求む、緑の親指の人:名残のいちごジャム
「人のつくった森」という明治神宮の森について書かれた本を読んでいます。
先日、明治神宮の森は人工的に作られた、いわゆる「林」であるものの、100年、150年先には「森」になっていくよう綿密に設計されたという話を聞いて、もっと知りたいと思ったのです。種類や高さの異なる木を植えることでそれぞれに日光が届くようにし、人の手でケアをせずともゆくゆくは林が森へと育っていくようにしたのだからすごい。
そういえば以前、イングリッシュガーデンは「この花が終わったら、あの花が咲く。あの花が終わったらまた別の花が咲く」というように、絶え間なく花が咲き続けるように考えて花を植えていると聞いたことがあります。
ただ「今」を考えるだけでなく、先々の変化をイメージして設計するとは。
私は庭仕事が苦手です。
花や樹は好きだけれど、それを育てたり、育てるための環境を整えたりするのは正直好きではありません。ああ、それなのに…。
田舎町の我が家には、私の手には余るサイズの庭があります。嫌々ながらも少しずつ草取りはしていたのですが、坐骨神経痛が始まってからはそれもままならず、小遣いで甥を釣って庭の片付けをさせていました。
とはいえ、これからこの庭をどうしたものか。
英語にgreen thumb(緑の親指)という言葉があります。園芸の才という意味。
荒れ始めた庭に、どうにか頑張って花を植えてみようかとも考えたのですが、如何せん私の親指は緑色ではありません。先の変化を見越した庭造りどころか、基本的な手入れさえも出来るかどうか。
こうなったらいっそのこと、誰か緑の親指の持ち主にこの庭を使ってもらえないかしらとすら思い始めました。みすみす荒らしてしまうよりはいいのじゃないかと。
小さな家庭菜園くらいなら出来るくらいの広さです。どなたか耕してみませんか? なぁんてね。
というわけで、未だに田畑が広がる景色を楽しめる我が家の周辺。近隣にはいちごを栽培する農家が結構あります。
そろそろ出荷も終わりという名残の時期には、知人の農家から「好きなだけ取っていいよ」と声を掛けられることもあります。そんな時はお言葉に甘えて山のように取り、いちごジャムを作ります。
いちごジャム
- いちごはへたを取って軽く洗い、ざるで水を切ります。
- 鍋にいちごを入れ、砂糖をまぶします。
ネットに出ているレシピを見ても、いちごの量に対する砂糖の量はそれぞれ違います。私はきっちりと計量はせず、3の段階で味を見て調整しています。
私のジャムはどちらかというと甘さ控えめです。
また、グラニュー糖を使うレシピが多いですが、私はきび砂糖を使っています。 - 砂糖をまぶしたいちごを1~2時間放置します。すると砂糖が溶け、いちごから水分が出て鍋の底にたまってくるので、その味を見て甘みが少ないと感じる時は砂糖を足して下さい。甘さが強すぎる場合は…諦めて下さい。
- 弱めの中火で煮ます。火が入って来るとアクが出てくるのでしっかりとすくって下さい。面倒だと思うかもしれませんが、徹底的にすくい取って下さい。アクをしっかりと取り覗かないと出来上がりの色が白っぽく濁った感じになるような気がします。また、煮ている時に長い時間鍋から離れないように。すぐに吹きこぼれてしまいます。
- ジャムを似ている一方で、ジャムを詰める瓶と蓋を煮沸消毒しておきましょう。やけどをしないように気を付けて。煮沸した瓶を鍋から取り出すためのトングが売られていますので、それを使うのもいいでしょう。清潔な布巾の上に伏せて置いておくと割と早く乾きます。
- 30分ほど煮て、アクもすべて取れたら出来上がりです。熱いうちに煮沸済みの瓶に詰めて蓋をします。粗熱が取れたら冷蔵庫で保存しましょう。
6月の在宅デトックスは、26日(土)21:00~です。
今までは昼回と夜回を交互に開催していましたが、今回から昼回を3回に1回開催に変更します。今回のゆるテーマは『親が苦手です。だから介護がより辛い』
関係が今ひとつうまくいっていない親や身内の介護は辛さも倍増する?あなたの体験や対策などを聞かせて下さい。
詳細やお申し込みはこちらからどうぞ。
ミカスでした。
kokomo
ミカスさま、
私も庭仕事が大の苦手。
諸事情により庭の木をすべて切りました。これですっきり、と思ったら日陰だったところにさんさんと陽が当たるようになり、雑草がむちゃくちゃ元気になるという予想外の展開。放置していたら、訪ねてきた知人に「空き家になったのかと思った。」と言われたのをきっかけに草花を植えてみました。ところが、もともとのセンスのなさに加えて、草花が思いがけないスピードと方向で成長して、庭はもうカオス。そういえば、私って何かを育てるのってへたくそだったんだ、と思い出しましたが、走り出した庭仕事は待ったなし。庭、どうしましょうねぇ。
いちご農家が近くにあるなんて羨ましい!子供のころはそうでもなかったのにいちごが年々好きになります。そして、イチゴジャムを煮ているときのあの甘い香りを嗅ぐと幸せになります。ミカスさんのジャムは赤色がきれいに出ていますね。丁寧に作られたのがわかります。
ミカス Post author
kokomoさん
kokomoさんも苦手ですか。
それでも走り出してしまいましたか。
あぁ、私も何とかしなければならないのですが、
暑くなってきたし、面倒だし、ガーデニングのセンスないし。
いっそのことコンクリートにしてしまいたい。
昔と比べると減ってはしまいましたが、まだいちごを栽培している農家は結構あります。
いただいたり、直売所で加工用の不揃いいちごを安く買って毎年ジャムを作ります。
煮ている時の匂い、いいですよね。
アメちゃん
ミカスさん。
じつは実家の庭には、苺が生えてるんです!
父が晩年、植えたんですよ。
フツーに庭の一帯にパーっと生えてます。
私は5月頃はあまり帰省しないので、苺が植えてあるのは知ってたんですが
父の四九日のためGWに帰省した時
ものすごーく実がなってて、びっくりしました。
次々と赤くなるので、いっぱい食べて帰りましたよ。
母が季節の終わりに肥料を撒くだけらしいです。
不思議なことに、どれもアポロチョコみたいな可愛い円錐型です。
ミカス Post author
アメちゃんさん
ご実家に苺が!
うらやましいなぁ。
お父さまを思い出しながら召し上がったのでしょうか。
肥料を巻くだけでそんなに愛らしい苺が実るとは。
もしかしてお母さまの親指は緑色?
都忘れ
私は、花は大好き(元花屋店員)ですが、自分で庭仕事をするとなると、虫コワイ、日焼けイヤ…なので、あれこれ試行錯誤した結果、紫陽花が一番扱いやすいのでは?という結論にいたりました。
花期が長い、花びらが散らない(掃除しないでいい)、もし大きくなりすぎても、コンパクトに剪定可能などなど。
カシワバアジサイは、秋に紅葉するから、特におすすめです♪
ミカス Post author
都忘れさん
カシワバアジサイですか。
我が家の庭にもいくつかアジサイがあるのですが、その中にあるのかどうか…(それすら把握していない・笑)
私の場合、虫は平気なんですけどね、如何せん手入れができないのです。
でも、今あるアジサイはなんとかキープしてみようと思います。