第153回 引っ越しの思ひ出
【出前チチカカ湖お悩み相談】のまゆぽ&つまみです。
昨年10月まで、みなさまのお悩みをネタに
あーだこーだとおしゃべりさせていただきました。
お悩みを送ってくださった方、お読みくださった方々
本当にありがとうございました。
(もろもろの経緯はこちらをお読みください→★)
このコンテンツは、諸事情(主にネタ不足)で
いったん終了させていただきましたが
2020年からは「お悩み相談」というシバリを突っぱらい
好き勝手なおしゃべり形式の古巣のブログ
【チチカカ湖でひと泳ぎ】を
こちらに引っ越して、再スタートさせていただくことにしました。
(月曜日、カリーナさんが素晴らしい紹介をしてくださっています。)
そんなこんなで、よろしくお願いいたします。
…というわけで、新生チチカカ湖 第1回は
第153回です。(わかりづらい)
お悩み相談同様、よろしくお願いします!
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つまみ:
思えばわたしたちがチチカカ湖で泳ぎ始めたのが2007年
あれから13年、40代だったわれわれも…(以下省略)。
思えば遠くまで泳いできたもんだ。
お疲れ、われわれ。
このトシになってつくづく思うけど
自分という本体そのものは、飽きようがガタがこようが
総とっかえは難しいから、泳ぐなり歩くなり飛ぶなりして
見える景色をたまに変えるって、人生に必要かもねえ。
こういう「書く場所の引っ越し」もそのひとつ。
最近、30余年住んだ家から、仮住まいを経て
新しい落ち着き先に引っ越したわたしとしては
チチカカ湖の引っ越しとの「合わせ技一本!」で
リスタート第1回はぜひとも
「引っ越し」をテーマにしたい思う所存です。
…ご静読ありがとうございました。
ってわけで、前置きが長くなっちゃったので一回、そっちに渡す。
まゆぽさん、引っ越しの思い出、なんかある?
あ、言わずもがなだけど、ここでも今までどおり
どんどん暴走して行こうね。
まゆぽ:
13年も泳いでいたのね、私たち。
チチカカ湖何周もしてるんじゃね?
水着も5着くらい着つぶしてるかもなあ。
さて、お引っ越し。大好物です!
最近お引っ越ししたつまみちゃんが羨ましくてたまりません。
今の家、もう25年も住んじゃって、自分的にはいかんいかんと思います。
でも、仕事場は30年間に5回お引っ越ししてうさを晴らししてるけどね。
その度にいくつかの業者さんに
見積もりをお願いして決めているんだけど、
一度「プロレス引越センター」という元レスラーがやっている
会社にお願いしたことがあったの。
「力はないけど頭を使うヤツと、頭は使わないけど力持ちのヤツ、
どっちを派遣しましょうか?」と聞かれた時は
腰が抜けそうになった。どっちも困るよ。
そんなにはっきりした人材しかいないんかい、プロレス業界!
とツッコミたくなりました。
さっき、検索してみたらプロレス引越センター、今もあった。
それどころか「レスラーズ運輸」っていうライバル企業まで登場してた。
激戦業界だねえ、引っ越し業界。
つまみ家は自力引っ越しだったんだよね?
次は自力でしてみたいので、ノウハウを教えてね。
つまみ:
プロレス引越センター?レスラーズ運輸!?
なにそれ!おもしろ過ぎる!!
けど、頭と力の二択ってどうよ?
今回のうちの引っ越しは、完全に自力ではなく
大物(冷蔵庫、テレビ、洗濯機、ダイニングテーブルとか)
のみ、業者さんに頼んだの。
自力混ぜちゃうと、完全に終わるまで
ダラダラ何日もかかりがちなので、疲れるかも。
子どもの頃、父親が福島県内にもれなく支店のある銀行にいて
1~2年間隔ぐらいで県内を転々としたんだよね。
「能力があったから大金が動く支店に回された。
人より転勤も多い分、出世も早かった」が本人弁だったけど
見栄っ張りの自慢男だし、死んじゃったから真偽は不明。
家族にとっては、その後、銀行辞めて脱サラしてしくじって
挙句にトンズラした最低の父親(母にとっては夫)だったし。
ただ、確かに、私が物心つくかつかない頃(1960年代前半からなかば)
父親が転々とした支店は、浜通り…それも原子力発電所付近ばかりで
用地買収の時期と一致するみたいなんだけどね。
浜通りの原町市(現在の南相馬市)から
中通りの梁川町(現在の伊達市)に
転勤になったのは私が6歳ぐらいのとき。
山間いの川に沿った道を父親が運転する車で移動したんだけど
少し車酔いしていたせいもあって、道中がすごく長く感じられて
この川はなんて長いんだろう、これ以上長い川が世の中にあるわけない
…いや、世界は、自分が思うより広いのかもと、本気で
それまでの人生観(!)が変わったことを
意外なくらい鮮明に覚えてます。
東日本大震災の後の東電の事故で
ちょっと離れてる飯舘村という所の放射線量が高かったのは
原発から川に沿って風が抜けたからだと聞いたとき
ああ、あの川だなあとすぐわかった。
あ、シリアスな話になっちゃった。
まゆぽさんが去年まで連載してた
【あの頃アーカイブ】のオマージュきどり?!
