たちが農耕民族出身に対し、訪米人が狩猟民族だったことに関係しているのではないか、と独断で思っています。地道に勤勉に田畑を守っていればまずは収穫が約束されているのに対し、狩猟は「あるうちに食べとかな、次いつ食べ物にあるつけるかわからん」という発想が根本にあるのか、と。
そして私自身、「先の事?そんなことわかるもんか、、よっておあるうちに楽しんどこ」的発想が体にしみこみしつつあって、ちとやばい状況です。
mity
tsukimachiさま
たとえばドイツはそこそこバカンスは長いのに社会の生産性は高い。見習いたいです。日本の精神論先走りの勤勉は私もちょっと引くものがあります。気分の切り替えがうまくできて、ドイツや北欧のような社会いいですよね~!