「生き方」という言葉を受動的に考えてみる&新連載のお知らせ
「生き方」ということばを好んで使っていた時期もあったと思いますが、どうも、年とともに「それって、どういう意味なんだろうか?」とわからなくなってきました。
自分に限っていえば、「こんな生き方がしたい」と思うときの「生き方」に何を込めているのか。ジーッと考えてみても肩に力が入るばかりで、ろくなことにならないような気がします。
とはいえ、「生き方が顔に出る」ということばをよく聞くし、たしかに、有名人のお顔を見ると「こういうことを言うのだろうな」とは思うけれど、じゃあ、自分はいったいどうすればどうなって、どう顔に出るのか。まったく見当がつかないし、テーマが遠大すぎて手に負えません。
「生き方」を、「自分のまわりの時間の流れ方」と
言い換えてみたらどうだろうか。
先日、ハタとそう思ったんですよ。
「自分のまわり」なので、「自分の時間管理法」などよりぐっと受動的、「時間の過ごし方」よりもちょっと受動的なイメージです。何をするか、何をこなすか、というような「能率アップによる充実人生」方面の話ではありません。
もっと受け身に何を視界に入れて、何を耳に入れて、何を口に入れて、何を話して、何を触っているのか。その全体の流れと、それによって起こる気持ちの微細な動き。そういう「流れ」のことです。
わたしが、いまいる、この場所で、どんなものが見えていて、どんな声や音が聞こえていて、自分はどんなことを話していて、どんな質感のものを触れているのか。次の瞬間には、何が見えて、何が聞こえて、何を思うのか。そのとき、ほっとするのか、イラッとするのか。納得するのか、後悔するのか。その次の瞬間は、何を見るのか、何を聞くのか・・・というようなずっーーと続く「流れ」。
この「時間の流れとその折々の気持ち」のちょっとした「方向づけ」を生き方と呼ぼうかな、と。瞬間、瞬間の小さな方向づけの積み重ねを「生き方」と考えてみるとどうかな、と。
♣
今月の半ばから、「これ、買った!」という連載をメンバー持ち回りで始めることになったんです。タイトルどおり、「最近、買ったものを紹介する」だけのコーナーなんですけど、物やサービスを買うことも「時間の流れ」を手に入れたり、その方向を変えたり、維持したりする「決断」なんですよねえ。
人の数だけ正解があるのもおもしろいです。楽しみにしていてくださいね。
はしーば
新連載「これ、買った!」とても楽しみです❗️
以前連載されていた「スパ・コレ」もお役立ち度満載でしたし。
Over40の中で紹介される本や、ファッションや美容関連のもの、食べ物に至るまで、いつもどれもその品々に対する想い入れや愛情に裏打ちされたストーリーがあって、思わず手に取りたくなるんです。
また、それを探すワクワクもあって、二度うまい。
お得な思いをさせていただいております。