小心者、取り越し苦労の日々:リンゴとさつまいもの甘煮
前回、私は極度の人見知りだと書きました。
それはひとえに私が小心者であることに端を発しています。
つまり私は極端な小心者。
そして、小心者は心配性。
私は、とにかく何事も先回りをして心配してしまいます。
まだ起きていないことを勝手にネガティブな方向に思い描き、思いを巡らせてしまうことがしょっちゅうあるのです。しかも、「こうなったらどうしよう」ではなく、「こうなるに決まっている」と決めつけて落ち込むのだからたちが悪い。
のんびり者のラッコが主役の漫画「ぼのぼの」の、アライグマくんの言葉にはっとしたことがあります。
持っていた貝をすべて食べてしまい、「後で食べたくなったら困っちゃう」と悩むぼのぼのに、アライグマくんはこう言い放ちます。
「おまえってやっぱりヘンだぞ。後で困るんだったら後で困ればいいじゃないか。なんで今困るんだよ」
目からウロコがボロボロと落ちました。
そうだよなぁ。後で困ることはその時に困ればいい。なのに私は、どうしてまだ起きてもいないことに心かき乱されてしまうんだろう。
そう、後で困ることは後で困ればいいこと。もしかしたら困らないかもしれないのだし。現に、さんざん「きっとこうなるに決まってる」と恐れていたことが実際には起きなくて、結局取り越し苦労で終わったことは何度もあるのですから。
そう考えて最近は、”取り越さない”ようにする訓練を少しずつしているのですが、何十年もかけてしみついたクセのようなものはそうそう簡単には消えてくれないようです。
先日、ローストポークを作りました。
なかなか美味しくできたのはいいけれど、さて、付け合わせは何にする?
レタスやトマトといった生野菜が全くありません。とはいえ、買い物には出たくない。今あるものといえば…昨日作ったリンゴとさつまいもの甘煮。ローストポークの付け合わせにリンゴとさつまいもの甘煮なんてさすがに変?と思いましたが、これが全くの取り越し苦労。これまで想像すらしなかった2人が実は素晴らしいカップルだったという、まるで戸田恵梨香と松坂桃李のよう。
と、何が言いたいのかわからなくなってきましたが、つまりはリンゴとさつまいもの甘煮は意外なものともマッチするよ、という話です。
リンゴとさつまいもの甘煮
- さつまいもは皮をむいて、厚さ1センチの半月切りにします。
- リンゴは皮付きのまま6等分のくし切りにします。
- さつまいもを鍋に入れ、ひたひたの水、砂糖、塩少々(隠し味程度)を加えて火にかけます。
- さつまいもに完全に火が通ってしまう前にリンゴを加えます。(さつまいもが煮崩れないように注意)
- リンゴが柔らかくなったらバターを加え、それが溶けたら出来上がりです。
先回りをして心配したところで、ストレスになるばかりで何もいいことはないのですが、そうと分かっていても結局明日も私は取り越し苦労で気を揉むのです。
さて、今年も残すところあとわずか。(焦燥感を駆り立てるイヤなフレーズ)
コロナウイルスや、それぞれの生活や、皆さんいつも以上に色々あった1年だったかもしれません。
そんな色々をみんなで吐き出してみんなで笑い飛ばしませんか?
いや、在宅デトックスなら、笑い飛ばしても、怒り飛ばしても、泣き飛ばしても問題なし。今年最後の毒吐き会にぜひご参加ください。
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ミカスでした。
Jane
私も取り越し苦労ではミカスさんと王者争いできるかもしれません。
もしかして、悪いことが起こった時に「思ったより悪くなかったじゃん」とショックを和らげるためにという先回りディフェンスかもしれません。
何十年も染みついた考えクセを変えるのも難しいというか、年々悪化の一途。
今年なんてコロナに端を発した諸々により、「何かあったら」と自分が予想していた危機が「ほら当たったじゃん」みたいな気すらしています。予想外だったのは、世界全体がそれに影響されているということですが。
さて。写真のリンゴ煮、きれいな朱色ですね。ラムのミントジャム添えや、ターキーのクランベリーソース添え、ポークのアップルソース添えみたいに、リンゴ煮と一緒に食べれば、味付けあっさりで脂身の少ない肉でもジューシーに美味しく食べられますね。サツマイモもジャガイモの付け合わせより目先が変わっていいかも。クリスマスに作ってみます。
kokomo
ミカス様、私も小心者、お仲間です。
高校生のときに「kokomoってさぁ、いつもおどおどしているよね」と帰国子女のAちゃんに言われてどきっとしたのを今でも思い出します。転校が多くて、周りから浮かない様に、いじめられないように、と思いながら行動するあまりに、人の顔色を窺うのが常になってしまったからかもしれません。
そんな私も、最近はなるようにしかならない、と物事を楽観的に捉えられるようになりました。最悪の事態は頭に置きつつ、そこから気持ちを少しずらして過ごすようにしています。とはいえ、ふとした瞬間に不安が顔をひょっこりのぞかせたりするので厄介です。まだまだ修行が必要ですねぇ。
ローストポークにフルーツ、いいですね。
この前買った、お気に入りのパン屋さんのローストポークのサンドイッチにはマンゴーのソースが使われていました。むちゃくちゃ美味しかったです。
家にあったリンゴとさつまいもをささっとローストポークに合わせてしまうところが、さすがミカスさん。私も意外な組み合わせで何かつくってみようかしら。
ミカス Post author
Janeさん
先回りディフェンスかぁ…。私もそれあるかもしれません。
最悪を想定しておけば怖いものないですものね。
とはいえ、私の場合は計算して想定をしているわけじゃないのですが。
つまりは単なるworrywartなんです。
クランベリーソースでターキー食べたいなぁ。
そうか、クランベリーのソースを付けて、ヤムを付け合わせにするのだから、
リンゴとさつまいもをポークに添えるのもありですね。
北米のクリスマスが懐かしいです。
ちなみに、Janeさんはエッグノッグ飲みますか?好きですか?
ミカス Post author
kokomoさん
そうか、転校が多かったのなら確かに周りに気を遣ってしまいますよね。
私は転校を経験したことはないのですが、kokomoさんの気持ちはよくわかります。
私もとある出来事以降、人の顔色を窺ってびくびくするようになりました。
ちょっとしたことでも「あ、嫌われたかな?」なんて思ったりして。
年を取るにつれ、いい意味で感覚が鈍ってくれたらいいのですが。
ローストポークとマンゴソースのサンドイッチなんて絶対に美味しい!
パン好き、ポーク好き、マンゴー好きの私には最高の組み合わせです。
一体どこのパン屋さん?! 行きたい!食べたい!
Jane
エッグノッグ、何度か店で見かけましたが甘そうな気がして飲んだことはありませんでした。それで今日うちで作ってみましたが、卵が生で食べられるのが手に入らないので、ちょっと加熱したらかきたまミルクに。で、卵を取り除いて飲んだらただのホットミルクでした。しかも近年ミルクを飲むとお腹がゴロゴロしてくるのでした…。スタバのエッグノッグラテどうでしょう。今度試してみます。
ミカス Post author
Janeさん
エッグノック、私はちょっと苦手です。
チューインガムの香料のような香りが,どうも気になります。
でも、カナダ人は大好きな人が多くて、ホイップクリームやチョコレートシロップをトッピングして飲むそうです。
そういえば、エッグノックラテって日本のスタバでも飲めるのかしら?