11月22日はカレー記念日

カレー記念日

落ちてゆく 枯葉のごとし 抜け毛かな

11月22日はカレー記念日

Jane

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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ゾロメ女の逆襲

◆◇やっかみかもしれませんが…◆◇ 第44回 やっかみ以前

漫才コンビ、チュートリアルの徳井氏が、収入の申告を長きにわたって怠り、払うべき税金を払っていなかったことが発覚したとき、最初に自分の口から出た言葉は「わかるー」だった。

石部金吉(死語?)とは言わないまでも、私はどちらかというと決まりごとは守る方だと思う。選挙にはほぼ行くし、信号や列の順番も粛々と遵守している。理由は、小心者であることと、これは守る、あれはまあいいか、というジャッジに自信がないからだ。時には、決まりを守ることより大事なことが人生にはある、とさえ思っていれば、生活の運転モードを「決まりは守る」に設定している方が私にはラクなのだ。

ただ、例外はどこにでもある。

夫は5年前まで自営業だった。その経理(青色申告)は私がやっていたのだが、これはレベルが違った。上に書いたエラそうなことを根底から引っくり返すような本音がずっと自分にあった。今年の申告はバックレたいと考えない年はなかったし、やらずに済ますことが可能なら多少のお咎めを受けてもいいと、半ば本気で思っていた。

もともと会社員だった夫が自営になった最初の数年間は、知り合いの公認会計士の方に経理をお願いしていた。当時、仕事で使う大型車両を購入するために区の貸付制度に申請をしたことがあったのだが、提出した書類があまりに完璧だったので、仲介の銀行の担当者に「法人でもこんなにちゃんとしているところは少ないです」と褒められた。そのときは、人任せな分、褒め言葉も他人事だった。

その後、夫の仕事の受注先が倒産したり、お金を貸していた別の会社の社長が自死するという衝撃的な事態が続けて起こり、吹けば飛ぶような自営業者の立ち位置を思い知らされることになった。気がついたら一歩後ろは断崖絶壁みたいな。そんなことがあって、被害を最小限にするために人を雇うのをやめた。業務を縮小することにしたのだった。

そうなると、会計士さんに頼むほどの経理の仕事量ではない。そもそも、会計士さんを頼む規模ではなかったのだ。料金がもったいない。で、私がやることにした。

世の中には、それが簡易簿記であれ、簡単な申告であれ、帳簿関係の基礎的理解力が備わっている人といない人がいるのではないか。だとしたら明らかに自分は後者で、それはもしかしたら、持って生まれた脳のしくみなどによって決まるのではないか…そう思うほど私の苦手意識は強かった。契約を解除するときに会計士さんが好意でレクチャーしてくれたが、おおもとのところの理解があやふやで、何がわからないかもよくわからなかった。あれだな、自分の前世は、帳簿の深みにハマって死んだな、だから理解することを拒否しているんだな…と思った(バカ)。

パート先で、住宅機器の生産管理のための数字をいじるのは全く苦痛ではなく、なんとならば楽しいくらいだったのに、どうして帳簿はダメなのか。知るか、か。

こっちがどうあれ、毎年必ず3月は来る。そのときに一年分まとめてやるのは大変なのは身をもって知っている。だから毎月きちんと帳簿をつけようと自分に言い聞かせているのに、苦手意識がまっとうな判断力を駆逐し、あっという間に一年が経ち、また3月になりテンパる。それを15回繰り返した15年だった。

申告のあれこれをexcelにして、自分で計算式を入れ、毎回、恐る恐る数字を入れていた。この式が間違っていたらどうしようと入力する指が震えた。それでも式を見直したくない。なぜなら、見直してミスが発覚するのが怖いから。

経費をごまかす気などさらさらないが、式への信頼はもっとない。発覚しようものなら、遡って、その式を入れた〇年前までの申告がすべて間違っていることになる。一巻の終わりだ。だからよけいな箇所は見ずに、遮眼帯を装着したまま黙々と数字を入れるしかない。(論理がおかしい)

途中からは、青色申告ソフトなども流通してきたし、そもそも、事前に青色申告相談会もある。そんなに自信がないなら、ソフトを入手するか、相談会に行けよ、という話だが、下手にそんなことをして、今までやってきたことがとんでもなく間違っていたらどうする?と恐ろしくて行く気にならなかった。

だから、「やるべきことを回避し続け、発覚を怖れ、怖れているからこそ現状を変えようとしないままだった」徳井氏の気持ちが私はわかる。彼は自分を「想像を絶するだらしなさ」と言ったが、私はそれを笑ったりバカにできない。自分は、申告こそ怠らなかったけれど、根っこは同じ資質だから。申告していたのだからマシだろうと言われそうだが、そういうことではないのだ。

なので、夫が廃業を決めたとき、長年の呪縛から解き放たれるのだと心底ほっとした。今、夫は会社員なのでシアワセである。そして今でも、自分が苦手なこと、好きでもないことを、克服すべく努力する人を、尊敬するどころか、物好きだと一刀両断しがちな自分がいて、つくづくダメ人間だと思う。思うが、心を入れ替える気もない。ただ、次に生まれ変わるときは、人間であるならば帳簿とは無縁でありますように、と願うばかりである。

やっかみ以前じゃないか。

by月亭つまみ


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コメント、ありがとー!

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    アメちゃん

    チュートリアルの徳井にはまったく同情も同意もしませんが、
    つまみさんにはハゲしく同意ですー。
    一度お茶でもしながらゆっくり話しませんか(笑)

    私も帳簿とか会計とかさっぱり頭が働きません。理解力ゼロ。
    そもそも、
    私のような物作りの仕事を選ぶ人間が
    お金の計算や帳簿の仕組みがわかる脳みそを持ってるはずもなく、
    左脳より右脳が働くから、物を作るのが得意なんじゃ!とやさぐれてます。
    フリーランスになった時
    青色申告などまずムリ・・と眼中になくて、いまだに白色です。

    会計ソフトみたいなものも、入力するだけで簡単と言われますけど
    そのパソコン画面の小さな枠に、一つ一つ数字を入力する作業が
    なんともちまちましてて、イライラしてダメ。性格に合わないです。
    だから、何もかも手書きです。
    来年からインボイス制度が始まるそうですが
    そうなったら、仕事、どうしよーかなー・・って思っています。

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    つまみ Post author

    アメちゃんさん、こんにちは。
    お茶飲んで話しましょうしゃべりましょう\(^o^)/

    なんなんでしょう、帳簿と自分の間にそそり立つ難攻不落な壁は。
    アメちゃんさんは、そこに一貫性を感じて、潔いです。
    私は、数字をちまちま入れること自体は嫌いじゃないのですが(単純作業は好きだったりします)、税金とか減価償却費とか、説明されても理解できません。
    インボイス制度というのも知らず、アメちゃんさんのコメントきっかけで検索しましたが、手ぶらで戻ってきました(^^;
    数字に限らず、税金の種類もちんぷんかんぷんで、ついでに言うと、戸籍謄本と戸籍抄本の違いも、何度聞いてもわかりません。

    てやんでえ!
    ヤケ酒ならぬ、ヤケ茶を飲むしかない!?

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