小さなこと:美味しい漫画#4
かの西川きよし師匠は仰いました。
「小さなことからコツコツと」
座右の銘なのだそうです。とても素晴らしい言葉です。
私も師匠のように、小さなことそれぞれにコツコツと取り組んでいきたいものだと思います。
ええ、そう思うのですが、最近の私は…
小さなことが次々と!!
元来、物事を順序だてて処理していくことがとても苦手な性分です。
ただでさえ、優先順位を間違えてしまったり、やらなければならないことを忘れてしまったりするのに、小さいけれど絶対にやらなければならないことが次々に押し寄せてくる昨今は、そのすべてをコツコツとこなすことがちょっと難しくなってきています。
というわけで、最近は毎日To Doリストを書くようにしています。
就寝前に手帳を眺めながら、「明日やらなければならないこと」を確認。そしてそれを別の紙に、処理していく順番に書き出します。
翌日、そのリストに沿ってその小さなことを片付けていくのですが、途中で新しいTo Doが生じた場合はリストに書き足し、終わったTo Doは太い線で消していきます。
手帳に予定が書かれているならそれを見ればいいじゃない、と言う人もいらっしゃるかもしれません。でも、それでは足りないのです。
いらなくなった書類や、ダイレクトメールの封筒の裏側に、太字のペンでしっかりと書き出していかないと安心ができません。「太字でしっかり」書くことで、頭の中により強くたたき込めるような気がするのかもしれません。
「私の頭の中の消しゴム」という映画がありますが、私の頭の中に、真っ白な紙の束とそれにしっかりと書ける太字のペンがあったらいいのになぁと思う昨今なのです。
さて、今月だけの特別企画としてお送りしてきた『美味しい漫画』ですが、今回が最終回となりました。
今日の最終回に登場するのは、おそらくあのテレビドラマにもなった名作じゃないかと予想された方もいるかもしれません。何しろ西島秀俊だしね(笑)
もちろんあの作品も素晴らしい『美味しい漫画』なのですが、あまりにもメジャーなので今回は「殿堂入り」ということで。
で、あらためて最終回にご紹介するのは『たまこ定食 注文のいらないお店』です。
たまこさんは父が遺した小さな定食屋を一人で切り盛りしています。
父の時代からの個性的な常連さんと、飛び込みでやって来る新しいお客さん。それぞれが今何を食べたがっているのか、それぞれの体がどんな食べ物を欲しているのか、たまこさんにはわかってしまいます。彼女にはちょっと不思議な力があるのです。その力のおかげでお客さんたちは体と心の元気を取り戻していきます。
小さなお店を舞台に繰り広げられる人間模様の物語はもちろんのこと、それぞれのエピソードに登場する料理がとても美味しそう。巻末にはその料理の大まかなレシピも掲載されているので参考になりますよ。
ご紹介した4作品の他にも、「海の見える台所」「朝ごはん亭」「サチのお寺ごはん」「舞妓さんちのまかないさん」などもおすすめの『美味しい漫画』です。
ミカスでした。
SHOJI
ミカスさん こんにちは!
「舞妓さんちのまかないさん」、おすすめなのですね!秋からアニメが始まるので、楽しみにしています^_^
小さな事が押し寄せる時期、ありますよね〜。
急な頼まれごとが入ったり、片付けたつもりがいまひとつ詰めができていなかったり…。
ほんと、コツコツやるしかない。
ぺるそな
私も「あのテレビドラマにもなった名作」じゃないかな、と思っていた一人です。
でもあの漫画、実はちょっと苦手なんです。
設定も面白いし、ストーリーもよく考えてあるし、料理も美味しそうだし、気軽に読むにはとてもいいと思うのです。けれど、登場人物がなぜここでこんなに熱くなるのか、なぜここでこう言われてこんなに傷つくのか、などの感情の波立ちが、私には唐突でしかも大き過ぎる、と思える描写があって「苦手だな」と思っちゃう。センスが合わないのかも知れません。
優先順位をつけて物事を効率的にこなして行くのは私もとても苦手です。
どう見ても自分の処理能力を越えていると思われるTo Doリストに立ち向かう絶望感といったら…そして頑張ってなんとか全部済ませて「やれやれ」と一息つくと、そこにはすでに新しいTo Doリストが応用編なんかに進化して待っている…西川きよし師匠に学ばなくては。
ミカス Post author
SHOJIさん
舞妓さんの世界って私たちの日常とはかけ離れたイメージがありますが(実際かけ離れていると思いますが)、
それでも「食べる」ということはこんなに地道で、でもその地道が大切で愛おしいものなんだなぁと
「舞妓さんちのまかないさん」を読むたびに思います。
今日もまたまた小さなことは山積みで、とりあえずはミスをしないように
ひとつひとつ片付けていこうと思います。
ミカス Post author
ぺるそなさん
やはり思っていましたか?
料理漫画(なのかな?)の中ではあまりにもポピュラーですからね。
「クッキングパパ」と共に外させていただきました。(ウソ。クッキングパパ読んだことない)
感覚のポイントというのはそれぞれ違いますから、
多くの人が好きというものに食指が動かないとしてもそれは何の問題でもありません。
私が「鬼滅の刃」(漫画もアニメも)をどうしても受け付けられなかったように。(違うか?)
小さなことに追い詰められてTo Doリストを作るのですが、そのリスト自体に追い詰められることもしばしば。
立ち向かう絶望感ってよくわかります。
こうして私たちは、To Doリストを作り・線で消すことを繰り返しながら生きていくのでしょうかね。
きよし師匠に気合を入れてもらいたい・・・