ああ、女三界に…。一階と二階のあいだ。
ああ、腹が立つ。
息子とシュジンに腹が立つ。
腹立ちまぎれに車のキーを握って
どこか遠くへ行こうかと思う。
思うけれども、山口の夜道は暗い。暗いうえにすぐ、道は山道になってしまう。
何よりめんどうなのは
さっきお風呂に入ってしまったことだ。
男の子の子育ての ある曲がり角を曲がったような気もする。
10代はまかせたと
シュジンにもかなり前から言ってきた。
その道のりの後ろに置いていかれることに
わたしは今、
こんなに腹を立てているのかも知れない。
ともかく。
無性に腹が立つ。
ともかくどこにも行くあてがない。
実家は…
こんなわたしを「よしよし」と迎え入れる家ではない。
どこにも行くあてがないのなら
いっそお布団でも被って泣こうかと思う。
いや待て。
ベッドを三つ並べているあの寝室でなど眠れるものか。
ともかくこんなとき。
A子ならお酒を飲みに行くと言う。
Y子はF美の家に押しかけると言う。
どちらもできないわたしはただただ業を煮やすばかりだ。
ふつふつ ふつふつ。。。
ああ、腹が立つ。
シュジンと息子に腹が立つ。
彼らは何も気づかずに「ルパン」か何かをユーチューブで見ている。
ああ、腹が立つ。
どこにも行けない自分に腹が立つ。
どこにも行けないわたしは
借家の階段に座って頬杖をついてふてくされている。
日曜の夜
明日は月曜だというのに。
こんな恥知らずなことを書きなぐった日曜の夜。
息子とシュジンが寝静まったあと、
リビングのパソコンにこんな贅沢な頁を見つけました。
「わくわく挿画帖」 2011.10.31「女三界に家なし」 http://sashieari.exblog.jp/16587280
「女、三界に家なし」
時代や状況によって、
さまざまな女性のさまざまな涙を懐に抱いてきた言葉なのかも知れません。
「女、三界に家なし!」
だからこそ、ここで、まっすぐ立っていなければ。
必要なのは悲壮な覚悟より、豪快な笑顔。
わたし、今は、そう 解釈しよ~っと!
爽子
もう、ホントーに、いろいろ大変なのよ、わたしたちは。笑
今日の記事を読んで、あったあった…と思い当たる人がいっぱいおられる、いや、ほとんどの人が経験されてることだと思います。
クルマ飛ばして、話に来て!
て、思わず言う人、何人もいます。
最後の落とし所も、そうそうわたしとおんなじ。
rieko
正しく私もそうです!
何かムカムカすることがあると、実家は他人(←つまり気軽に行ける家じゃない)飲み友達もいない(朝早い&田舎だから夜しまうのが早い)愚痴れる友達はいない
故にこんなときは、 結局 部屋に一人いてテレビをつけっぱでうたた寝に限ります。
サヴァラン Post author
爽子 さま
お返事遅くて本当に申し訳ありません。
「あった。あった」と思える境地まで
わたしはこれから修行を始める覚悟ができました。
キリッ。
「あった。あった」
そうおっしゃっていただけるだけで、
「こうしておられぬ」という奮起をいただきました。
ありがとうございます!
サヴァラン Post author
rieko さま
お返事たいへん遅くなり申し訳ありません。
田んぼの向こうに点在する家並みの明かりも
すべてが明るい団らんとはいかないものなんですね。
テレビつけっぱでうたたね。
それも人生に必要な灯りのひとつ。
いろんな灯りを胸にともして
日々をなんとか進めていこうと思います。