私を急かさないで:オニオンポークソテー
最近はあちこちでセルフレジが導入されています。
私の家の近くにあるコンビニでも去年、「来月からセルフレジを導入します」というポスターが貼られました。
セルフレジ?それが導入されたら、今レジで働いている人たちはお役御免ということ?私がバンザイ山椒をたんまり買い込んだ時に「それ、美味しいんですか?」と聞いたお姉さんや、「明日の朝は雪になるらしいですよ。足元に気を付けて」と言ってくれたお姉さんはどうなるの?と心配したのですが、蓋を開けてみたら導入されたのは「セルフ精算機」。今まで通りお姉さんたちが商品をスキャンしてくれて、支払いは機械でどうぞ、というものでした。
数か月前、やはり近くにあるドラッグストアにも「セルフレジ導入」の張り紙がされました。お店に行ってみると、こちらはスキャンから清算まですべてお客さんがやる「フルセルフレジ」でした。「お姉さんたち!」と一瞬慌てましたが(なぜそんなにお姉さんたちを心配するんだ?私)、有人のレジも今まで通り残されていて、お客さんが好きな方を選べる形になっていました。
そりゃそうよね。全て機械でやって下さいと言われたって、機械がが苦手な人や高齢者は困っちゃうもの…と独り言ちながら、早速フルセルフレジ(早口言葉みたいだ)を使ってみることにしました。
ちょっとしたコツさえつかんでしまえば、商品のバーコードをスキャンするのはさほど難しいものではありません。でも、このレジ、如何せんお喋りが過ぎるのです。
「マイバッグを取っ手にかけて下さい」「ポイントカードをスキャンして下さい」「商品のバーコードをスキャンして下さい」「読み取れませんでした。店員に声をかけて下さい」「お支払方法をお選び下さい」etc。
これが結構こちらの焦りを掻き立てるのです。
ひっかけたマイバックを広げようと中に手を突っ込んだだけで「袋に入れた商品を取り出して下さい」と来る。スタート早々店員さんを呼ぶことに。軽い敗北感。
全ての商品をスキャンし終えて、ちょっとマイバッグの中を整えていると「紙幣を入れて下さい」「硬貨を入れて下さい」。お釣りを財布にしまっていると「レシートをお取り下さい」。それがちょっと遅くなるとまた「レシートをお取り下さい」。「バッグを外してください」「お忘れ物はありませんか」
あわわわわわ…。ちょっと待ってくれないか。あなたの声で急かされれば急かされるほど私は慌ててしまって、何もかもが上手くできなくなってしまうのよ。
思わず小さな声が漏れてしまいました。
「うるさい」
「機械がが苦手な人や高齢者は困っちゃう」なんて言ったけれど、私はもう既に「機械に弱い高齢者」になりつつあるのだと実感しました。こんな一般的な機械を前に自分がこんなにもオタオタしてしまう日が来るなんて。年をとってきたんだなぁ。
先日、妹と一緒に件のドラッグストアで買い物をしました。
ひと通りセルフレジのマシンガントークを聞かされた妹は小さな低い声でひと言。
「私にあれこれ指図をするな」
正しく使えるように声のインストラクションが必要なのはよくわかります。ただね、もう少しゆっくりと指示してもらえたらありがたい。
どうぞ私を急かさないで下さい。
さて、先日「That’s Dance!」の生配信を行いました。視聴して下さった皆さん、お忙しい中ありがとうございました。また、当日視聴できなかった方は、音声だけになってしまいますがPodcastでの配信をお聞きいただければと思います。
生配信の日は、午前中に仕事をした後、午後一番で配信、そして夕方にはまた仕事という一日でした。その合間を縫って夕食の支度をしなければならなかったのですが、ある程度まで準備をしておいて後は焼くだけの『オニオンポークソテー』を作りました。
オニオンポークソテー
- ポークソテー用の肉は筋切りをしておきます。
- 玉ねぎは皮をむいてから縦半分に切り、それを繊維を断つ方向に7ミリくらいにカットする。
