【File 28】母親への感情が不穏です。
40代後半、独身女性です。
母と2人で暮らしています。
70代後半の母は、50才のときに離婚しました。
原因は、母の婚外恋愛です。
両親の離婚のとき、わたしはすでに社会人だったので
どちらかと暮らす選択はせず
独り暮らしを始めましたが
その後、母は相手と別れ
父親は再婚したので
自然、母との行き来が多くなり
最近、一緒に暮らし始めました。
そうなって、自分が母を恨んでいることに気づきました。
女としてけっこうモテてきて(本人談)
父との大恋愛で結婚し、こどもが生まれ
でも仕事も辞めず、その後、婚外恋愛。
なんだか、女のフルコースをやってきた、みたいな。
わたしはなんとなく独身で今まで来てしまいましたが
独り暮らしのときは感じなかった妙な焦りを
母と暮らすようになってから頻繁に感じるようになりました。
母が、娘が未婚であることは自分のせい、と言うのにも
腹が立つと同時に、そのとおりだと思う自分がいます。
母が、孫のいる人を羨ましがることも苦痛です。
いっそ同居を解消したいのですが
いろいろ考えて一緒に暮らすことにしたので
また離れるふんぎりがつきません。
長々と書いてしまいましたが
母への憎悪と、閉塞感をなんとかしたいです。
どうしたらいいでしょう。
(トロ美)
まゆぽ:
いつもみたいに、「わたしもわたしもぉ」とか気軽に言えない
特別で深いお悩みですね、トロ美さん。
と、最初は思ったのですが、
「実の母親なんだけど、うまくいかない」 というポイントに集約すると
実はそういう人ってたくさんいるいるぅと思い直しました。
いるいるどころか、 実母と同居している友達はみんなそう言ってるぞ。
トロ美さんのお母さんがモテ女だったことや
トロ美さんがずっと独身だったことは、 単に表面化している問題であって
母と娘が一緒に暮らすと、憎悪や閉塞感は
おしゃれ小鉢のようにもれなく付いてくる…気がするの。
稀に大好き同士でベタベタな母娘もいるけど、
それはそれで意識して葛藤から目を背けている面もあると思うし。
なぜそうなるか?
母親はいつまでたっても娘に対する所有感覚が残っていて、
娘は娘で反面教師にしてきて今のわたしがあるっていう思いが強い から?
母親は「生意気だ」「誰のおかげで…」と考えやすい。
娘は「そういうところが招いた不幸でしょ」
「 わたしは同じようにはならない」と冷めている。
もっともらしく分析はしてみた。
さて、じゃどうすればいいんだって話なんだけど、
つまみちゃんに譲ります(逃)
つまみ:
おっと!
どうすればいいか、 まゆぽさんのコメントで考えようと思ってたのに。
それにしても、おしゃれ小鉢ってなに?
つきだしとかお通しとは違うの?
そうだね。
トロ美さんのお悩み、梱包を解くと出てくる本体は
意外とシンプルな(単純とはちょっと違う)問題かも。
わたしの両親はどちらももう死んじゃったし
その前に、わたしが中三のときに離婚しましたが
いつだったっけか、わたしが結婚してからのことですが
母親が「親が離婚するとこどももそうなる率が高い」と
誰かに言われてショックだったとわたしに言ったことがあって
んなよけーなことを言う方も言う方だけど
それを娘に言う母親もどうかと思う、と思いました。
そのとき、母親が娘に言うことって
まずへんちくりん、的っぱずれだと思った方がいいってわかった。
うちが特に、ってことかもしれないけど。
とはいえ、一緒に暮らしているとなれば
日々の悶々は溜まりますよねえ。
家の中で距離を置こうとすると
お母さんの精神的干渉というか、不毛なコメントは
むしろ増えるかもしれないから
お母さんに忙しくなってもらうのがいいんじゃないかなあ。
モテ過去をフル活用してもらう。
男女が参加してるような趣味の講座とかサークルで
娘のことなんてかまっちゃいられん、ぐらいにならないだろうか。
トキメキは生活の糧の人だとしたら…。
月並みだわ。
まゆぽさん、ぶっ飛ぶようなの、ない?
まゆぽ:
そうだね、現実的に二人で暮らしてくための手管を考えないとね。
お母さんにどんどん趣味を広げてもらって
自分のことで忙しくなって、外出も増えるっていうのはいい手だと思うよ。
ぶっ飛ぶようなアイデアは難しいけど、
2人で向き合ってしまうから苦しくなるとすると、
他人を引っ張り込むのはどうでしょう?
下宿人、それもキッチントイレ風呂共用みたいな人をおく。
自宅のシェアハウス化ね。
外国人の短期留学生とかがいいかも。
民泊もいいんじゃね?
トイレの水を流さないとか、家に靴のまま上がってくるとかの
困ったちゃんにきてもらうのがより良いと思います。
2人の人間がうまくやるためには、共通の敵を持つことが手っ取り早いかと。
無理だったら、ペットでもいいかな。
犬猫じゃなくてワニとかヤギとかめんどくさそうなヤツを飼いましょう。
つまみ:
おおっ!いいいい。
ほどほどにやっかいな共通の敵を持つって妙案だわ。
人って、不愉快な事態に直面すると、結束するもんね。
「っざけんなよ」「ホントホント」と
黒い相槌をうちあえる話題があるって
たとえ気が合わない相手でも、あれ?通じ合ってる?と
勘違い(?)できるよね。
めんどくさいペットも、なかなか。
さすが、まゆぽさん!
あとは、トロ美さんとお母さんが、それらが可能である
集合住宅じゃなく、戸建にお住まいであることを願うばかりです。
まゆぽ:
ご賛同ありがとうございますm(_ _)m
黒い相槌も必要だよねー、大人の世界には。
ところでさ、おしゃれ小鉢なんだけど、
昔何かの景品で「もれなくおしゃれ小鉢プレゼント」があって、
こっちの要不要にお構いなくとにかく付いてくるってことで、
必ずくっついてくるときにわたしの周辺では使ってる言葉です。
どっちかって言うと、付いてくるのがあまりうれしくない時に使うかも。
例えば、D夫妻はやたらに仲が良くて、
夫人に声掛けると夫がいつも一緒に来ちゃうような場合とかね。
地域限定の言い方でしょうか?
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