【File No.35】夫の嫉妬を楽にしてあげたい。
40代後半のサラリーマンを夫に持つ兼業主婦です。
夫は今の会社に勤めて20年以上になりますが、
脚光をあびる部署の人や
出世が早い人に嫉妬してしまうそうです。
夫は上司におもねったり、お世辞を言ったりができないだけで、
実力とは関係ないと私は思うのですが、
そう言っても夫の気持ちを軽くしてあげられないようです。
悩みを相談された時に、私はどうしたらいいのでしょうか?
(44歳 かんこ)
つまみ:
自分の夫が早々とサラリーマンをリタイアしてしまったので
こういう悩みを聞くと新鮮…と言ったら
かんこさんに「ヒトゴトだと思って!」とムッとされるかな。
でも、かんこさんの言うとおり、出世とか栄転って
あんまり実力とは関係ないし、したらしたで
次のお悩みが手ぐすね引いて、待ち構えている気もします。
妻が一緒にヤキモキしないで
夫を巻き込むくらいお気楽、がいいんじゃないですかね。
短絡的な方法ですけど
マンガ『釣りバカ日誌』と『浮浪雲』を入手して
夫の目に触れるところに置くってどうですか。
かんこさんも、かめさんとみちこさんにカブれてみる、とか。
私は若い頃、けっこうこのふたりに影響を受けた気がする。
その効果があって、夫の転職とか屁でもなかった。
あ、効果じゃなくて弊害かな。
まゆぽ:
朝ドラの福ちゃんも信用金庫理事長辞めた夫を
ど~んと受け止めてるからお手本になるかもね。
たださ、思うんだけど、かんこさんの夫、
本当に悩んでるわけじゃない気がするんだよ。
甘えてるって言うか、ただ悩んでるかわいそうな僕を見て
って言ってる気がする。
だから、真に受けないで、そうだね、大変だね、
悩んでてかわいそうだね、いい子いい子対応でいいんじゃね?
甘ったれだって言って、夫さんをバカにしてるんじゃないよ。
そういう顔はかんこさんにしか見せられないんだろうなっていう
二人の信頼関係の強さを感じるということを言いたいのです。
相談された、悩みを軽くしてあげたいと思って
自分も悩むかんこさんの優しさもすてきです。
ところでさ、この年齢になると、
純粋な嫉妬って感じなくなってるなあ。
例えば、若い子の肌がつやつやしてるの見ると、
いいなあって嫉妬するけど、
同時にこれからまだまだ辛いことにも遭うんだろうなあ
大変だね、とか思っちゃう。
つまみちゃん、誰かに嫉妬してる?
つまみ:
朝ドラ、ちゃんと見てないからわからないけど
信用金庫の理事長だったりもしたんだ。
今まで垣間見た限りでは、常にとっ捕まってる印象。
嫉妬ねえ。
50代になったら全くしなくなったかも。
それまでは、いっぱしにしてたような気もする。
でも、他人と自分を比べることの不毛さはもとより
羨望を集める人もそれなりに大変そうだし
別に、そこまで羨ましがるほどでもないやと
年々、思うようになりました。
加齢による華麗な諦観かな(ちょっと違う?)。
その論理で行くと、かんこさんの夫も
もうすぐ、そういう嫉妬なくなるんじゃない?
あとね、さっき「出世は実力とはあまり関係ないと」
って言ったけど、ゴメン。前言撤回。
お世辞やスタンドプレイを平気でやれるっていうのも
もしかしたらサラリーマンの実力の一部門かも。
サラリーマンの部門、いっぱいあると思うから
他の部門で補うか、その部門も仕事の一部だから頑張るか
頑張るくらいなら出世しなくていいやと思うか、どれかに絞る。
それでも納得できないなら、離れるしかないよね。
夫婦とはいえ、自分は報われないオーラを出されるのは
私はちょっと勘弁。
たとえ甘えだとはわかってても。
キツい言い方に聞こえたらゴメンナサイ。
まゆぽ:
つまみちゃんの言ってることもよくわかる。
それぞれの人の考え方だからねー。
歳をとって、悪いこともいっぱいあるんだけど
いいことがあるとしたら、遠くまで来たことで、
途中にあるときより俯瞰できるようになったことだと思う。
一緒に卒業していろんな企業に就職して
それぞれの忙しい会社人生を送り、いま、定年を迎えようとしている
友人がたくさんいるんだけど、
いろいろあっても結局みんな同じような着地点にいるよね、という感じが強い。
何が言いたいかというと、サラリーマン時代の優越感も妬みも
過ぎてしまえばちっこいことってこと。
まだその渦中にいるかんこさんと夫さんは
もがいて辛くて愚痴りたくてなんとかしてあげたくて、
そんな気持ちになるのはしょうがない。
もうちょっと遠くに来れば、懐かしい昔話に変わるんだけどね。
つまみ説だと50歳すぎると嫉妬は華麗な諦観に変わるそうだし、
ここは騙されたと思って、
50歳になるのをじっと待つのがいいんじゃないでしょうか?
◆◆◆◆◆
※出前チチカカ湖では、みなさんからのお悩みを募集します。
お悩み以外でも、ずっと気になっていた疑問、私たちへの質問も大歓迎です。
こちらのフォームからお気軽にどうぞ。よろしくお願い致します。
本家チチカカ湖はこちらです。 →→ 「チチカカ湖でひと泳ぎ」
■■トップ画面と本文内の「布イラスト」の画像は、佐藤知津子さんの作品です。
(知津子さんのブログはこちら⇒★)