ミナペルホネンとシニア店員さん
あ~こがれ~の~ミナペルホネンの洋服を買いました!
と、冒頭から上機嫌のmikityです。
ミナペルホネンといえば、皆川明さんが設立した日本のファッションブランド。
蝶や動植物をモチーフとして不思議で優しさあふれるデザインが魅力です。
そのミナペルホネンを扱うお店「call」が表参道にあります。
以前からこのお店のインスタグラムをフォローしていて、そのオシャレ空間にあこがれて眺めていましたが、問題なのはそのお値段!
素敵にディスプレイされているテーブルウェアも一点物のお洋服も「うっ」っと声がでるほどお高いのです(涙)。それで最近はインスタもあまり見なくなっていました(どういう理由だよ)
それが先日お気に入りのアクセサリーブランドの展示を見に表参道に行ったときのことです。
ふと気づくと、あのあこがれの「call」が入っているビルの1階に自分がいました。
ここまできたら、ひとめ見るだけでもお店に入ってみよう!と、エレベータを登っていくと、そこには想像以上に素敵な空間が広がっていました。
おしゃれなお店にありがちですけど、洋服なんてほんの十数点くらいしかラックにかかっていません。その代わりに売り物なのかディスプレイなのかわからない調度品、テーブルウェアなどが、そこかしこに飾られており、ミナペルホネン特有の世界感が展開されていました。
そして、その中でも私の目をひいたのは店員さん!!全ての店員さんがシニアなのです。
みなさん、70代と思われるシルバーグレイのヘアでミナペルホネンの洋服を素敵に着こなしています。その姿がまたお店の雰囲気をさらに個性的にしているようでした。
見るだけと思いながら、なんとなくツバメの柄のシャツを見ていた私にシニア店員さんが声をかけてきました。「どうぞ大きな鏡でご覧くださいね」
「シャツかブラウスが欲しいのですけど」(そんなことちっとも思ってなかったのに、なぜかそんな台詞が飛び出した)
「ちょっとお待ちくださいね、見てきます」と言ってシニア店員さんは、バックヤードに消えて行きました。
戻ってきた店員さんが手にしていたのは、白のノースリーブブラウスで前後に総刺繍がはいったもの。柄ものを想像していた私は虚を突かれた感じでした。
こんなシンプルなものもあるんだ。
そっと手に取ると、しなやかで柔らかい手触り。ああ、これはいいものだ。
コットンとシルクの混紡でうっすら透け感があって繊細な雰囲気です。
「買う買わない関係なく、ちょっと着てみませんか」と店員さんが優しく声をかけてくださいます。
それではと遠慮なく、試着してみることにしました(この時点で購入する気ゼロです)。
それが実際に着てみたら、
わああ~!すてき~♫
白の無地のノースリーブなのにゴージャスで存在感がすごいのです。これが手仕事の威力かあ。
前から見ても横から見ても後ろからみても100%完璧なシルエット。
後ろにも全部刺繍がはいっているのよ~
アップでみるとこんな感じ。凹凸感がすごいです!
シニアの店員さんも「ああ、素敵ですね。お似合いです」と褒めてくださいます。
シニア店員さんは、決して押しつけがましくないのです。言葉少なに、でも的確に、その洋服のよいところを伝えてくれます。「見てるのと、着てみるのでは全然ちがうんですよ、うちの服は」
久しぶりに、心底欲しい!と思える服にであったような気がしました。
この感覚、久しぶりだなあ。ここ何年も味わってなかったなあ。
おそるおそる値段を見ると、やっぱり高い!
だけど、買えない値段ではない。
でもね、せっかく生きてるんだから、本当に欲しいものを買おう!
そう思いました。大げさですかね?そんなことないですよね。
洋服だけじゃなくて、ピンとくる出会いって人生においてそう多くないと思います。
そして特筆すべきはシニア店員さんの心地よい接客術。
いつになくリラックスして買い物を楽しめた気がします。もっと多くのお店でシニアの店員さんを雇って欲しいと思いました。
そしておまけで、当初の目的だったアクセサリーはこちら。
白珊瑚の多連ブレスレット。
期せずしてどちらもホワイト、この夏はホワイトで涼やかに楽しみたいと思います!
いやあ、それにしてもこの日は大散財だったなあ、でも反省はしてないmikityです。
だって、わたし反省しない女なのでw。
Jane
素敵ですわ何もかも。ああ~そのシニアの店員さん達、見たかったな。
ぶんぶん8
mikityさん、こんにちは。
良いお買い物をされましたねー。
今年の夏は楽しい夏になりそうですね。
表参道の『call』、以前東京旅行中に時間が余った時に何気なく寄ったことがあります。
その時は何の予備知識もなく、若いころよく買い物をしたスパイラルが懐かしくて、何か東京土産になるものでも買えたらという気持ちでした。
しかし足を踏み入れたらそのフロアは異空間で、九州の田舎から旅行に来た中年女がひるんでしまう迫力が十分、、、そんな時に声をかけて下さったのが白髪の店員さんでした。
その方は、まるで久しぶりに会う友人をご自分の家に招き入れるかのように接してくださり、いろいろなものを見せてくださいました。
品物の魅力をなるだけたくさん知って欲しいって気持ちが溢れていらして、話に花が咲きとても楽しい時間でした。
「せっかく生きているんだから!本当に欲しいものを!」
間違いじゃないですよ!!そんなことのために私たちは生きているんですよ~。
それから東京へ行く機会がないのですが、是非行きたい空間です。
そして人生の先輩方とまたたくさんお話がしたいです。
そのためには頑張って働けそう。
mikityさん、あの素敵な時間を思い出させて下さって、ありがとうございます。
ぱろる
まあ!
