「楽しいから面白いんじゃない。面白がるから楽しいんだ」と知るって大事だ。
この「別冊 どうする?40代からのファッション&生き方」は、ウェブデザイナーの方にご協力いただいて、ただいま、リニューアル作業中なんです。読みやすいデザインに変えるだけでなくサイトのネーミングなんかも少し変えるつもりなので、いろいろ改めて考える機会にもなりました。
先日は、「面白がる!」というタイトルでサイトのトップページに載せたいと思う文章を書いてみました。
40代からの毎日。
「ポジティブ戦法」でいくか。
「ありのまま戦法」でいくか。
「かん違い戦法」でいくか。
どんなに自信をもって「私流」を選んでも、一筋縄ではいかない山あり谷ありの年代です。
であるならば、そこらへん、もう、いっしょくたにして面白がるのはどうだろうか。
このウェブマガジンは、そんな思いから生まれました。
オロオロやモタモタなど、さまざまな「どうする?」を持ち寄って
ああでもない、こうでもないと笑いましょう。悩みましょう。
そんな感じで面白がっていきましょう。
40代になったばかりのころは、「こんな老い方はイヤ」「こんな服装をするオバサンになるのはイヤ」「こんな人みたいになりたい!」と思っていました。でも、50代に入った今は、「どの老い方にも、それぞれ理由があるよなあ」とわかってきました。たとえば、「ただいま閉活中」のプリ子さんが描いている「電車の中で見かける、ハイキングに出かけるであろう、私より20から30歳ぐらい年上の女性たち。人が良さそうで、にこにこと楽しそうにおしゃべりしてる。地味色のパンツに、地味色の柄のトップス、そこに帽子とリュック」な女性たち。
おなじみのその姿は、いかにも人畜無害で常識的であるだけに決して誰からも「憧れの対象」にはなりませんが、彼女たちだってかつては、じじょくみさんが、これまたズバリ描いた「シフォンのブラウスとか、フレアのマイクロミニキュロットを着た『ゆるふわ愛され系』の若いOLさん」程度には、時代の差こそあれ、夢もオシャレ心もあったに違いないのです。「ゆるふわ系」から「地味色パンツ」への道は、つながっている。今、わたしは、そう思います。
時代のトレンドによって変奏曲を奏でながらも、その同調性と保守性に違いがあるとは思えない。「ゆるふわ」から「モテ志向」が抜けたら、「地味色パンツ」になる。ハイキングに行く地味色パンツになるか、ハイキングに行かない都市型地味色パンツになるかの違いがあるだけ。「ゆるふわ」という自然は、「地味色パンツ」という自然へ向かうのです。(地味色パンツはものすごく懐が深いので、「ゆるふわ」以外の「パンク」や「ゴスロリ」「辛口コーデ」だって吸収して成り立つのがスゴイところです)
地味色パンツは、高齢女性の「ゆるふわファッション」だ。
そう思えば、何ともいえない可愛らしさが見えませんか。
日本女性の「しとやかさ」に似た、散りゆく落ち葉のような老いの受容性。
抗うもよし、
立ちすくむもよし、
同調しないもよし、
するよもし。
その、どれにも、生来の好みや長年のクセや習慣、そうせざるを得ない諸事情、やむにやまれぬ思いが宿っているのです。面白い。老いゆく姿って本当にみな珍妙で、頑なで、面白い。思うようにならずにブレまくる、わたしの姿も、また。
今日も、明日も、このウェブマガジンは、「面白がる」を大事にやっていきたいと思います。
楽しいから面白いんじゃない。面白がるから楽しいんだと教えてくれた歳月に感謝。
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あ き ら
面白がるからたのしい。まさに至言です。
珍妙で頑なで、どう考えてもぶれている自分も人も、面白がるグラウンドがなくっちゃなりません。
面白がろう、愛しもうという空気が流れている場所。
それが何時も準備されているだなんて、なんてすてきなことでしょう。
面白がる人のまわりには面白がる人が集いますもの。
暮らしの中のポンコツでお粗末なものも、愛でてやりさえすれば値打ちが上がる♪
というのが近年の気持です。モノだけでなく、たとえば自分、たとえばつれあいも、etc
溜息もつきつつ、愛しんでこその毎日。リニューアル、たのしみです。