「すみません。こんなお腹だけど、ちょっとやっていただけませんか」って頭を下げる、かっこよさ?
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【カリーナ → あきら 2014.10.20】
「若い男が見向きもしなかったら、
頭を下げてやってもらうぐらいでもいい!?
おお、新機軸!!
あきらさま
立て続けにすみません。カリーナです。
あきらさんが
湯山れいこさんは自慰のことを光合成って言っていた気がします。
と書いてらした「光合成」に「快楽上等」を読んでいたら出合いました!
他の章は、そんなに面白いと思わなかったんですけど、
「快楽とセクシュアリティ」「加齢という平等」の章は、とっても面白かったです。
わたしが、「ああ!そうだなあ!」と思ったのはですね。
湯山さんの美魔女に対する攻撃から始まるところなんですが、
まあ、美魔女について批判すること自体はあちこちで聞くから
新鮮味はないんですが、
「何が気持ち悪いって、その年になってもまだ選ばれる花でいたい。
男から手折られたい、という感性のあり方がイヤ。
ここにかけるエネルギーや時間の膨大さとその結果、
得られるもののバランスが悪すぎる」
ときて、じゃあ、どうしろっていうかというと、
「若い男が見向きもしなかったら、
頭を下げてやってもらうぐらいでもいいんじゃないでしょうか。
『すみません。こんなお腹だけど、ちょっとやっていただけませんか』ってね。
そこにあるペーソスは、田中小実昌級」
ってところ。ここは、自分のなかにも潜む「手折られたい感」を自覚させてくれて
「そっかー。そうだよねー!」って深く首肯いたしました。
『すみません。こんなお腹だけど、ちょっとやっていただけませんか』
と頼め、というのは新しい可能性を見た思い(笑)!
しかも、田中小実昌級のペーソスですよ。ペーソス。
セックスにペーソス。新機軸です。
ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のサマンサがお金持ちのオジイサンとセックスした後、
シャワーに行くそのオジイサンのたるみきったお尻を見て
ゲンナリするシーンがありましたが、
あの場面もまたペーソスだと受け止めれば乗り越えられる(笑)。
あ。田中小実昌、あきらさん、知ってる世代?わたしは知ってます。
「セックスしてください」と自分から頭を下げる恥ずかしさを背負わないし、
それをペーソスであったり、年を重ねたカッコよさとは、
決して思わない女たちです。
ってところは、美魔女批判の白眉だと思います。
湯山さん、さすがだな。舌鋒するどい。
それにしても
上野千鶴子氏&湯山玲子氏のセックス強者ぶり!
性愛コミュニケーションの達人アピぶり!
なんだ、これは?
何か隠していますね(笑)。
湯山玲子氏の言葉の過剰さは、
その背後に何かを隠している匂いがするぞ。
何か自分を強く抑圧しているものがあって
その扉だけを開けたくない人独得の「あけすけ感」。
この人の言葉は鵜呑みにしちゃいけないですよ。
一種の煙幕だ。
もうひとつ、このアグレッシブなおふたりともが
「受け身なほうが萌える」ってところも
なんとも、こう、セックスの深淵というか、なんというか。
よくわかるだけに、こっぱずかしいというか。
上野千鶴子氏が脳性まひの小児科医の方の言葉を引用して
「快楽とは受動的なものである」
というのも、これまた、なんとも、ヒジョーにわかる。
いや、わかっているのか。
こんな程度のわたしに(笑)
まあ、そんなこんなで大変に面白かったです。
あー。お返事は、以上のことじゃなくていいです。
ともかくあきらさんに向けて語りたかったので
一気に書きました!
それにしても
「お願いします!やってください!」と頭を下げてペーソス醸し出した後に、
「受動の快楽」に持ち込む術、だれか教えてくれ。
難易度、高すぎる。
【あきら → カリーナ 2014.10.25】
一概に言えないのは承知のうえですが、
女子の方がSEXを感情的にひきずるように
できてるんじゃないかと思います。
カリーナさま
こんばんは。
本が出た時に読んだので少し時間が経っていて、カリーナさんがおっしゃている章だけ
斜めに読み直してみました。いやはや、ふーーっ。
初めて読んだ当時の自分のぐちゃぐちゃのブログ記事を見直しても、
どうも「頭さげて男に頼むべし」「断られるのは当たり前と認識すべし」という
サバイバル方法がやはりいちばん印象的だったみたいです。
うーん、ハードル高過ぎないか?
そのうえ結婚してたら、婚姻制度の中にあるんですよ。
どっちかというと暗い気分になった(笑)。
あ、田中小実昌さんはわかりますって!
でも、ペーソスを担うは相当高度なわざですよ。日頃から小実さんキャラで生きてないと。
かといって、状況によっては、誘ってみるは全然有りだとは思ってます。
恋愛感情とそのことは別に考えていいとも思ってる。
手折られる可能性からはかけ離れた人生が長すぎて、その感性も思い及ばないし、
当然フィットしませんけど。カリーナさん、「手折られたい感」潜んでますか?
ワタシもどこかに持ってたのかな? 美魔女って自己満足かと思ったけど、
あの場合、それもあるんですかね。
ですけどね、もし、じゃあOKみたいなことになったとしてですよ、
男子みたいに
「あー出来てよかった!! きもちよかった!!」ってふうに
捉えられるかどーか。
もちろんいろんな場合があるとは思いますけど。
一概に言えないのは承知のうえですが、
女子の方がSEXを感情的にひきずるようにできてるんじゃないかと思います。
ただの温かいコミュニケーションだったとしても。
当たり前かもしれないけど、妊娠するしくみを備えているってことは
こどもを社会的に守っていこうという本能が発露するしくみも持っているのじゃないかな、と。
スポーツとかダンスみたいには扱えないかと。
取り扱い注意だぞ、と。
猿は種類によって性行動が違うらしいですが、その猿がいる社会システムによるらしい。
人間も今後、社会がかわっていけば、SEXも変わっていくんでしょう。
国や時代によって違うように。
カリーナさんがブログの方に書いていらした、
人間力を総動員してお願いするっていう文章にはずいぶん説得されそうになったんですが(笑)。
今のパワーが落ちてる自分には負担が大き過ぎて。
採用されたとしても、そのなりゆきも、終息も、結構ストレスフルに違いない!
どこまで冒険家になるのか?リスクは?
後でツケは払わなくて大丈夫なの?
そんな負荷に耐える精神的パワーが欲しいよぉ。
今の自分にそんな負荷をかけたら病気になっちゃいそうでこわいです。マジで。
ほうほう、湯山さんの煙幕。なるほど、カリーナさん鋭い!
そんでもって、カリーナさんがおっしゃるように、
上野千鶴子氏&湯山玲子氏のセックス強者ぶり!
世の 中年女子がたぶんいちばんアタマ抱えてるであろう男子の調達問題。
もうこの年なんだから、さっさとできるでしょ?みたいなの、何なんだろーーー!!
「更年期を語り合わない」件や、「受動の快楽」についてもおしゃべりしたいですが、
今日はこのへんで。