11月22日はカレー記念日

カレー記念日

落ちてゆく 枯葉のごとし 抜け毛かな

11月22日はカレー記念日

Jane

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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崖っぷちほどいい天気

都会か、島か。ひとりか、ふたりか。迫り来る決断のとき!

わたくし四十路独女じじょうくみこ、離島の四十路独男「シマ島のザビエル」ことザビ男と知り合って早や幾年月。ふたりの関係はよく言えば穏やか、悪く言えば進展ゼロのまま、にっちもさっちもどうにもブルドッグ状態に突入し、現状打破するべくザビ男を実家に連れていったものの「挨拶とかしなくていいからね」って言ったらホントに何もしなくて、さらに斜め上をいく展開になっちまったんだぜってところで前回のつづきでございます。

 

予想通りと言うかなんというか、その後もザビ男との関係はつつがなく続いておりました。ただひとつ変わったのは、何かにつけて「これ、お母さんに送ってあげなよ」と実家用のお土産を買ってきてくれるようになったこと。そして実家の母や姉も何かにつけて「ザビエルさんは元気? いつでもいらっしゃい」と言うようになったこと。大失敗したかと思われた実家訪問でしたが、なんだかわかんないけど結果オーライっぽいのでヨシとします。

 

でもヨシとできないのが、ザビ男とわたしの関係でありました。

 

その頃からふたりとも仕事が急に忙しくなり、不規則なシフト勤務+不安定な離島環境に加えてパズルのようなスケジュール調整が上乗せされ、「会って話しをする」それだけのことを実現するのにとんでもない労力がかかるようになっておりました。

 

さらに困ったことに、わたし自身に更年期的なあれこれが現れるようになり、何かと心と体のバランスを崩しがちになっていたのです。元気のないわたしを気遣って「一緒に病院に行こうか…?」などとささやくザビ男に一瞬泣きそうになるのですが、じゃあお願いしようかなってアラよく考えたら離れてたんだわーと現実に戻されゲンナリする、のくり返し。

 

どんなに毎日テレビ電話で話しても、どれほどメールやLINEでつながっても、わたしたちの間には何百キロという隔たりがあり、実際に会わなければ埋められない何かが厳然と存在する。その事実にそろそろ耐えられなくなっている自分がおりました。

 

そこであるとき、わたしは勇気を振り絞って聞いてみることにしました。

「わたしたちのこれからについて、ザビさんはどんな風に考えているの?」

 

するとザビ男は、こう返してきました。

「くみちゃんは、この島で暮らせると思う?」

 

僕はこの島で仕事をしているし、親も住んでいる。正直この島を離れて暮らすことは、今は考えられない。でも、この島の厳しさもわかっているから、ムリはしなくていいと思う。事実婚っていうのはどう? この先くみちゃんがここで暮らせるかどうか、2〜3年かけてゆっくり考えてみてみればいいんじゃないかな~(ニコ)

 

「今日なに食べる?」みたいなノリで「島で暮らせる?」と聞かれたので一瞬キョトンとして、次に「こ、これはプロポーズなのか!?」とドギマギしてテンション上がった直後に「いや待て、要は結婚しなくてもいいんじゃね?って言ってないか」と気づいて急降下するの巻。

 

いやあ~

この人のスローペースにはさんざん驚かされてきましたが、あと100年くらい寿命がないと計算合わない気がしてきました。伴侶になる気があるのなら、「事実婚」じゃなくて普通に「婚」でいいだろう。ここまでくるとザビ男というより岩男とお呼びしたい!

 

結局この人は、わたしがほしい言葉はくれないのだなあ。

わたしが自分で決めるしかないのだなあ。

 

当たり前のことでしょうが、こんな大きな選択を自力でしなければならないのかと思うと、正直、途方に暮れてしまいます。何よりザビ男の言葉が「結婚はイヤだけど遊び相手がいなくなるからとりあえずキープしときたい」という意味にも思えて、ますますわたしを不安にさせました。

 

そこで、今後の選択について周囲の意見を聞いてみることにしました。

 左4c人の意見は聞くほうです

 

 

まず、独女仲間に多かったのが「現状維持のまま遠距離恋愛を続ける」というパターン。

 

