不味からず 美味からず : 甘酸っぱいなめこおろし
熊本地震の被災者の皆さまへ心からのお見舞いを申し上げます。
お見舞いを申し上げるくらいで、何もできない自分を本当に歯がゆく、情けなく思っています。
余震が収まり、一日も早く皆さんの生活が落ち着いたものになるようお祈りしながら
自分にできることを行動に移していきます。
どうぞお気をつけてお過ごしください。
友人が入院しました。
たまたま見つかった脳動脈瘤を開頭手術でやっつけるというので、
「脳?!」「開頭?!」とちょっと怖くなったのですが、
手術は無事に終了。
翌日にはICUから普通病棟へ戻ったとの連絡に一安心したのですが・・・
友人、毎日の病院食を撮影しては送ってくれるようになりました。
朝、昼、晩と。
これがねぇ、なかなかの微妙ぶりなんですわ。
これ、ある日の夕食です。
私「おっ、晩御飯だ!」
友「白身魚・・・ほぼ無味」
私「無味か」
友「大根ときゅうりの甘酢漬け」
私「甘酢漬け大好き!」
友「酢がきいてない」
私「えっ?じゃあ甘漬け?」
友「あまり甘くもない」
私「それ、ただの大根ときゅうりだね・・・」
友「不味くはないんだよ、でも、美味しいかと言われると・・・」
甘からず辛からず、不味からず美味からず。
ダチョウ倶楽部かよっ?!
「あ~あ、お酢飲みたいなぁ」と友(笑)。
そういえば、数年前に母が入院した時も
私「今日のお昼は何が出たの?」
母「何だかわからないもの。魚かなぁって思ったけど、何なのかなぁ?」
なんてことがありました。
減塩、カロリーコントロール、刻み食と、
まずは患者さんの病状を考えて調理しなきゃならないのは大変なことです。
その苦労は察することができます。
でも、入院中は食事くらいしか楽しみがないという人も多いし、
3度の食事は1日のめりはりにもなる。
だったら、規制がある中でももう少し楽しいものにできないかなぁ。
それが病院食調理者の腕の見せ所!ってハッスルするのも楽しくはないかなぁ。
なんてね、考えたりして。
というわけで、今日もほぼ無味の食事との孤独な闘いを続けている友に捧げるメニュー。
甘酸っぱいなめこおろしです。
レシピです!と胸を張ってご紹介するほどの手順もありませんし、
「なめこおろしくらい知ってるよ」という声もごもっとも。
そんな中、唯一ポイントとして推せるのは、使っている柚子酢です。
『甘酸っぱいなめこおろし』
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『馬路ずしの素』は、高知県馬路村に伝わる柚子の寿司が簡単に作れる
柚子風味の寿司酢です。
お寿司だけに使うのはもったいない、甘酸っぱくて柚子の香りがさわやかな調味料。
これで酢のものを作ったら、もう「お酢飲みたいなぁ」なんて言わずに済みますね。
さて、今日はどんなご飯が出てるのかなぁ。
※友人、昨日無事に退院しました。たっぷりお酢を飲んでもらいたいものです。
ミカスでした。