Posted on 2023年2月21日 by ミカス

あの頃の私へ:キーマカレー

レッスン中に生徒さんと「もし戻れるなら、何歳の自分に戻りたい?」 という話になりました。
ほんの少し考えて、その人は「30代」と答えました。
では私は?と考えてみましたが、これまたほんの少し考えただけで答えが出ました。
戻るのならばやはり30代。10代でも20代でもなく。

でも、20代後半の私は、実は30歳になるのが怖くてなりませんでした。
女性の年齢をクリスマスに例えるような時代でした。売れるのは25まで。それを過ぎたら需要がなくなる。
結婚していないこと。子供を持っていないこと。社会的に確固たるポジションを得ていないこと。そんな諸々を背負ったまま超えるには、あの当時の30歳の壁はなかなか険しかった。(時代は少しは変わってきたかい?)　なので私は(他にも理由はあったけど)、30歳の誕生日を迎える数日前にカナダへ渡りました。「ここは居づらい」と決めつけて逃げたのです。
私がそんな話をすると、生徒さんも「私も30歳になるのが怖かったです」と。

なのに今の私たちは、あの時あんなに恐れていた30代に戻りたいと言う。
つらつらと考えてみるに、30代は心身ともに充実していたお年頃でした。
それまでの経験から得た情報や知識がしなやかな武器になっている大人の年齢。とはいえ、まだ体のあちこちに加齢による痛みやガタは出ていない。
そ夢のようじゃないか、30代。

先週の金曜日に配信したPodcast「That’s Dance!」で、皆さんからいただいた「10年前の自分へのメッセージ」を紹介しました。その中にこんなものがありました。
「すっかりババァだと思ってるだろ。10年経ってみろ。あの頃はまだ若かった‥‥と思うから。これからの人生で、今日が一番若い！」(by絹ごし豆腐さん)
ああその通り。年を重ねることをひどく恐れていた29歳の私にこの言葉を叩きつけてやりたい。
今のあなたは30歳になることにびくびくしているけれど、30歳になってもそうそう恐ろしいことは怒らないし、60歳が射程距離に入ってもじたばたせずに楽しくやっているよ、と。

実は件の生徒さん、こんなことも言ってました。
「でもね、実は30歳になったら気持ちが楽になったんです」
遠くから眺めたら荒れ野のように見えた場所も、たどり着いてみたら暖かい風がきれいな花を揺らす素敵な場所なのかもしれません。

さて、今日の一品は『キーマカレー』です。実は私、カレーを食べることがあまりありません。滅多に作ることはないし、カレー屋さんに行くという事もほとんどありません。嫌いというわけでもなく、不味いと感じているわけでもなく、でも、なんだかなぁ…という感じ。
ところが、何かのはずみでキーマカレーを作ってみたら、(普通のカレーとは違うけど)美味しいこと美味しいこと。ちなみに我が家では、こういうタイプのカレーを「ドライカレー」と呼んでいました。

キーマカレー

• 玉ねぎをみじん切りにします。食感がある方が美味しいので、粗いみじん切りでいいです。
• 深めのフライパンに油を引いて中火にかけ、豚ひき肉を炒めます。
• ひき肉に火が通ったら、みじん切りにした玉ねぎを加えて炒めます。
• 冷凍のミックスベジタブルを加えてさらに炒めます。
  最近は玉ねぎが入っているミックスベジタブルもあって、それを使えば包丁とまな板を使わずして調理ができてしまいます。便利なものは使わにゃ損損!
• フライパンに水を加え、5分くらい煮ます。キーマカレーなので普通のカレーよりも水はぐっと少な目に。
• 一旦火を止めて市販のカレールーを加えます。ルーが粗方解けたらまた火をつけ、全体がぽったりとするまで煮ます。
• ご飯の上にキーマカレーをかけて出来上がり。お好みで溶けるチーズをのせても美味しいですよ。
  
  

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ミカスでした。

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