「離島でしょ? ムラ社会でしょ? 四十路の女が歓迎されると思う? それに今までやってきた仕事を辞めて島に移住とかムリ。月に一度のペースで会うのなら、お互い負担もなく楽しい関係が続けられるし、ふたりとも収入があるから大好きな電車旅行もしょっちゅうできるわけでしょ? 別に嫌いなわけじゃないんだからわざわざ別れる必要もないし、このままでいいんじゃないの?」

 

一方、既女友に多かったのが「東京の環境は残して週末婚」というパターン。

 

「離島というハードルもそうだけど、親が同じ敷地に住んでいるのが気になるね。お父さんお母さんもご高齢でしょ? お身体は? 膝が悪い。糖尿。そうか、それは場合によっては即介護ってことにもなりかねないね。同居は大変よお~介護も甘くないよ~。いいじゃない、東京の仕事は続けて定期的に島に通うことにすれば。倦怠期もないから、きっといつまでもラブラブだよ♪」

 

ちなみにフリーランス仲間の意見はこうです。

 

「離島に移住? なにそれ面白そう~! 行っちゃいなよ~! 仕事なんていつなくなるのかわかんないしさ、ライターならネットつんがれば島でも仕事できるでしょ? ねっねっそれでいつ行くの? 遊びに行っていい??」

 

この際なので、知り合いの五十路男子にも聞いてみました。この人は20代で結婚して、3人の子育てをしながらフリーで働いている御方。

 

「ああ、それはね、向こうはあなたがプロポーズしてくれるのを待ってるね」

「え! そうなの? とてもそんな風に思えなかったけど…」

「男も50にもなると、立場もあるし、責任も大きいし、新しい環境に飛び込む勇気もなかなか出なくなってくる。だから素直に言えないもんなのよ。言ってあげなよー」

「えー」

 

別の四十路男子にも聞いてみました。この男は長年彼女と同棲して彼女の家族とも仲良しにも関わらず、「結婚したい」という彼女を2年近く頑として受け入れなかった岩男パート2。でも「結婚しないなら別れる」と言われてとうとう観念して入籍したところ、実は彼女より岩男のほうが断然嬉しくて毎日ニマニマしている、という非常に面倒くさい男であります。

 

「男はさ、なんだかんだいって自由でありたいのよ。それに臆病なんだよ。環境が変わるのも不安だし、傷つかずにすむならそうしたいと思っちゃう。でも頼られると嬉しいの。大事にされると嬉しいの」

「ここまでお膳立てしてるのに、それでも踏み出せないって何?」

「できれば彼女のほうから言ってほしいって思っているんじゃないかなあ。彼の話を聞いていると、あなたのことはきちんと日常の中に取り込んでいるし、受け入れていると思う。それだけ大事に思ってるってことだよ」

「そうなのかなあ」

「僕が言うのもナンだけど、遠距離恋愛は長引かないほうがいい。長く続けていいことって何かあるのかなあ」

 「自分棚上げ感ハンパないね」

 

 

とまあ、わかってはいましたが見事に意見が割れました。いずれも説得力のある話だし、どれを選ぶのもアリ。ふうむ、と考えているとき、1通のメールが届きました。

 

以前ご紹介したこともある、サラさんからの便りでした。

 

naninani

 

 

同じ旅好きの仲間であり、最近結婚して少し先をいっている先輩でもあるサラさんですが、何より彼女とメールを交わしていると不思議と心が軽くなるような感覚があって、折に触れて彼女にメールを送っていたのでありました。

 

「くみさんが迷う気持ち、よくわかります。ひとまず彼の言うとおり、ゆっくり時間をかけてご両親とのことを含めて関係を作っていけば、お互いの心境も変わるかもしれませんしね。私も彼とは遠距離だったのですが、『場合によっては週末婚でもいいよ』と言われたことがあります。楽しそうにやっているお店を、自分のせいで取り上げてしまうのは申し訳ない、と思ってくれたみたいでした。

 

私…そんな風に言ってくれる人が好きですのんヽ(*´∀`)ノ

 

