ところ変われば、美意識は変わる。トイプードルのカットなんかもね。
私は自他ともに認めるあほの付くほどの大の犬好き。
子供のころから捨て犬やら捨て犬を拾ってきて、家族として迎え入れるのは私の日課の一つだったし、たとえば「犬は以前飼っていたんだけれど、死んでしまって、その悲しみを思い出すと飼う気になれない」、なんて人を見ると、申し訳ないけど説教、始めます。「死別が悲しかった?あほか!!その前に一緒に暮らして時間をともにした楽しさは、絶対にきえるもんではなかろうが~!」ってな具合。
なもんで、6年前のバルセロナ時代、3人の子供がまだ小さい、海外にいるのに帰国時どうするの? などの反対意見を押し切って、うちにもトイプードル♀がやってきた!
厳しく賢くしつけて、新聞なんぞくわえて持ってこさせたいぐらいの勢いでいたのに、理想と現実は乖離しているのは世の常。はじめの1年、相次ぐ足のけがで
健康ならもうええ、と悟った私。アマアマ犬に育ってしまいました~!
違った種類の生き物でありながら(人間VSワンコ)、互いに寄り添うこの関係がたまらんのです。
先日はチャッピーに「ありがとう」とお礼を言っているところにオッチャン(夫)登場。
私 「チャッピ~、ママ(私のこと)はチャッピーのこと産んでもないのに、ママのところに来てくれてありがとう~」
オッチャン 「???何言うてるん?」
私 「いや、私らとチャッピーとは違う生き物やのに、本当のお母さんと離れて私らのところにきてくれたことにありがとう、って言うてたところ」
オッチャンには不思議さを通り超えて、白い目で見られてしまった私。
でも私にとれば、いずれ独立して独り立ちしていく子供たちとはちがって、犬というのはまさしく
人生をともにする伴侶、人生共同体、何とも愛おしい存在なのよ。
いやちょっと待って、そこまで思ってふと自分に突っ込みを入れた。
「ほんならオッチャンはいったい何なん???」
何やろ???
さてさて、こちらにも犬好きたくさんいます。これとても助かってます。
ミラネーゼはどこか気取ったところがあるように思うけど、犬に関しては皆さん本当に親切。日ごろ気取ってふるまっている分、純粋なワンたちの存在を前にそれだけで心が弛んでしまうのではないか、と観察している私。
犬好きこれすなわち心優しい友人 これに反し犬嫌いこれすなわち悪人
みたいなかんじ。何ぼ何でも極端すぎひん?とは思うものの、チャッピーと要るだけで外国人である私も瞬間的に仲間に入れてもらえるから、チャッピーは本当にありがたい存在。
先日チャッピーのカットの帰り、同じくトイプーのステラと遭遇。ここでは数多くないトイプー友達。
ステラのママ 「まー!チャッピー!そのカット、どこでしたの???」
ここでは珍しいテディベアカットをほめてくれるのか、と思いきや、
「ぶさいく!そこには2度と行かないで~!」
ちょっと、はっきり言うてくれはりますなー。
ここではプードルは顔や胸のところなんぞをそり上げた由緒正しい元祖プードルカットがエレガントでプードルのあるべき姿、とされている模様。
ところ変われば美意識も変わるもんですな。
mity(ミティ)さんのプロフィール
1966年大阪市内の下町生まれ、下町育ち。「ひま!」を持て余して、野生児のように自由な少女期を送る。同級生だったオッチャン(夫)の仕事の都合で、海外生活は18年。
関西人的思考、生き方は海外では案外やりやすい、と実感を強めている今日この頃。現在はイタリアミラノ在住、3人の子供とワン連れのたくましくも美しい現在進行形大阪のおばちゃん。
★質問やコメントなどどうぞ♪ mityさんが実際に答えてくださいますよー!
きよ
大爆笑しました。
うちにもテディベアカットの
トイプードルがいます。
イタリア人の知り合い(イタリア語を習っているので、その先生です)に「うちの子かわいいでしょう?」なんて写真を見せたら
きっと微妙な表情されちゃいますね~きっと!(涙)
聞いておいて良かった!!
今回も貴重なイタリアのお話ありがとうございます。
これからも楽しみにしてます!!
mity
きよさま
コメントありがとうございます。
あのプードルカット日本でしている人いませんよね~!
スマートでエレガントなはずのプードルの、かわいらしさを強調したテディベアカット、人気全然ありません。ブサイク、の一言のようです。なので次回は由緒正しいプードルカットに挑戦しようかと思ってます。案外日本では貴重な存在かもしれません~!