vol.52 『衣もろもろ』(群ようこ)
夏に図書館に行った時にふと手に取って借りてみました。
群ようこさんのエッセイ『衣もろもろ』。(読み方は「ころももろもろ」なのかな?)
「小説すばる」での連載をまとめたもので単行本は2012年の刊行。(借りたのは文庫版)
1954年生まれの群さんが50歳台後半に書かれたものですかね。
中年になって、今まで身につけていたものが似合わなくなったり、
着にくくなったりという悩みや迷いが面白く書かれています。
服そのものから靴、アクセサリー、下着、白髪染めなどなど、テーマはファッションに関わることさまざま。
「そうそう〜」と共感したり、「通販も活用されてるな」「それってどこの商品か知りたい」「良い下着を身につけていらっしゃるようだぞ」「美魔女には手厳しいな」「ヘナを使っていらしたか」「リンパマッサージで減量されたんだ〜」などなど興味を持つ内容でした。
これだ!と答えを出すというよりは、あれこれ考えたり探したりの過程が共感できるのかな〜と^^
上京したての頃、『午前零時の玄米パン』というタイトルにひかれて群さんのエッセイを手に取り、面白くて身近な雰囲気が好きでけっこう読んでいた時代がありました。その後ごぶさたしていましたが、飾らない語り口の文章は変わらず楽しかったです。
『衣もろもろ』にも子供の頃の服の話や広告代理店にお勤めの頃の話が出てきて、そうだそういえばお父さんが何だか頼りない困った感じだったなとか、広告代理店でのドタバタした日々のエッセイも面白かったな〜と懐かしく思い出しましたよ。
群さんは着物の本をいくつか出していらっしゃいますが、そちらのほうは未読なのでどんなかんじなのでしょうね〜。
着物は年令での悩みや迷いはあるのでしょうか。
自分のほうはなんだか髪の調子やスタイルも、着るものも迷い中でしたが、昨日髪を切りに行ってわりと気に入ったスタイルにしてもらいました(奮発してトリートメントもした・笑)。
着たいパンツも見つけたので少しおしゃれを工夫して楽しんでみたいと思います。
次は着画を載せられれば…^^;
mikity
ハラミさん、私も「衣もろもろ」読みました!持ってます。同じく「午前零時の玄米パン」以来、群ようこさんが好きだったのですが、しばらく遠ざかり(ここも一緒)、そしてまた復活の今日この頃です(まさに同じ道をたどっております~)
群さんの、アンチ「アンチエイジング」精神もおもしろいし、美魔女を一刀両断する様子も小気味よいですよね~。
別の本だと思いますが、群さんが、「最近、鏡で顔を見るたび落ち込む」と友人に話すと、そのご友人は、「鏡をしげしげと見るからいけない!顔ついてる、頭ついてる、ぐらいにざっくりと見ればよろしい」と返したそうです。いっそ、その域に達すると楽なのかも。。。(笑
ハラミ Post author
mikityさん、こんにちは!
「衣もろもろ」お持ちでしたか!
群さんのエッセイ、久しぶりに読んだら楽しめました^^
(美魔女切り、卒業式の話とか面白かったですw)
鏡の見方、群さんのお友達は豪快ですね^.^
自分もずいぶん適当に鏡を見るようになりましたが、なかなかその域にはいけないぞ(笑)