Posted on by つまみ
〈 いろんな言葉 〉 漫画『浮浪雲』(小学館ビックコミックオリジナル)より
小事を気にせず 流れる雲のごとし
『浮浪雲』(ジョージ秋山)より
20代の頃、『浮浪雲』は私のバイブルでした。
この漫画のテーマとも言えるのが
浮浪雲が息子の新之助に言う
「小事を気にせず 流れる雲のごとし」という言葉。
当時、私はこのセリフを人生の目標に掲げていた
と言っても過言ではありません。
月日は流れ、すれっからしにもなって
この言葉の影響力も薄れがちな昨今でしたが
今年は『浮浪雲』の連載開始から40年、と聞いて
あらためてその世界観に思いを馳せてみました。
そして気づいたのですが
この言葉に対する気持ち、当時と今とでは少し違っています。
それは、年齢を重ねて
「自分はどうしたって小事を気にする性質で
それは今後も変わらないだろう」
と気づいてしまったことによります。
だからといって
この言葉に異を唱える気持ちになったわけではありません。
なんていうか
小事を気にする自分を、呆れたりうんざりしつつ受け入れることも
自分の中では「小事を気にしない」なのかもと思うようになった
とでもいいましょうか。
ちょっと禅問答みたいですけどね。
流れる雲の魅力は、ダメな自分を否定しない
度量の大きさにこそあるんじゃないか、とか。
言葉の意味や印象が年齢と共に変わっていくのって面白い。
加齢も悪くないっすね(すれっからし口調・・ベタ)。
by月亭つまみ
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爽子
わかります。よくわかります。
と、モニター前で、うんうんうなづく私。笑
つまみ Post author
爽子さま
よ、よかったー♡
昔はただただ、ひれ伏すしかなかったのに
月日が流れたら、少し会話が出来るようになった、
そんなポジションの憧れの人みたいな言葉なのかもしれません。
ああ、またわかりづらいことを書いてしまったかも(^^;)