私は一緒に暮らす家族がほしかったので、別居婚は望んでいませんでした。それに以前、母に言われた言葉も後押しになったと思います。『この街が好きとか言ってないで、いい人がいたら転勤族でもいいからついて行きなさい』って。

 

そのとき、何よりも大切なお店と同じくらい大事だと思える人に出会えたら、そしてお店とその人との暮らしが両立できないとわかったら、今度は決断を間違えることなく、その人を選ぼうと思っていたんです。それで、未知数な部分もあったのですが、彼のもとに行こうと決断したのでした。

 

それに以前、よく独女の友だちと話していたんですよ。出会いがないとかぼやいてるうちに私たち死んじゃうよー!って(笑)。だからくみさん、大切な人に出会っているなら、のんびりしてちゃだめですよ! 一緒に居られる時間なんて、きっとそんなに長くないんですよ。考えたら泣けちゃう(/_;) 」

 

 

そう。そうなんです。

もうとっくの昔に、自分の中に答えはあったのでした。

 

 

そしてわたくし、じじょうくみこは何度目かのシマ島来訪へ向けて、港を出発いたしました。

ある決意を胸に…。

 

 

  (って決断しないんかい……つづく)

 

★じじょうくみこ純情編 まとめ★

1.四十路婚活の厳しい現実、それでも春はやってくる…?

2.見た目よりも純情だから、信じやすくできてるの。

3.センセイ質問です、結婚する理由が見あたりません!

4.プロジェクトは暗礁に乗り上げたから、飛びます飛びます。

5.ポニーテールはふり向かない、けど鵺の鳴く夜はふり向きます。

6.あんまり腰が重いので、彼を実家に連れて行った件。

 

Text by じじょうくみこ

Illustrated by カピバラ舎

 

*「崖っぷちほどいい天気」は毎週土曜日更新です(第4土曜日休)

*4月は25日にお休みをいただきますm(_ _)m


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コメント、ありがとー!

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    マーキョン

    もしや今ごろザビエル夫人に?
    もしや今ごろシマ島のくみこさん??

    来週こちらは祝福の嵐?
    読者の皆さまと共に祝杯をあげたいと願う、気の早い私です。ザビ男さんのように悠長にはしていられませんもの。

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    花緒

    わ~!いろいろありつつ進展してるぅ~(*^。^*)
    何だかとっても嬉しいです。
    私はフリーランスの方と同じ意見です。
    えいっ!って環境を変えるのもいいのでは?
    二重生活って疲れるという経験があります。

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    きゃらめる

    お、おおあああ!
    あ、あ、ああ、ああん!
    うん、ん?んんんん、んーむ!

    というわけで

    悔いのないよう心行くまま
    ご健闘をこころよりお祈りしておりまふ

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    nao

    ちょうど今日、現在お見合い相手と進行中というアラフォー独男くんと会って
    背中を押しまくってきたところです。

    どうもこれまでの経験から、相手が嫌でなければいい、と思うばかりで
    自分の気持ちを伝えることをためらうようでした。
    同年代の友人は、「いざというときはちゃんと自分から押し倒すのよ!」と
    檄を飛ばしていましたが、もしかしたら女性の側からアプローチしてあげないと無理かなという感じでしたよ。

    じじょくみさんの決断、楽しみにしています。
    どんな決断でも応援してます。

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    花蓮

    きゃあー!やっぱりこう来ましたか。
    ザビ男さん、じじょくみさんのことやっぱり大事なんじゃん!と思いました。
    島問題だけでなく、介護のことなんかも考えて、じじょくみさんの負担をはかって強く言えないんじゃないかな~って。
    落ち着け私。
    来週を期待しています。

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    おつ

    みんないい人過ぎで、応援したくなります。
    おせっかいおばさんがいたから「早く一緒に暮らしなさいよ」と
    背中を押すどころじゃなく、手を引っ張ってくでしょうね。

    自分が幸せだと感じないと、周囲も幸せにできません。

    ハッピーエンドを期待します。

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    じじょうくみこ Post author

    >マーキョンさま
    こんにちは!いつもコメントありがとうございます|д゚)ジー ←オバフォーtwitterで中の人が考えてくれたじじょくみ顔文字、これから愛用します♪

