「悩み」を客観視して、ほかのだれかとシェアして乗り越える。
先週の木曜日からミカスさんとつまみさんの対談「介護の言葉」がはじまりました。わたしが言うのもなんですが、おもしろいですねえ。介護当事者だけでなく、それを取り巻く人にも響く言葉の数々。
そのなかで、月亭つまみさんが、どんなに黒いことを言っても、自分は投げないで今日この瞬間までやってるんだ、という自負というか矜持もある、いやらしいけど。だから、妙にわかった顔でたしなめられたりすると、誰に言ってんだよ!と思う気持ちもあるわけで、二律背反でやっかい。と語っています。
「二律背反でやっかい」…人間的で本質的な言葉だなあと思いました。
この連載の先には、7月末に開催される「介護ミーティング」(仮)が予定されています。
イベントを開こうと決まった経緯のすべてを知っているわけではないのですが、たぶん、個別に色んな会話があったんだと思います。わたしも、一度、ミカスさんとゆっくり話しました。そのときに、ここに書かれている「黒い感情に黒く寄り添う」という言葉も聞きました。
ああ、こんなに強度のある言葉があれば、確実に伝わるな、共有できるなと思いました。そして、「イベントやったらどうだろう」と言ったような気がします。
そのとき、ミカスさんからは、「自分の苦しみや悩みを客観的な言葉で表現して、他の人とシェアして乗り越えようとする意思」を感じました。「他の人とシェア」しようと思うと、やるべきことも増えるし、やりとりも増えるし、誤解されないように気をつかうことも増えるし…いろいろ大変にはなるのですが、そのことも含めて「やってみるか!」という明るい、晴れ晴れとしたオープンさを感じたのです。
自己開示して乗り越える。
人それぞれにいろいろな悩みとのつきあい方がありますが、自分の悩みを、できる範囲で社会的なものにして他者と共有する、という姿勢は、自らを自らの閉そく感から救う手立てになるのではないか。わたしもそうしたいなあ、と思いました。
「介護の言葉」は、これからしばらく毎週木曜日に更新します。介護ミーティングの日程も決まり次第、お知らせしますので、楽しみにお待ちください。オバフォーのイベントの特徴は、「拍子抜けするほど気楽」なのが最大の特徴です(笑)。介護中の人も、これから介護するかもしれない人も、そうでない人もいらしてください。トーク以外のお楽しみも用意していますよ。
そろそろ、青豆さんの「わたしをライブに連れていって」も再開予定。「ただいま、閉活中」を惜しまれつつ終了したプリ子さんの新連載もスタート予定です。オバフォー、コツコツとやれることを楽しみつつ、ときに、ダラダラしつつ、続けていきます。時間のあるときに遊びにきてくださいね。
よもじ猫の猫ちゃんも増えてきました。カレー記念日は、こちらも、こちらもご覧ください。