たったこれだけで:白菜と鶏ひき肉の塩麹スープ
前回、「片付かない」と書きました。ところが、ところがです。
なんと私、片付けました!
ヤッホーイ!!
まぁ、心を入れ換えて片付けをしたというわけではなく、のっぴきならない事情で片付けざるを得ない状況に追い込まれたというのが大変残念なところではありますが、それでも片付けないよりは数段まし。ダイニングキッチンと茶の間がすっきりと整いました。
やれやれと思ってダイニングに腰をおろした途端、「さて、今日の晩ご飯、何を作ろうか」という言葉が口をついて出ました。「何にしようか」ではありません。「何を作ろうか」です。
同じようなものじゃないかって? いえいえ、まったく違います。「何にしようか」は、それが作ったものであれ、買って来た出来合いものであれ、出前で頼んだものであれ何でもいいのです。でも、「何を作ろうか」は、文字通り何かを作ろうとしている者のみが口にする言葉。
そう、私は台所に立って何かを作ろうとしているのです。ここ最近、何かと言うと「冷凍食品をチン!」ばかりで済ませていたこの私が、です。
同じ冷凍ではあるものの単なる素材でしかないバナメイエビを解凍し、その身を包丁でたたき、諸々と混ぜ合わせ、衣をつけ、油で揚げて海老カツを作るという、しかもマヨネーズに刻んだらっきょうを混ぜ込んでタルタルソースもどきまでを作ってしまうという、「どうしたミカス?!」的な行動に及んだのです。
ただ片付けただけなのに(いや、私にとってはそれが「ただ~」ではないのですが)、こんなに気持ちが変わってしまうものだとは。自分の変化にびっくりしました。
もちろん、片付いたことによって動線が整ったり、調理台が使いやすくなったというのも大きな理由だと思いますが、そのスペースの雰囲気が変わること、自分で片付けたことに対する充足感が私の奥底にくすぶっていた「やる気」を引き出したのです。片付けるという行為が私のやる気スイッチを見つけてくれました。(やる気スイッチのCMってどこの塾だったっけ?と調べてみたら、なんとスクールIEという学習塾を運営している会社が『株式会社やる気スイッチグループ』という名前だということが判明。ちょっと驚いております)
とはいえ、これでめでたしめでたしではありません。
問題は、私がこの整った状態をちゃんとキープできるか否か、です。
数か月後にまたこんなことを言い出す(書く)可能性はかなり大きい。何なら、散らかった台所で冷凍食品をチンする自分の姿がまざまざと浮かぶほどです。
できるだけたくさん料理をして、その度に「リセット!」と唱えては後片付けをして、片付いた台所で料理をする快感を脳にすり込むことにしましょう。
さて、どうなることやら。
今日ご紹介する一品も、この記事のタイトル同様「たったこれだけで」と言いたくなるようなシンプル、でも美味しい一品です。
味付けは塩麹のみ。「本当に塩麹だけでいいの?」と思うかもしれませんが、ぜひ試してください。
白菜と鶏ひき肉の塩麴スープ
- はがした白菜の葉数枚をまず縦半分に切ります。その後、横向き2センチ幅にカットして下さい。
- 鍋にごま油を引き、中火にかけます。
- 油が温まったら鶏ひき肉を加え、菜箸などでほぐすように混ぜて炒めます。ひき肉は鍋にこびりつきやすいので気を付けて。
- ひき肉に火が通ったら白菜を加えて軽く炒めます。
- 鍋に水を加え、強火で加熱します。沸騰したら火を中火に落としてください。あくが出たらすくい取ってください。
- 白菜がくたっとしたら塩麹を加えます。具材や水の量で必要な味は変わってきますから、味を見ながら少しずつ加えて、ちょうどいい塩加減まで調節して下さい。
- 2~3分煮込んで味がなじんだら出来上がりです。
台所や茶の間に限らず、早いところこの雑然とした家全体を整理しなきゃ。もたもたしているうちに私の気力も体力も家の片付けなんて出来ないくらいに低下してしまうから。もう既に、高い所にあるものを片付けたり、重いものを運ぶことが難しくなってきているものなぁ。
ミカスでした。
動けない女
なになに?なにがあったらそんな急に片づけられるの?
のっぴきならなくなってもいい。
私にも変化がきて!カモン!
Jane
おっ今日私が夕食に作ったものと似てます。塩麹はなかったし、鶏ひき肉じゃなく豚ひき肉でしたが。
ミカス Post author
Janeさん
おっ、似たようなものを作りましたか。寒い季節、スープ系は食べやすいし、体が温まるからいいですよね。
ミカス Post author
動けない女さん
家に人が来ることになってしまいまして。とりあえず見える所だけ必死に片付けました。
動けない女さんのお家にも誰か来ることになれば片付けざるを得なくなりますよ。遊びに行きましょうか?