That’s Dance!文字起こし 第2回(episode11・12) カリーナ見参!
第11回 2021.4.30 更新 まだカリーナさんはゲストです
◆それぞれのハードル◆
つまみさんは、モノを作る、文章を使ってモノを作るということがすごく向いている人なんじゃないかと思う。
私がzineを作ると想像すると、ハードルが高いことがいっぱいあるけど、つまみさんはその段差が少ない感じなんですかね。
う~ん。でも私は、たとえば、人に定期的に何か(英語)を教えるとか、企業の依頼で、その要望に応じた仕事をするということにものすごいハードルを感じますよ。本を作るとかライターになるとか、昔はあこがれてましたけど、今思うと、好き勝手に作りたいド素人としての「あこがれ」だったから、そこにお金が発生することにまったく考えが及ばなかったし、向いてなかったのかも。要するにあまちゃんなんですよ。売上とか言われたら超ビビる。
ミカスさんは何をするとき苦にならない?やっぱりお料理?
苦ですよ、私だって。義務でやらなきゃって思うのは全部、やっぱり苦じゃないですかね。
ああああああああああ
◆カリーナ 演劇とわたし◆
昔は、人に気を遣って、沈黙が怖くて、しゃべり続けていたけど、そっちの方がよっぽど相手に気を遣わせるって気がついて、沈黙が少し平気になったかも。沈黙に強くなったっていうか。
カリーナさんって、演劇をやっていたとき、役者さんもやってたの?
学生の頃は。座長になり演出をするようになりました。演劇ってすごい密に練習するから、好きになったり嫌いになったり、対立したりがすごくあるし、劇団を辞める頃、自分の在り方を考え直して、人に圧をかけないとか、イキらない、強制しないようにしようと思いました。
それが「人に威圧感を与えない」今のカリーナさんに繋がるんですね。
21~35歳まで演劇していて、青春だったから、自分が弱いなあとか卑怯だなあというのをいっぱい経験しました。自分が腹を括れていないことでの挫折経験があるから、そこから立ち直るのにけっこう時間がかかったんですよ。
演劇をやっている頃、超有名劇団を偶然見たことがあって、主宰者が来るまで、みんなびちっと正座して、主宰者は天皇みたいで、それがすっごくイヤで、もうこんな演劇の世界イヤやと思った。誰かが誰かを強制するような世界には絶対居たくない、というのがその後の組織というか、何かの指示系統でも過敏です。私は過敏。きちんと風が通る場所にいたい。
あああああああああ
◆天は二物を与えずってウソだ◆
つまみさんはテニスの人なんですね。
そうです。趣味はテニスです。運動神経もさほど悪くはないですよ。
自分で言うんだから相当いいんだ。
違うの。なぜか、全然運動しないだろう、運動神経も悪いだろうと思われがちなので、ふつうですよって言いたいだけ。しっかし、最近は運動もできて性格もよくて賢そうな人が多いですよね。もうこっちはやってらんない。
天は二物を与えずってウソですよね。三物も四物も与えるでしょ。
与える与える。
スポーツ選手もみんなきれいですよね。
池江さんとかきれい。
透明感がハンパない。水に入ってるからかな。でも、美人過ぎる〇〇って、なんか、そもそもそこには美人がいないはずって感じでどうかと思う。失礼ですよ。美人過ぎるモデルとか言わないでしょ。美人過ぎる女優とか。
ああああああああああ
◆人を招いた場合の食事の量 問題◆
知り合いに食事に招かれたとき、素材を厳選したのかもしれないけど、ものすごく量が少なかった。どうしていいかわからないくらい。あれはつらい。
欲望をぐっと抑えさせられる場所に予期せず叩き込まれたときに人は欲望を恥じるからね。
そう、自分が恥ずかしくなる。どうしてこんなに食べるものが少ないのってことに腹が立つんじゃなくて、少ないと思う自分に腹が立つ。
そうそう。だから大量で食べきれないくらいに出す方がいいんです。
恥をかかせちゃいけない。
あああああああああ
◆見ず知らずの人を他者はここまで見てるぞ 謎の全能感◆
このあいだホームセンターに行ったんですよ。そしたら、まあまあトシがいった中年の男性と若い女性ふたりがいて、そんなに親しくもなさそうな雰囲気だったんだけど、その男性は、女性たちと親しくないだけに、仲良く買い物してる今この瞬間に高揚しているのがわかるのよ。で、謎のハイテンション!謎の全能感!それがダダ漏れでした。「この観葉植物ええなー!」みたいな。わかるー?さほど高級感のない、なんなら、それぞれの商品はけっこう買えないわけじゃないホームセンターだからこその高揚感。ダサいんだけど。
全世界を掌握したような。
そうそう!自分でも制御できない、自分でもなぜここまで解放感があるのかわからない。
どうしたんだオレ、みたいな。
それが、見も知らないオバチャンにバレてる。
たまにありますよね。通りすがりの人の心理が手に取るようにわかるってこと。
そうなのよ。全能感、気持ちいいだろうなあと思った。あれさ、ちょっと中学生ぐらいの思春期に重なる気がする。わかってないがゆえに「オレ、全部わかってるし」と思う感じ。同窓会でも起こりうるのよ。何人かになって、街に繰り出したときとかの普段には考えられない全能感。
アメちゃん
「謎のハイテンション」ってわかるー!
個人的偏見で申し訳ないんですけど
アニメのオタク系の男の子(っていうか中年)でいますよね。
何かのはずみで、可愛い女の子と一緒のグループになった時に
本心はオドオドなんだけど
顔はニッコニコでテンション高く喋ってるの。
あれはなんなんだろう??と、私も思ってました。
「この観葉植物ええなー」
分かりみが激しすぎて、頭もげるぐらい頷きました(笑)
つまみ Post author
アメちゃんさん、コメントありがとうございます!
カリーナさ~ん、分かりみが激し過ぎるってー!
このくだりは、とても印象的で、その証拠に、ホームセンターにたまに行くと、そんなオジサンを探してしまうほどです。
大量の音源の中に埋もれさせなくてよかったです。
カリーナ
アメちゃんさん
分かりみが激しすぎるなんてうれしいです!
これ、熱をもって話した記憶があるんですが
「伝わったかなあ」と不安だったのでうれしい。
この全能感、すごく人間らしいですよねえ。