    フライング気味のお祝い、ありがとうございます(笑)
    くわしいことは来週書きますが、残念ながらわたしは東京にいます(汗)
    もう少々お待ちくださいませー。

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    じじょうくみこ Post author

    >>花緒さま
    こんにちは!コメントいつもありがとうございますっヽ(´▽`)/

    花緒さまは二重生活の経験がおありなのですか?
    やっぱり大変ですか。。。。

    「自分ならそうする」と通い婚を提案してくれた人が
    意外とオバフォー世代に多かったんですが
    本気で体力的に続くと思っているんかな?とちょっと思いましたw

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    じじょうくみこ Post author

    >>きゃらめるさま

    こんにちは! いつもコメント感謝です~|д゚)←意味もなく使ってしまうじじょくみ顔文字

    どういうわけかわかりませんが(笑)
    悔いのないようがんばりまふまふ!

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    じじょうくみこ Post author

    >>naoさま

    こんにちは!コメントありがとうございます!いつも嬉しいです♪

    いやはや、そちらにも岩男がいましたか!
    あれはいったいなんなんでしょうか・・・・
    こっちから押し倒してがっちがちの脳天に
    グーパンお見舞いするくらいじゃないとダメですかね?(n‘∀‘)η

    彼氏から熱烈プロポーズを受けて結婚する…なんて話を聞くたびに
    ロードオブザリング並みのファンタジー感しかわきません。。。

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    じじょうくみこ Post author

    >>花連さま

    こんにちは!いつもコメントありがとうございます~(o^^o)♪
    まずはお茶でも飲んで落ち着いてくださいませ♪

    大事に思ってくれている…のならいいんですけどねえσ(´┰`=)
    男心はつくづくわかりません・・・・

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    じじょうくみこ Post author

    >>おつさま

    こんにちは!コメントありがとうございますヾ(*´∀`*)ノ

    ホントですね、正直なところを告白すれば
    そばにおせっかいおばさんがいてくれたら…と思ったことがあります!
    (特にシマ島に)

    ハッピーエンドかどうか…は人それぞれの解釈かと思いますが
    ひとまず来週までお待ちいただければと思います♪

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    リオ

    じじょうさん こんにちは

    ザビ男さんのお気持ちは、
    ”この島で暮らせると思う?”は、

    ”…暮らせるかどうかわからないよね、それなら…”って、ことなんですね。

    真面目に考えてるし、思いやりも深いひとで、よかったな〜と思います。

    経験のない生活環境に飛び込むことは、不安も多々あります。

    長年ひとり暮らしの私など、
    寂しいくせに、
    長年しみついた自分のペースがある中、他の人と一緒に暮らすなんて、
    できるだろうかと不安にもなります。

    シマ島やザビ男さんのご両親のことなとあれば、なおさら。
    私がじじょうさんなら、ザビ男さんのことばが有難くて、乗っかってしまいそうです。

    一方で、じじょうさんのお気持ちもわかるような気がします。
    ”結婚しよう”、”一緒に暮らそう”と、
    言ってほしいし、そうしたいと思いますよね。

    決断の時ですね。

    結婚して、一緒に暮らしながら、
    起こった出来事には、
    試行錯誤を繰り返すのも、
    確かにありですよね。

    案外、”案ずるより…”ってこともあるし。

    良い出会い、ほんと良かったです。
    うらやましいです。

    幸せ、つかんじゃって下さい(^-^)/

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    じじょうくみこ Post author

    >>リオさま
    こんにちは!コメントありがとうございました!
    遅くなってしまってごめんなさい(^^;;

    いやあーリオさんの分析、なんともあたたかくて泣けちゃいました( ; ; )
    そうか、そういうことなのかと今更気付いた次第w

    >>長年ひとり暮らしの私など、
    >>寂しいくせに、
    >>長年しみついた自分のペースがある中、他の人と一緒に暮らすなんて、
    >>できるだろうかと不安にもなります。

    ホントにその通りだと思います。
    1人暮らしが長くなると、そこが一番心配ですよね。。。。
    頭もかたくなって適応力落ちてるし、
    ちょっとしたことでイライラしちゃうも。

    あれ、まずいかな? できないかも?(揺れてるんかい)

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