4月26日はカレー記念日

カレー記念日

背中痛い 言われてのみこむ 私もよ

4月26日はカレー記念日

Jane

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

50代、男のメガネは

映画を語る人。

 

 

子どもの頃、淀川長治さんが日曜映画劇場で作品を解説していたころ、それを観るのが大好きだった。作品が本当につまらない内容でも、どこかに面白さを見つける。または、面白さが見つからない、ということをきちんと話してくれる。そんな映画と真摯に向き合う姿勢が伝わってきたからかもしれない。

 

今でも覚えているのは、ロイ・シャイダーが主演した『恐怖の報酬』の回だった。これはもともとフランス映画として、確かジャン・ギャバンで作られた作品のリメイクだったと思う。淀川さんは「さあ、それではご覧ください」と作品に誘い、本編の放送が終わった後再び登場してこう言ったのだ。「みなさん、いかがでしたか? なに? 昔の方が面白い? あんたそんなこと言ったらあきませんよ。さよなら、さよなら、さよなら」と。確か、この放送を見た頃にはもう高校生くらいにはなっていたはずだが、テレビ放送しておいて、オリジナルの方が面白い、と言ってしまう淀川さんに驚いた記憶がある。

 

他にも、何を放送した回なのかは忘れてしまったのだが、本当に面白くなかったのだろう。淀川さんが本編の放送が終わった後、「さあ、みんなさん、いかがでしたか。みなさんは、淀川長治がいつもこっち向いて話をすると思っていらっしゃいますね。右も向けば左も向くんですよ」と言って、右を向いて左を向いたのである。そして、「では時間です。さよなら、さよなら、さよなら」と放送は終わった。

 

ラジオではもっと辛辣に「伊丹十三を和製クリント・イーストウッドなんていう若手の監督もいますが」とおそらく当時注目され始めていた黒沢清のことを言っているのだろうが、「私は伊丹十三さんはナメクジみたいな顔にしか見えませんねえ」と言い切ったのである。そんな淀川さんでもテレビではいろんな制約があったのだろう。どうしても面白いところが見つからない、まともな役者も出ていない、という時には右を向いて左を向いても視聴者を楽しませようとするのである。

 

淀川長治さんは映画評論家という位置づけで語られることが多いけれど、映画評論家には二つのタイプがあると思う。

 

一つは淀川さんのように、目の前の映画をじっと見つめた後に、自分が「面白い」と思ったところはここと声を上げるタイプ。このタイプは、面白いと声を上げたあとに、なぜ面白いと思ったのかを考え、これまでに観た映画や芝居や絵画や音楽とつながる部分はないのかどうかを探ったりする。そして、見事につながるときには「つながる」と伝え、違和感があるときには「かもしれない」と正直に伝える。だからこそ、一緒に作品を観て、一緒に作品を自分のものにしていくことができるのだと思う。

 

もう一つのタイプは、自分の知っている映画のタイプに分類しながら観るタイプ。このタイプは映画を観ながら、「これはあのタイプの映画だ」とか「あれの亜流じゃないのか」とか、見終わったあとにすぐにでも批評し始められるように準備しているかのようだ。だから、少しでも今までに見たことのない作品が目の前に来ると、必要以上におとしめたり評価したりする。

 

こちらに知識がないと、「この作品は、21世紀に入ってハリウッドで急激に増えたアレをコレするタイプの作品ですね。例を挙げるならアレとかコレとか」なんて話されると、なんとなく騙されてしまう。

 

なぜ、こんな話をしているのかというと、この間、淀川長治さんの日曜映画劇場の解説部分だけを集めたDVDを観たのである。そこでみた淀川さんの映画解説は、解説が的確であるとか詳しいとかいう以前に(それは大前提として)優しいのである。映画にも観るものにも優しい。優しいからこそ、作品に対して辛辣になったりすることもあるのだが、辛辣になる場合には間違いなくその理由も一緒に語られている。

 

それに比べると、分類型の映画評論は優しくはない。優しくはないが、わかりやすい。いや、わかりやすく感じる。おそらく、いまの世の中で求められているのはこのわかりやすい分類型の評論なのだろう。

 

評論を読んで、聞いて、「今までに見逃してきたタイプの作品なのかもしれない」と気付かされた映画館に足を運ぶ、ということが若い人ほど少ない感覚がある。学生と接していても一度思い込むとなかなか抜け出せない者も多い。そして、そんな若い人ほど、分類型の映画評論にやられてしまう。

 

そして、それはいわゆるアメリカ型のグローバルな世の中にとても近い感覚のではないかと思うのである。淀川さんはハリウッド映画に憧れた最初の世代ではあるけれど、全世界の映画を色眼鏡ではなく見れた人だと思う。「映画で主張しようとするからゴダールは大嫌いなの」と言いつつ、「でもね、あの人は映画が大好きなのね。だから、とてもきれいな絵を撮るの。信じられないくらい素晴らしいカットを見せてくれるのね。そやから、いそいそと出かけてしまうのよ」と語れる謙虚さと素直さ。そんな淀川さんの映画解説を見ながら、こういう本当の優しさがアメリカ型のグローバリズムにやられていくのではないか、とふいに怖くなったのである。


植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→

「ネコのマロン」販売サイト 
https://store.line.me/stickershop/product/1150262/ja
クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。

そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
http://www.isana-ad.com/maron/pc/

植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。

★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。


50代、男のメガネは 記事一覧へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

今週の「どうする?Over40」

「どうする?Over40」は、4月27日(土)~5月5日(日)までお休みします。(ただし、「カレー記念日おかわり」は更新してます)

カレー記念日 今週のおかわり!

すればよかった 振り返るのも また一興

いろんな言葉

That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて

60代、男はゆっくりご乱心

さて、どこに住もうか

ミカスの今日の料理 昨日の料理

おばさんは楽しみを作り出す: チージーエッグ

かわいいちゃん

体重

母を葬る

(10)親子という仕組み

山あり谷あり再婚ライフ

60代若いのか年寄りか?

出前チチカカ湖

第196回こう見えて一途(いちず)です。

なんかすごい。

春の地響き

四十路犬バカ日和

ペットタクシーで病院に行ってみた!

OIRAKUのアニメ

第101回 アストロノオト/終末トレインどこへいく?

黒ヤギ通信

桜の下、草葉の陰

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.80 朝ドラと『化学の授業をはじめます。』の化学反応

夫亡き日々を生きる

カリーナからゆみるさんへ 2023年2月4日

絵手紙オーライ!

絵の具セットの思い出

昭和乙女研究所

ファンシーケース

いどばた。

凹むこと最近ありましたか?

じじょうくみこの崖のところで待ってます

はなやぐお盆、わたしは墓へとタックルした。

ただいま閉活中

お守りが無くなったら

50代、男のメガネは

『レジェンド&バタフライ』で絶望の淵に立つ。

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

人生は引き算である

日々是LOVE古着

(終)これからも。これからは。

これ、買った!

くっつかないしゃもじをもう一度買った!

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

寄切勝利

猫No.17  by はらぷ

猫大表示&投稿詳細はこちら!

寄切勝利

猫No.17  by はらぷ

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up