- 生姜をすりおろし、にんにくをスライスしておく。
- フライパンに油を引き、弱火で2の玉ねぎを炒める。油がなじんだら酒を少々振り入れ、蓋をして弱火のまま蒸し焼きにする。
- 砂糖、醤油、酒、3の生姜を混ぜ合わせる。
- 4の玉ねぎに火が通って透き通った感じになったら、5を加えて弱めの中火で加熱し、全体がなじんたら火を止める。
- 豚肉に塩胡椒をする。
- 別のフライパンに油とにんにくを入れ、中火にかける。にんにくの香りが立ってきたらフライパンから取り出し、豚肉を入れて焼く。
- 肉の厚み半分くらいまで色が変わってきたら裏返して、酒を振りかけて蓋をする。
- 肉に火が通ったらフライパンから取り出し、一口大にスライスして皿に盛る。
- 肉の上に6の玉ねぎだれと8で取り出したにんにくをのせたら出来上がり。
生配信をやるきっかけとなったこめPさんの『こう見えて失語症です』、まだお読みでない方はぜひお読みになってください。特に「失語症と言う名前は聞いたことあるけれど…」という方におすすめします。これを機会に失語症を知って下さい。どんな病気も症状も、決して私たちと無関係ではありません。
ミカスでした。
爽子
セルフレジ そこはかとない 敗北感
575でまとまっちゃったよ。
さっそくカレーに投稿しなきゃ。
わたしはDAISOのセルフレジで、バーコードリーダーに引っ付け過ぎて
読み取れず、お店のひとの手を借りました。
失敗ははやくにやらかしておくのが「吉」ですな。
kokomo
ミカスさま、わかるー、わかりすぎる。
セルフレジの仕様はお店によって違うので、慣れていないところに行くとおたおたしてしまいます。
特に難敵なのがポイントカード。
品物をスキャンする前に通すタイプ、スキャン後に通すタイプ、そして通す方向の違い、かざすタイプ....もうわかんない!
私より一回り以上若い子が「セルフレジの現金支払いで小銭を入れるときには、持っている小銭を全部入れちゃいます。向こうが計算してくれるので時間短縮です!」と教えてくれました。それからというもの、よくわからなくなった時には小銭は探さず現金投入機にどばーっと入れています。こうやってますます計算ができなくなるのかしら?
ミカス Post author
爽子さん
読み取らせ方にもコツがいりますよね。
私、最近、そのコツを会得しました。とはいえ、セルフレジの機種が変わってしまったらコツも変わるんだろうな。
ミカス Post author
kokomoさん
一番いいのは、ユニクロやGUで使われている、買い物かごを入れるだけで合計金額を計算してくれるタイプのセルフレジですね。
それでも、会員証をスキャンしたり、袋が要るか要らないかを選んだりでオタオタしてしまいますが。
小銭どばー!はいい考えですね。
余分なものはお釣りとして戻って来るってことですよね?
ああでも、確かにそれくらいは自分で数えて投入しないと計算ができなくなっちゃうかも。
アメちゃん
ミカスさん。わかります!
私は銀行のATMでモタモタして、向こうからごちゃごちゃ言われると
「うるさい」って言ってしまいます。
先日、コロナ騒動以来2年半ぶりに田舎に帰省したんですけど
田舎の!小さな駅の!みどりの窓口がなくなってて
モニター付きの切符販売機に変わってたんですよ。
呼び出しボタンを押したら、モニターにヘッドフォンマイクをつけた職員が
「オペレーターの〇〇です」って現われるんですけど
思わず
「すぐそこに居てるんやろ?(笑)」
って小声でツッコんでしまいました。
それにしても、、
こちらから帰る時、新大阪のみどりの窓口で
職員の方と切符を買う客との間で、ちょっとしたほっこり会話があって
後ろで待ってた私の気持ちまでほのぼのしたばかりだったので
こういう販売機ってなんだかなぁ・・ってちょっと悲しくなります。
ミカス Post author
アメちゃんさん
ああ、ATMもそうですよね!
