下げて上げるな: サーモンのホイル焼き
2回のお休みをいただきました。
やらねばならぬ事がいっぺんに押し寄せてきて、あっぷあっぷしておりました。まだすべてをクリアしたわけではないのですが、「あっぷ」くらいの状態で頑張っております。
ここで書いたように、ワタクシ、自治会の班長をやっています。
コロナウイルスの影響でここ数年は自治会の行事もほとんど無かったのですが、私が班長になった途端(というわけではないのだろうけど)コロナが5類に移行となり、これまで中止になっていた様々なイベントが再開される気配が見えてきたのです。
復活イベントの第一弾というわけで、先日、子供みこしの巡行が行われました。
子供が参加するイベントなので、自治会の役員・班長に加えて、育成会のお母さんたちも参加して飲み物や子供たちに配るお菓子の支度など、てきぱきと動いてくださいました。
私は焼きそばのパック詰めを担当したのですが、詰めたものを入れるためにレジ袋を開こうとしたら…開かない。
開く部分をくしゃくしゃとしてみても、ひっぱってみても、開かない。
悪戦苦闘をしていると、「私が」と手が伸びてきました。育成会のお母さんの一人が手を貸してくれたのです。果たして袋はすんなりと開き、私は彼女にお礼を言いながら「やっぱり若い方ですよね。私なんてもうカッサカサだもの」と笑って見せました。
蒸し暑さの中なんとかお祭りが終わり、シャワーで汗を流しながらふと思いました。
さっきの私、格好悪かったな。
「カッサカサ」と私が言った時の若いお母さんの困ったような笑顔。そりゃあ何て返事をしたらいいのか分からなくて困るよなぁ。「本当だ。カッサカサですね」とも言えまい。
ただお礼を言えばよかっただけなのに。なぜ「私はもうカッサカサ」なんて言ったんだろう。
自分を下げて言うことで相手を上げることができるという勘違いが相手を困らせ、自分を格好悪くしたのです。
時々、自虐的なことを言うことで相手を持ち上げる、リップサービスのようなことをしてしまうことがあります。でもそれってサービスでも何でもないのだとつくづく思います。
「私なんてもう年だから」「不細工だから」「太っているから」「賢くないから」etc。そして「それに比べてあなたは…羨ましいわ」
これ、言われる側になってイメージしてみたら、非常に居心地が悪い。どう答えたら正解なのかわからないままに力なく笑うしかありません。あのお母さんのように。
自分を下げることで相手を上げようなんて、なんとも姑息なやり方です。誰も得をしない。誰も気持ちよくならない。
次からはただ「ありがとう」とお礼を言おう。もし相手を褒めたいのなら、ただ真っすぐに褒めよう。
さて、最近の暑さは尋常ではありませんね。こんな暑さの中、エアコンのない台所で日々料理する私を誰かただ真っすぐに褒めてくれないものだろうかと思います。
何より大切なのは健康だから、とりわけ夏の間はできるだけ手間のかからない料理にして、熱中症などから身を守りたいものです。
というわけで、今日はガスコンロに付きっきりじゃなくてもできる『サーモンのホイル焼き』です。オーブントースターも熱は出るけれど、コンロの前に立って調理しなくていい分かなり楽です。
サーモンのホイル焼き
- 生鮭は軽く塩をして10分ほど置きます。10分経ったらペーパータオルで水分を軽くふき取ってください。
- 玉ねぎは薄切り、舞茸は食べやすく小房に、パプリカはへたと種を取り除き縦半分に切ってから縦にスライスします。
- アルミホイルに薄くバターを塗って鮭を置き、マヨネーズと味噌(バジルソースでも美味し)を混ぜたものを塗ります。
- 鮭の上に野菜をのせ、その上に溶けるチーズをのせます。
- ホイルを閉じてオーブントースターで焼き、鮭に火が通ったら出来上がりです。
さて、来週のミカ料は…「おじさんVSお母さん、そして私の心の声」です。お楽しみに。と、自分でハードルを上げてみる。
ミカスでした。
okosama
ミカスさん
町内会のイベントお疲れ様でした!
やると楽しいんだけど、準備も当日も後片付けも実に手間がかかる事ですよ
そんな中、毎日ごはん作ってるミカスさんはエライ!エアコンの効いた部屋と行ったり来たりでなんとか夏をしのいでね
そして前にも書いたかもしれないけれど、写真を撮って、レシピを整理して、記事をアップなさっているのもエライ!