まゆぽ:
オマージュありがとう!
なんだか川に沿った道を引っ越していくつまみ一家の図が
目に浮かぶようだ。
原発って大きな利権だもんね。金も落ちるし、仕事も増えるし。
お父さんもそれで突っ走ってたんだろうけど、
その時代はみんな「よし、行け原発!」って
走ってたんだよね、きっと(遠い目)。
つまみちゃんの話を聞いてると福島県の主(ぬし)だなと思う。
県内のあっちにもこっちにも住んだことがあって、友達がいて。
実は私、最初の引っ越しの記憶は福島県なんだ。
4歳半まで仙台市に住んでいて、
父親の東京本社転勤でうきうき引っ越したわけなんだけど
もちろん当時は電車で1日以上かかった気がする。
会社からは1等車(ってのがあったのかな?今で言うグリーン車?)分の
経費が出るから、仙台駅では1等車の前で見送られ、
電車が走り出すとそそくさと普通席に移動して
お金を浮かせたって母が言ってた。
で、長い時間揺られて退屈なわけ、4歳のガキには。
その時、「次はこうりやま〜」ってアナウンスがあって、
何? 氷の山があるんだ!って
興奮して窓にかじりついた記憶があります。
こうりやまに氷の山はなくてがっかりだったけど、
こうりやまという地名はめっちゃ覚えた。
つまみちゃんとニアミスしてたのかもしれないねえ。
つまみ:
わあー!
まゆぽさんの最初の引っ越しの記憶が福島とは!
図らずもつながった!
なんか、すごくない?わたしたち。
まさに、新生チチカカ湖第一回にふさわしい
「どこに行くのかわからない、考えない、でやりとりしてたのに
気がついたら意外といい場所にいた」
という、チチカカ湖の醍醐味に
新天地でも到達したじゃん。(自画自賛)
ちなみに、郡山は「こうりやま」じゃなく「こおりやま」だけどね。
これ、会津を「あいず」と表記しがちなのとツートップの
福島初心者がやりがちなミス。
…と、福島に縁をお持ちの当サイトのwebデザイナー
Naomiさんもおっしゃってました(^O^))
しかしさあ、引っ越しして学校が変わるたび
「ゼッタイ、今までとは違う自分になってやる!と決意しても
ならなかった」問題はどうしてくれよう。
人は変われるけど変われない。
いったいどっちだよ?
…ま、その話はまたの機会に。
byまゆぽ&つまみ
お悩み相談から引き続き、「布イラスト」の画像は、布絵作家・佐藤知津子さんの作品です。(HPはこちらです ⇒ ★)
kokomo
まゆぽさん、つまみさん、「プロレス引っ越しセンター」の話、爆笑してしまいました。「頭」か「力」かの二択をお客に委ねる、パイル・ドライバー並みの大技。「頭」と「力」をバランス良く配合という選択肢はなかったのでしょうかね。
私もつまみさん同様、父が転勤族で1~2年くらいであちらこちら転々としていました。そして、福島に住んでいたのは1年だけなのですが、祖父母が福島の出なので、今回の記事に出てきた地名はなじみのあるものばかりで、勝手に親近感を持ってしまいました。
「お悩み相談」、幼少期からずーっとくすぶっていることがありますので、
突発的に相談させていただくかも。その時には宜しくお願いします。
つまみ
kokomoさん、コメントありがとうございます。
プロレス引越センターの話、ホント、おかしいですよね。
どうしてもっと話題にならないのでしょうか。
なっているのですかね(^_^;)
おお!父が転勤族仲間、お疲れ様っす。
そして、福島にもお住みになったのですか。
まゆぽさんは「福島の主」と書いてくれましたが、県内を隈なく転々としたわけではなく、思えば上半分だけです。
下半身…いや、下半分(下ネタかっ)は未知の領域で、ど真ん中にデンと屹立する「こうりやま」は怖い街だと思っていました。
東北のシカゴと言われてましたし。
…トホホなネーミング。
「お悩み相談」、相談するにも自分のタイミングというか、機や期がありますよね。
もし、そういう流れになりましたら、ぜひ!