カナダへ行ってきた。しかも、妹と。#5
Ninaの晩餐の翌日。
「今日はブランチを食べに行きましょう」と言う友人に連れられてやって来たのはRoost Vineyard Bistro。
Vineyardとはブドウ畑のこと。このお店はブドウ畑とワイナリーを持っているレストラン。ワイナリーで作られたワインはお店で楽しむことができるし、もちろんお土産に買って帰ることもできて、レストランの隣には販売コーナーも。
お店に入った時はさほど混んでいなかったけれど、日曜日ということもあって、私たちと同じようにブランチを食べようという人たちでどんどんテーブルが埋まっていく。やっぱりカナダ人って週末の朝食を外で食べるのが好きだよなぁ。
The北米といった感じの朝食はちょっと重いなぁ(卵2個にベーコンとか)とメニューを眺めていると、ほうれん草といちごのサラダという魅力的な一品が。とはいえ、大きなプレートにどーん!とサラダだけというのもなぁ…。ん?メニューに何やら小さい文字で書いてある。
「サラダをハーフサイズにするならスープが、〇▽×…」
私の英語力のせいで今ひとつ意味が分からなかったので、友人に確認をしようとすると、オーダーを取りに来たウエイトレスのお姉さんが満面の笑みで「ああん、メニューの説明するのは私の仕事。さあ、何でもいいから私に聞いて!」ああん、なんて陽気なの。
「フルプレートのサラダじゃ多すぎるって場合は、サラダをハーフサイズにできるの。そうするとスープとフォカッチャが付くわ。値段は同じ。あ、フォカッチャは好き?もし嫌なら遠慮なく言ってね。一緒にベーカリーコーナーへ行きましょ。そこであなたの好きなものを選べばいいわ」
昨夜は昨夜で、Nina宅から帰った途端に気を失ったように眠った妹(時差ぼけにしたって眠り過ぎだろ)は、「このスープ美味っ!おいおい、サラダにイチゴって、どんだけお洒落だよ!?」と今日も絶好調。飛ばすねぇ、妹よ。
まぁ、そういう私もぺろりと食べちゃったけど。
さて、お判りいただけるだろうか?
上の写真。怒涛の勢いですべてを片付けた私たちのテーブルに4つのワイングラスが並んでいるのを。
実はこれ、あの陽気なお姉さんが「試飲してみて!」と持って来たもの。 お店入口脇の売り場に並んでいたワインについて友人が質問をしたところ、 「ちょっと待って!」とキッチンへすっ飛んで行ったお姉さん。4つのグラスを持って戻ってきた。
「今の話を聞くと、きっとあなたはこの2つのワインが好みだと思う。それから、こっちの2つは、ついこの間仕上がったばかりのもの。販売どころかまだボトル詰めもしていない新商品よ!」
お姉さんとあれこれ話をしながら試飲をした友人は、「来月食事会があるから」と、結局2本のワインを購入しました。
カナダに来るたび感心するのは、店員さんのコミュニケーション能力の高さ。まぁ、コミュニケーションというのは双方の力によって成り立つものだから、お客側もそれなりのコミュニケーション能力があるということなのだけど、とにかく、カナダの店員さんはこちらが何かを投げかけると全力で応えてくれる。
チョコレートショップの若い店員さんは、私の「どれがおススメ?できるだけ珍しいフレーバーがいいな」という言葉に、「ああ、私、そう言ってくれるお客さん大好き。わくわくしちゃう!」と言って、それはそれは喜々としてユニークなチョコレートを選んでくれたし、ショッピング中にふらりと入ったマカロンのお店 Bon Macaronでは、
ショーケースを前に、日本語で「あれは何だろう?これはどんな味だ?」と話し合う私たちの雰囲気を察した店員さんが「これは今週の新商品よ。試食してみる?」と。
お土産用に箱詰めをしててもらうものと、そうではないものを分けて注文すると「箱詰めしないものはあなたたちが食べるのかしら?袋に入れる?それともナプキンにのせて今食べちゃう?」
(ちなみにこのお店のマカロン、とにかく美味しかったですわ。血糖値うなぎ上りでもいいから、もっと色々な種類食べればよかった。また必ず行く!)
