じたばたする体と心:ズッキーニとベーコンの味噌汁
「広瀬すずにはほうれい線がない」
朝ドラを見て呟いた私に友人が言いました。
「しわやシミは人生長く生きてきたあかしよ」
うーん、確かにそうです。
大抵の人は長く生きてきたからこそしわやシミが増えるのは当たり前。
そして、それをポジティブにとらえようという人が昨今増えてきていると思います。それはとても素敵なことだと思います。
「年齢なんてただの記号」
「シワは人生の勲章」
インタビューでそんなふうに語る女優さんもいたりして。
でもね、私はどうもそんなふうにポジティブにエイジングをとらえることができないのです。
前回、VIO脱毛について書いた記事にたくさんのコメントをいただきました。(ちょっと話しにくい話題だったかもしれないのに、ありがとうございます)
その中に、「VIOに白髪が登場したのを見て「おんな」としての自分が終わってしまった気がした」とのコメントがあり、「ああ…」と思いました。
自分が「白いそれ」を見つけて、同じように小さく絶望した瞬間を思い出したからです。
当たり前ですが、年を経るごとに体には色々な変化が生じます。
そう当たり前なのです。しわもシミも上下の白髪も、年を経れば増えて当たり前。でも、その当たり前がひとつ増えるたびに、細ーい針が胸に刺さるような小さな痛みが積み重なる感じが…。数年前から、そんな感じが消えなくなったのです。
なぜそんな気持ちになるのだろうと考えてみたら、単純に自分の体の変化つまり老化が辛いというだけでなく、この体がもう誰からも触られないであろう、求められないであろうことを哀しいのだということに気づいて、そんな自分に驚いてしまいました。
若かった頃にモテたわけでもないのに、この体は誰かのために存在しているわけではないのに。
変な執着が強い人間なのだなあ私は、とつくづく思います。
そんな変な執着が強いから、私にとっては、年齢はただの記号ではないし、シワが人生の勲章にはならないのです。どうでもいいネットのアンケートで年齢をサバ読んでしまったり、「リフト」だの「アンチ」だのというワードが含まれた化粧品に敏感に反応してしまうのです。
私だって、「アンチ アンチエイジング!」と高らかに声を上げて、もっと格好よく生きてみたいけど…。なかなかうまくはいきません。
何をじたばたしているのやら。
さて、そんな思いをくすぶらせつつ、気付けば 『 追悼・ズッキーニ祭り 』 も今回が最終回となりました。
健康に実ったにも関わらず、世に出ず悲しく去っていった廃棄ズッキーニに我が身を重ねつつ、最終回の一品は『ズッキーニとベーコンの味噌汁』です。
この記事へのコメントで、kokomoさんから、韓国ではズッキーニの味噌汁を作ると教えていただきました。韓国風にトライしてみようと思ったのですが、それでは工夫がないと思い、ベーコンとズッキーニで洋風豚汁のような(ベーコンって豚だし)味噌汁を作ってみようと思い立ちました。
『ズッキーニとベーコンの味噌汁』
- ズッキーニは食感を楽しむために厚めの輪切りにします。太い部分は半月切りにしましょう。
- ベーコンは2センチぐらいに切ります。
- 鍋に油を少々入れて熱し、ズッキーニとベーコンを炒めます。
ズッキーニにうっすらと焼き色が付くくらいが美味しいですよ。 - 3の鍋にだし汁を加え加熱します。
もちろんだしの素でもOK! - ズッキーニが柔らかくなり過ぎない程度に加熱したら、そこへ味噌を溶き加え、ひと煮立ちしたら出来上がりです。
ベーコンからかなり塩分が出るので、味噌を加える前に必ず味見をしてくださいね。こくを出したい場合は、ごま油をひと垂らししても美味しいです。
白髪もしわもシミもどうにもできないというのなら、せめて健康だけはなんとか保っていかなくては。
でもなぁ、股関節痛いし、座ったところからの立ち上がり→歩き出しもぎこちなくなってきたよ。まったくもう、年はとりたくないなあ!(笑)