自虐はねー。つい口にしちゃいますよ
近々美容院に行くのですが、娘くらいの年齢の美容師さんに言わないようにしようと思います。
Jane
こちらも三十度越えの高温に雨で、蒸し暑い日が二週間くらい続いています。例年にないことです。家にはエアコンも除湿機も換気扇すらありません。庭には茸が茸畑のように生え、地下室にも生え、家じゅうどぶ臭い。できるだけ湯気の立つものは作りたくないところです。
先日、汁物を夕食につけなかったら、「味噌汁がない!」と夫が大声を出しました。「だから?」と言いたくなりましたが、ぐっと無言を貫きました。何年か前にまったく同じシチュエーションがあり、その時は言ったら、「ないからないと言っただけだ!何が悪い!」と夫が激高したのを思い出したからです。思い出せてよかった、結婚生活は学習なり。
母だったら、「ああごめんなさいごめんなさい」と言っただろうなー、と思いました。母は三食を六人家族に作っていて、腕前も料理の先生級だったのに、よく食事のことで謝っていました。私も文句も言っていました。でも私は母のようになれないし、する気もないですねー。
味噌汁を 付けなきゃならぬ 決まりなし (特にアメリカじゃ)。
ちゃま
ミカスさんの気持ちは、我が事の様に分かります。私も言わなくてもいい事を言い繕ってしまいます。言い訳なんてしなくてもいいのにね。ソコで張り合わなくてもいいのに「ワタシ、モットデキルノヨ」と思っている。
近頃乗り物で席を譲られることが有りました。「どうもありがとう」と座ったら、嬉しそうな顔をしてくれたのが、とても印象的でした。内心は、「どこから見てもオバちゃんなんだ⤵」ですがw。
ミカス Post author
okosamaさん
ありがとうございます。
それにしてもあまりにも暑い毎日ですね。
イベントどころか台所に立つのも決死の覚悟ですが、okosamaさんに褒めていただいたのでなんとか頑張れそうです。
自虐、私もついつい口をついて出ます。
でも言われる側になると本当に困っちゃうんです。なんとも微妙な笑みを浮かべてへらへら笑うしかない。
なのでもう口にするまいと肝に銘じました。
ミカス Post author
Janeさん
そちらも暑いのですね。
エアコンが無いのはしんどい!
でも、北米の多くの地域はこれまでエアコンなしでも無問題の夏を過ごしてきましたものね。
旦那さん、わざわざ「無いから無いと言った」のか。黙って「無いな」と心の中で思っておけ!あらあら、他所様の旦那さんに申し訳ありません。
ぐっと無言を貫いたJaneさんは、経験からしっかりと学ぶことのできる大人ですね。謝る必要など無し!!
ちなみに私はさほど味噌汁が好きではないので、「味噌汁マスト主義者」ではありません。
なんなら毎食なくてもいいです。
ミカス Post author
ちゃまさん
そうか、自虐は時に言い繕い・自分を守るための言い訳のために発せられるものでもありますね。そうか、そうか。
「私にだってレジ袋を開けるくらいの器用さはありますよ。ただね、今は何故か開かないから、年のせいにでもしてお茶を濁しておきますわ」なんてね。
席を譲られた瞬間に、素直に「ありがとう」と相手の好意を受け取ったちゃまさん、素敵です。
譲ってくださった方、うれしかったんだろうなぁ。
Jane
うちは食後のフルーツも夫のマストで、子どももそれが普通だと思っています。日曜日の今日、昼食にスイカの半分の皮を剥き、大雨の中、庭のコンポストに出しに行きました。果物の皮を食べる分だけ剥いていちいちコンポストに行くのが面倒なので、一度に剥いて保存して、しばらくスイカを集中して食べる戦法。夕食もスイカを出そうと思ったけど、二食続けて食べなくていいよねと出さないでいたら、娘が「デザートはないの」。
「あるよ、フルーツ」「何があるの」「スイカとオレンジとキウイ。冷蔵庫にあるよ」「オレンジがいい」「….. 」。
娘十七、自分で剥くくらいなら食べないと?このままだと娘溺愛の夫がオレンジの皮を剥くかもしれず、夜にコンポストに行きたくないので(家の中で一晩生ごみ置くとハエ発生)、黙ってスイカを出しました。
デザートを 毎食付ける 決まりなし
ミカス Post author
Janeさん
ああ、フルーツ剥いて切るのは面倒臭い。
そうか、そちらはコンポストがあるお宅も多いですものね。お庭に出るのは更に面倒だ。
汁物もデザートも付けねばならない決まりなし。食事を用意する人の気分次第だと心得ておいてほしいものですね。