無造作に見える造作:豆もやしとえのきのナムルもどき
「一体どうしてこうなるんだろう…」
私は今、自宅の庭を眺めています。
無駄に面積のある庭の、左半分はドクダミを駆逐した後に地面を覆ってくれるようにタイムを植えた。それもまだ上手く根付いたかどうか結果が見えないものの、右側も放っておくわけにはいかない。
というわけで、右側にある柚子の木を中心に花を植えてみたのだけど…
なんだこりゃ?
頭の中ではイングリッシュガーデンをイメージして植えたはずの花々の、その配置のなんと間抜けなことか。柚子の木の左右に、「はい、きちんと置いてみました」的に整列する花たち。まるで生真面目な子供の積み木遊びのようです。
例えばターシャ・テューダーの庭などを見ると(それと比べることがそもそもおかしいのですが)、なんの計算もなく無造作に様々な花を配しているように思えるのです。無造作でいいのなら私にも出来そうじゃないかと思い込んでしまい、「めざせ、ターシャの庭!」などと意気込んでしまうのですが(だいたい、「目指せ!」と意気込む時点で無造作ではない)、彼女の庭には実は「無造作に見える造作」がしっかりとある。
庭の土をほじくり返して、好きな花の苗をいくつも手に入れて、そのひとつを植えようとした瞬間に「無造作じゃあんな庭は出来ない!」と気づいてしまったら、これはもうパニックです。一体どうすれば造作の結果を無造作に見せることができるのか。それは、とてもとてもレベルの高いテクニックとセンスを要するものなのです。すごいぞ、ターシャ。
私はまだ庭を眺めています。
きっとこれ以上考えたところで私には上手い策が見つけられないだろうし、やり直そうと花を掘り戻したところで更なるカオスが待っているのは目に見えています。とりあえずはこのままで植物たちの成長を待つことにします。育ってみると意外と素敵になるかもしれない。いや、多分ならないと思うけど。それでも、花は美しい。
というわけで、最近の私は庭仕事にかなりの時間と体力をつぎ込んでいます。苦手なことでも一旦始めてしまうと加減を考えずにのめり込んでしまったりするものです。なので食事の支度に使う時間と体力が自ずと減ってしまい…はい、手抜き料理の言い訳です(笑)
今回ご紹介する一品は、材料と電子レンジがあれば誰にでもできるスーパー簡単料理「豆もやしとえのきのナムルもどき」です。それにしても、最近、超簡単料理が多いなぁ。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は手抜きをしたい時に塩昆布を使う傾向があります。
豆もやしとえのきのナムルもどき
- 豆もやしはさっと洗って水けをきっておきます。
- えのきだけは根元を切り落とし、長い場合は半分にカットしておきます。
- 耐熱容器に、豆もやし、えのきだけ、塩昆布を入れ、ごま油を回しかけます。
お好みでガーリックパウダーを振っても。 - 3にラップなどで蓋をし、電子レンジで加熱します。
2分ほど加熱した後、蓋をとって全体をかき混ぜ、もやしが生じゃなくなっていたら出来上がり。
しっかりと加熱してしんなり仕上げるか、ある程度の食感を残すかはお好みで。
ターシャの庭ならぬ、ミカスの庭。思いの外いい仕上がりを見せた時にはここでお知らせしますね。
ミカスでした。
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