風邪をこじらせたらMER
お暑うございます!
みなさま、元気に過ごされていますでしょうか。
実はわたしは6月の終わりに風邪をこじらせてしまい
耳の病気になるという、大変な目にあったのでした。
☆
最初はのどの痛みから始まったのです。そのうち37度の微熱がでたと思ったら、
翌日には平熱に下がり、よし!治った!と思ったらまた熱が上がるという、
いささか妙な動きをする風邪だったのです。なんだかいつもの風邪と違うし、
熱が37度しかないわりには身体がとてもだるくてつらいのも気になったので
近所の発熱外来に行きました。
この近所の内科の発熱外来、噂には聞いていたけれど看護婦さんによる問診のみで
結局、医師は一度も顔を見せることなく診察(診察って呼べるのか?)は終了しました。
のどの痛み、解熱剤、漢方薬などをもらって家に帰りましたけど、なんだか釈然としません。
これならAI医師でもいいよなあ、そんな心許ない気持ちでその夜を過ごしました。
それから3日間、薬を飲んでも一向によくならないので、かかりつけの内科を受診しました。
そこでもやはり風邪の症状に併せた、似たような薬が数種類でました。
私の身体感覚は、「これじゃないんだよなあ」と告げていますが、この感覚をどう医師に伝えたらいいのか分かりません。仕方なく薬を持ち帰ってさらに3日間服用し、4日目の朝、突然右耳に激痛が走りました。歩くにも飛び上がるような痛みです。これは尋常じゃない。
こんなに耳が痛くなったことなんていままで生きてきて一度もない!
☆
すぐに近所の耳鼻科に駆け込みました。耳鼻科の女性の先生は私の耳を見るなり
「ああ、ひどい中耳炎おこしてますね。いったいどうしたらこんなになるの?っていうくらいひどいですよ」
どうしたらこんなに?と言われてもと思いつつ、「内科でもらった薬を飲んでできるだけ安静にしていたつもりなんですけど、今朝になって突然耳が痛くなったのです」と答えると、「内科なんか行くからよ。内科は抗生剤を出さないから治らない。」と耳鼻科女医は言いました。耳が痛くて弱っているのにそんなに怒らなくても、、、
毎日耳の処置に来てくださいと言われ、それから2日通いました。先生によれば良くなってきているとのことだったのですが、3日目、朝起きたら、ひどいめまいと吐き気が!
右耳はきーんと耳鳴りがしているし、聞こえなくなっています。立ち上がれないほどの強いめまいに恐怖を覚えつつ、耳鼻科の診察時間を待ってすぐに駆け込みました。
「内耳の三半規管が影響受けているからめまいが起こっているんですよ、中耳炎から内耳炎にすすんでるから」冷静に診断する女医先生。
「先生、吐き気がひどくて薬が飲めません」
「それじゃあ、総合病院で点滴してもらいましょう、紹介状書きますから」
あれよあれよという間に、総合病院の耳鼻科にかかることに。
翌日、夫に車で送ってもらい総合病院へ行ったのですが、車に乗るのがまた大変で、
車の助手席がこんなに振動の伝わる場所だとは思いませんでした。
結局、後部座席に横たわって病院まで運んでもらいました。
普段、総合病院なんてお世話になることもないので、その人の多さ、複雑な動線、各種カメラ検査や
人間ドックの勧誘(?)にますますめまいがしてきます。
耳鼻科の診察室は、中で3部屋にわかれていました。何人かの先生が交代で診察しているようです。
ここで、どの先生に当たるかが大きな分かれ道ですよね。入り口をじっと観察していると、
1リットルの紙パックのオレンジジュースを手に持って、ぶらーっと診察室に入っていくご老人の姿が見えました。ああ、第1診察室は、あのベテランの耳鼻科の院長先生なのね。
うーーん、今日は、ちょっと見てもらいたくないかも。
第2か第3診察室で呼ばれないかなあ、と思っていると第3診察室のK先生のところに呼ばれました。部屋に入ると、そこにいたのは、MERのチーフドクター喜多見幸太!
イエス、鈴木亮平!!
いやあその瞬間、アタリ!と思いましたよ。ほんとに地獄に仏、どんな先生に当たるかで予後は大きく
変わってくると思っているわたしです。
「耳鼻科医のK川です。よろしくお願いします」と鈴木亮平似の先生は丁寧に挨拶してくれ、
「一番最初、何月何日に、何が起こりましたか?」と尋ねました。さすがだ、やっぱりチーフドクターだけある。ちゃんと最初から私の話をきちんの聞いてくれようとしてくれている。
そこから5日間点滴に通い、耳に点耳薬と差し、抗生剤と神経を修復する薬を飲み続け、ひとつき半経った、今週月曜日にようやく聴力が正常に回復しました。内耳炎まで進むと後遺症が残ることもあると亮平先生に脅かされていたので正直、ほっとしました。
今回風邪に対する私の見解がまちがっていたことが判明しました。いろいろ調べたのと亮平先生から聞いたことをまとめてみますね。
・風邪の原因の80%以上はウイルス性。ウイルスには抗生剤は効かないので、内科に風邪でかかっても最初に抗生剤を処方されることはまずない(昔は抗生剤をそれこそ、じゃんじゃんだしていましたよね)。残りの20%は細菌性の風邪で、抗生剤を飲まないと治らないことが多く、長引くのが特徴。
普通の風邪であれば4日あれば治るので、4日たっても治らない場合は、別のことが起こり始めていることを疑った方がよい。私の場合も、最初に熱がでてから1週間たって中耳炎になりました。
でも今振り返ってみると、熱がでた後も、冷たい飲み物やアイスをずいぶん摂取したなあ。
どうやらそれで胃腸が弱って免疫力が低下したようです。
まだまだ暑いけど身体の中は冷やさないように、おなかだけはホットに保っていきましょうね~