紙幣が出てくる扉が開くや否や「お忘れ物はありませんか?」ときた。
忘れちゃいねーけど、まだ紙幣は取ってねーよ!って感じです。
「便利」って万能じゃないですものね。
一般的な便利を使いこなせない人も沢山いるし、敢えて便利を求めない人もいる。
便利と便利じゃないの狭間をうまい具合に取ることは出来ないものですかねぇ。
Jane
私の住んでいる地域では、もう何年も前からセルフレジが導入されており、店にもよりますが、大きな店では対面レジよりセルフレジを利用する人の方が多いと思います。なぜかというと、少ない対面レジには大行列だから(どんなに行列でも、同僚や客とお喋りを楽しむキャッシャーさん達なので、なかなか行列進まず)。
どこもセルフレジは無音で(ピッとか、完了ですの音楽とかはところによりあります)、全部画面に文章で指示が出てきます。エコバッグは持ってきたか、店の袋を利用するか、袋の数は幾つか、店のビニールの小袋は使ったか…。対面レジでもカードを通す機械の画面に色々質問が出てきます。その店の情報を今後送ってほしいか、会員になるか、クレジットカードを作るか作れば何割引きだ、クーポン使うか、寄付するかとか、支払いは何でするか、カードを入れろ取り出せ、カードが読み取れないもう一度やれ、レシートはプリントするかe-mailで送ってほしいか要らないか、チップを払いたいか何パーセントか、などなど。慣れなので、別にそれはいいんです。音声でくるより有難いです。薬局の対面レジなどで長い文章の場合は、キャッシャーが要約してくれたり、いいから緑ボタンを押して進めとか言ってくれます。厄介なのは、食品スーパーでバーコードがついていない食品が多いところです。
幾台もあるセルフレジを監視している人が大体一人いるんですが、これをやっている人達の接客態度は大体その店の高級度に比例します。先日ごく普通のスーパーのセルフレジに行ったら、隣の客が「このバカな機械め!」と悪態ついていましたが、案の定何かと「ヘルプが来るのを待て」と止まってしまうんですね….。
白菜の1パウンドあたりが安かったので、こんな大きな白菜要らないよなと思いつつ白菜が売っていること自体珍しいので、買うことにしました。バーコードなしのため、品名を画面から探すのですが、これもオーガニックなのかオーガニックでないのかなど、結構複雑です。品物を置いたところで自動的に重さを量って値段をつけてくれます(量りなおせば重さが若干変わるのは普通)。白菜は通常ナッパキャベジで売っているので、Nのつく野菜のページを探していたけど見つからない…。もたついている間に止まってしまい、女性店員がやってきました。その店員もこんなアジアの野菜の名前は知らない。他の男性店員を呼んだら、チャイニーズキャベジと言われ、入力してみたら1500円相当。私が「キャンセルしたい」と言ったら、「なに、他の名前だって言うの?」「いや、思っていたより高いから」「は?これ1パウンド〇〇だよ!?」とむかついたように言われましたが、それでもキャンセルしてくれました。それで続行していたら、コーヒーの粉でまた止まり。また同じおじさん店員がやってきて、「このコーヒーは同じ店内にあるミスドの店で払わないといけない」というので、「ええ?(戻ると遠いので)キャンセルしていいですか?」と言ったら、「またか?」と怒鳴られましたがキャンセルしてくれ、続行していたら、ピーマンで止まり(原因分からず)。仏頂面で停止解除してくれた同じおじさんに「あっ、この水(ダースで買ったミネラルウォーター、重くて持ち上げられない)はどうやって量ったら?」とついでに聞いたら、怒り頂点に達した様子でバン、と無言で持ち上げてレジにのせくれました。
多分、対人レジの行列に並んだほうが早かったかもしれません….。
ミカス Post author
Janeさん
無音とはいえ、そちらのセルフレジも色々と指示してくるのですね。
やっぱり私はプチパニックを起こしてしまいそうです。
みんながみんなうまく使いこなせればいいけれど、私のようにもたつく人も多いでしょうから
そうなると結局は余計に時間がかかってしまいそう。
セルフレジを導入すれば人件費は削減できるとは思いますが、効率は意外と悪くなりそうな気がします。
それにしても、白菜がナッパキャベジだとは。ナッパって菜っ葉?
Jane
菜っ葉かと思います。大根もダイコンで売っています。店によっても名付け方が少々違うのでしょう。普通のキャベジはすごく固いですが、日本で食べているような柔らかいキャベツは、タイワンキャベジで売っていた店もありました(閉店しましたが)。ミスドはダンキンの間違いでした、訂正まで。
ミカス Post author
Janeさん
やはり菜っ葉なんですね。
私もカナダでキャベツを買ってロールキャベツを作ろうと思ったのですが、あまりの固さにびっくりしたことがあります。
そして、ダンキンドーナッツ、懐かしい!!