「でも、私、英語できないしなぁ。旅行に行ったところで、コミュニケーションなんて取れないよ」と思ったあなた! そう、そこのあなた!ノンノンノンざますよ。
たとえ英語ができずとも、例えばGoogle翻訳を使うのも良し。知っている単語を並べるのでも、身振り手振りだってかまわない。北米の店員さんは(もしかしたらヨーロッパも)、思いの外頑張って応えてくれるはず。
さて、そんな明るいカナディアンたちの手を借りながら、わたしたち姉妹はまだまだ止まる気配なし。とはいえ、そろそろ旅の終わりは近づいています。もう少しお付き合いください。
ミカスでした。
匿名
ミカスさん
ども!おお。。いちごとほうれん草のサラダ!思いつかない。
日本ではいちごは甘みを追求するデザートですもんね。。
入っているのはチーズですか?白っぽくみえるものが。。
そしてキッシュにパン!ボリュームあるなあ。
そしてぺろぺろ嘗め回したような空のお皿!綺麗に食べました!拍手です。
私、海外は韓国にいったきり、市場など歩いて食事楽しみましたが
最後の日の夕食は疲れてしまい外に出るのがおっくうで
結局夫婦で宿泊先のホテル、おそらく誰もそこで
食事はとらないのでは?という場所で麺をすすった記憶。
あまりにもさびしいその思い出。
食べ歩きを目的に海外旅行行きたいな。
ミカス姉妹のカナダ旅、次回も大いに楽しみです。
ミカス Post author
匿名さん
お名前がなかったので、匿名さんで失礼しますね。
我が家では、サラダにフルーツというとせいぜいリンゴくらいだったので、イチゴの小洒落感に妹は驚いたようです。そして、白いものはチーズです。カッテージチーズのようにポロポロとしたチーズでした。
旅先、特に海外での食事って難しいですよね。
どのお店が美味しいのかもわからないし、何しろ言葉の問題が大きい。
それでも大胆にチャレンジしてみると、美味しくなかった食事でさえ良い思い出になるかもしれませんね。
ぜひ、食べ歩き旅に出てください。
ミカス姉妹の旅もそろそろ終わりを迎えます。
kokomo
アメリカ人の知人が実家に久しぶりに帰省したときに飲食店に入り、「ハーイ、僕はジョン。君のネクタイ、イカしているね!今日のおすすめはステーキ。いい肉が入ったんだ。飛び切りのディナーになると思うよ!...」というような接客を受け、日本に慣れてしまっている知人はアワアワしてしまったそうです。
私は塩対応で比較的有名な某国に数年住んでいたことがあるので、ああ、そんな陽気でノリノリの接客を一度経験したい!(言語の問題もあってそれにうまくこっちも乗れるかは別問題ですが)、なんて身もだえするほど羨ましく思いました。接客にはチップの習慣の有り無しということも関連するのかもしれませんが、私が住んでいた某国もチップの習慣はあったし、やっぱり国民性の問題なのでしょうか?
今回の朝食もマカロンもとてもおいしそうです。昔、カナダにご両親が永住を決めて住んでいるという同僚が「お土産」と言って、段ボールに直にどさっと入ったクッキーを皆に持ってきてくれたことを思い出しました。おいしかったなー。
ミカス Post author
kokomoさん
日本の接客と北米の接客には大きな違いがありますね。フレンドリーさでは北米の勝ち(?)だし、正確さ、生真面目さは日本がすごい。
他の国にも色々な特性があるのでしょうね。
ぜひ一度、カナダへ行ってみてください。
フレンドリーな人が多いですよ。
段ボールに直にどっさり入ったクッキー⁉︎
お土産に渡したら驚いてもらえそう。次回は誰かに買ってこようと思います。
いまねえ
あ!最初のコメント「匿名」になってたんですね!
わたし、いまねえでした。。
このところ「カレー記念日」ネタになりそうなミスやらかし続きです。
あ。チップというお話が、やはりチップは必須ですか?
どのタイミングで渡すのだろう??
ミカス Post author
いまねえさん
いまねえさんでしたか。
そう、ミスではなく、カレー記念日ネタが増えたと思えばいいんですよ。やらかしもまた楽し。
チップ、難しいですね。
主にレストランですが、カード払いの場合は伝票のチップ欄にパーセントか金額を書きこみます。
現金の場合(私はもっぱらこれです)、支払いの際に代金にチップを足した金額を支払います。
テーブルで支払うお店、レジがあるお店といったシステムの違いにもちょっと戸惑うし、海外での食事はちょっと緊張しますね。