ミカスでした。
kokomo
ミカスさま、先日私より少し年下のとてもきれいな方と年齢の話になり、私が自分の年齢を言い淀んでいると、「年齢言うの恥ずかしいですか?年齢ってただの数字ですよね。私は胸を張って自分の年齢を言えます。」ときっぱりと言われてしまいました。ああ、私は彼女のように思えない。私にとって年齢は老化の指標。年と共にたるんでいく頬も、増殖していくシミや皺も嫌です。
数年前に離婚して一人になってからそのような思いがより強くなりました。子供もいるんだからそんなことを考えるのは贅沢。もう年齢なんてどうでもいいでしょ?と周りに言われることもあります。でも、結婚しているしていない、子供がいるいないなどとは無関係にこのザワザワした感じを持っている人はいるんじゃないかと思います。このザワザワチクチクはそのうち落ち着くのでしょうかねぇ。
ここしばらく悶々として考えていたけれど、なかなか口に出せなかったことを書いてくださってありがとうございました。
ミカス流ズッキーニのお味噌汁作ってくださったのですね。嬉しいです。ベーコンを使うと手軽でいいですね。私は韓国繋がりで「ズッキーニのジョン」を作りました。「ジョン」はピカタのような料理で、小麦粉と溶き卵の衣をつけて焼いたものです。これも名前を知らないまま食べていたことを後々知りました。友人はタイカレーにズッキーニを入れていて、とても美味しかったです。今年の夏はズッキーニを目いっぱい楽しみましょう!
ミカス Post author
kokomoさん
胸を張って自分の年齢を言える人は、素晴らしいと思います。嫌味でも何でもなく、本当に。
ただ、そんなに真っ直ぐではいられない人はも実はいるわけで、歳を重ねることに戸惑う人を否定しないで欲しいとは思いますね。
ハリのあった体が年齢と共に緩んでいき、それを戻すことができないというのはちょっと切ないですよ、やっぱり(私には)。
ザワザワチクチクを抱きしめて、共存していくことで醸し出される程よい「枯れ感」を魅力に生きていきましょうか?(笑)
ズッキーニのジョン⁈
なにやら、エースのジョーみたいでかっこいいですね。ググってみたら、何やら美味しそう!
ズッキーニ、楽しみましょう。
アメちゃん
ズッキーニのジョン!
食べてたスイカの汁が気道に入ってむせましたよ。
なんかアメリカンスクールかなんかで仲良かった幼なじみみたいですね。
今度作ってみよう。
昔、ずいぶん年上の男性と付き合ってた知人が
そのうち自分の下の方に白いモノが混じってきて、
相手にガッカリされたらイヤだな…(だから歳をとりたくない)
って言ってたのを思い出しました。
それは、彼女自身が相手の男性の下の方に白いモノを見て
ああ…おじさんなんだな…って、あらためて思ったからだそうですけど
相手のそんなとこマジマジと見て落胆するものかなぁ…と
その時私は思ったんですけど、そんなもんなんですかね。。
私自身は、年齢なんて数字…どころか
そんなもなどーでもいいと思ってるんですけど
じゃあ胸を張って年齢を言うか?というと、それはどこかモヤモヤするし、
シミやシワは人生の云々のようなポジティブな捉え方はちょっとできないですね。
やっぱり体型のたるみとか、ほうれい線の影とかガッカリします。
ミカス Post author
アメちゃんさん
スイカ食べてたんですか?
いいなあ。スイカ、食べたい。
そうですが、お相手のホワイティ(と呼ぶことにします)を見て、我が身の行く末を案じてしまいましたか。
相手のホワイティに落胆することはないような気がするけど、自分のものを相手に見られるのは嫌ですね。どうしてだろう?
意図的にサバを読んじゃう(アンケートとか、軽いものだけですが)こともあるのですが、最近、本当に自分の年齢が分からなくなることがあります。
「あれ?私、53だっけ?4?」って、1歳単位で分からなくなります。危ない?