私、先だっての週末に、初・表参道callしたところなんです!
ミナの手仕事感には前から憧れがあって、けどお高いので、ほぼ日の手帳カバーを2つと風呂敷買うのがせいぜいで…
それでも、この記事など読んで、いつかお店て大人な接客を受けてみたいと思っていたのです💕⬇️
https://kurashi-to-oshare.jp/fashion/29556/
〉「シャツかブラウスが欲しいのですけど」
mikityさんの、店員さんに委ねる姿勢が素晴らしすぎます。
ちゃんとcallすると、responseのあるお店なのですね。
なんて素敵なブラウス!
ブレスレットともお似合いではないですか!
時間がなくて、見るだけで終わってしまった初call、次回は自分を空っぽにして、お財布を空っぽにすることも厭わぬ心の余裕を持って遊びに行きたいです。
楽しみが増えました。
ありがとうございます😊
mikity Post author
Janeさん、コメントありがとうございます。
ほんとシニア店員さんたち、お見せしたかった!
上品で、たおやかで、素敵な先輩たちでしたよ~。
mikity Post author
ぶんぶん8さん、コメントありがとうございます。
「call」に行かれたことがおありなのですね。
あの特別な空間、ほんとうに素敵ですよね~
お値段が高いお店って、ふつう居づらかったりしますよね。でもcallにはそれがない。居心地がよいのはやはりシニア店員さんの存在だと思います。本当にいいものを分かっていらっしゃる大人の余裕の接客が大層心地よかったですよね。決して押し売りしたり、過剰に褒めたりせず、ほんとうのことだけをおっしゃっているのがよく伝わってきました。だから、わたしも素直に「お似合いです」という言葉を信じられたのです。
また東京にいらして、ぜひcallを再訪してくださいね。そのときはスパイラルで待ち合わせましょう!
mikity Post author
ばろるさん、コメントありがとうございます。
ええ~っ!ぱろるさんも先週末callにいらしたの!?
なんというニアミス!お会いしたかった。
「シャツかブラウスが欲しいのですけど」この台詞ですけど、本当にぜんぜん欲しくなかったんですよ、シャツもブラウスも。ふしぎだけど勝手にこの台詞がでてきたんです。ワンピースやスカートは敷居が高いけど、トップスならなんとかなるかも?って思ったのかもしれません。
若い頃は、よく値札を確認せずに、欲しいと思ったら買うなんてことをやったりしていましたけど、中高年になった今、まず一番に値札をひっくり返して確認している自分がいます。でもときには自分を解き放って、真の欲求を満たすのも大切だなあと実感しています。
ぱろるさんも、ぜひ次回は大散財しちゃってください(責任はとれませんけど)
いまねえ
mikityさん、こんにちは。すてきなブラウスですね。
既に寄せられているコメントに同じ思いなのです。
以前NHKだったかこちらのシニア店員さんが取り上げられていたのを見て
一度このお店に行きたいものだと思いミナペルホネンのお洋服にも
憧れはあるものの金額が・・とインスタを眺めるばかりです。
若い頃に入ったお店で心地よい接客の真逆、高圧的な態度をとられたことがあり
今となっては若い美しい店員さん相手には更に太刀打ちできそうになく
ほんとうに買わずにお店を出られるだろうかしら、小心者はそんな心配ばかりで。
ついつい気楽で安価なネットばかり利用しています。
でも、今回の記事と皆さんのコメントは背中を押してくれますね。
同世代や先輩シニアの接客体感したいです。ミナのお洋服試着もしてみたい!
私のモットー「豚もおだてりゃ木にのぼる」、
柔らかく褒めてもらえたら気分よく買っちゃうでしょうね、
60代の今、欲しいと思ってお小遣いを貯めるみたいなこともわくわくする。
今年は東京に遊びに行きたいなあ。
mikity Post author
いまねえさん、コメントありがとうございます。
シニア店員さんの包容力のある接客も、ぜひぜひ一度体験してみてください。あんなに気持ちよく買い物ができたのは本当に久しぶりのことでした。
年齢を重ねていっても失うものばかりじゃなく、若い人にはない大きな魅力を得ることができるのだなあと感じました。
今回の記事と皆さんのコメントがいまねえさんの背中を押すことができたなら、こんなうれしいことはありません。
でもオシャレ感度の高いいまねえさんなら、いつかシニア店員さんに続くんじゃないかなとも思っています。callに何度かいくうちに、いつのまにかそこで店員さんに
なっているいまねえさんを想像するとワクワクしてきます( ´艸`)
「豚もおだてりゃ木に登る」最高です!
どんどん調子にのって、どこまでも登りましょう~!