つつましく、仲よく、ほどほどにオシャレに生きる。
節分のスーパーでレジに並んでいたら、私の後ろに立っている60代と思われるご夫婦の会話が聞こえてきました。「恵方巻き、どうやった?」と奥さん。「いやあ、高いわ。650円とか、680円とか」と旦那さん。「そんなにすんの?」「うん。そやから、あのときのあれ、買うといたらよかったな」「そやろ」「380円やったっけ?」「そうそう」「美味しくて、あの値段よ。そやから人気あんねん」「それは安かったなあ。あなたの言うこと、ちゃんと聞いとけばよかった!」奥さんのまわりをまわるみたいにして話す旦那さんは、ちょっと落ち着きがなくて中高生男子の気分を色濃く残すタイプ(←私が好きなタイプ)。青いダウンジャケットにジーパン姿。奥さんは、ちゃんと見られなかったけど(後ろをぐるりと振り返るのがはばかられたので)ブラウン系の装いでオシャレさんでした。
その後も、商品についていろいろ、ああでもないこうでもないと語り合う二人の会話が、楽しそうで面白そうで、「いいなあ。どっちかが、どっちかに偉そうにしてなくていいなあ」と思いました。決して高くない商品について真剣に検討する姿に、「これが楽しいのよねえ。より安く、より上質のものを賢く買う喜びって、分かちあうと、これまた、たまんないのよねえ」と思いました。
スーパーでもつつましい買い物をする人たちが、増えているように思います。そのご夫婦のカゴにも、少しの食料品と、350mlのビールが2本だけ入っていました。日曜日だけビールを飲むのかもと思いました。
つつましく、仲よく、ほどほどにオシャレに生きる。
オシャレの部分は、素敵、とか、上質とかに入れて変えてもよし。「ほどほど」だから、高い洋服でなくてもよし。「ほどほど」だから小物だって安価なものでよし。つつましさを自然に受け入れ、仲よく、ああでもないこうでもないと仔細に入念に検討し、安物買いするものとそうでないものを慎重に選び、できるだけ良いものを選んで満足してニコニコしている。そこにちょっと音楽とか、演劇とか、旅とかが、ごくたまでもいいから入ってくる。そして、その楽しかった経験を何度も思い出してよかったな、よかったなと語りあう。
そんな暮らしでいいんじゃないか。そんな毎日が、暮らしの美しさを少しずつ高めていくんじゃないか。幸せそうなご夫婦を見て、いろいろと不安や不満の多い自分を反省しました。
「ほどほどにオシャレ」「ほどほどに素敵」「ほどほどに上質」な提案が、この別冊でできたらいいなあと思います。
Tomi*
会話の弾む夫婦っていいなぁって思います。
うちは夫婦仲はいい方だと思うけれど、会話は少ないです。
同じ部屋にいる時でも、PAPAはテレビを見て、私はPCに向かってる。
二人で出かけて食事などする時、照れ臭さも相まって、面と向かって何を話したらいいか戸惑ってしまいます。
PAPAが定年退職をして、いつも一緒にいられるようになった時に、楽しい会話ができるような夫婦になれるように、今から少しずつ努力していきたいと思います。
私も「ほどほど」が自分に合っているような気がします。
Miki
はじめまして。
カリーナさんのブログから参りました。
>そこにちょっと音楽とか、演劇とか、旅とかが、ごくたまでもいいから入ってくる。そして、その楽しかった経験を何度も思い出してよかったな、よかったなと語りあう。
まだ60代ではないんですが、我が家もこんな感じです(笑)。
結局のところ冥途の土産で持っていけるのは思い出だけなんだろうな~と思います。
YUKKE
こういう完熟夫婦が、理想です。
毎日のどーでもいいことに会話が成り立つのも理想です。
晩酌のビールがいつもよりちょっと安いだけで、小さな幸せ感じる感性も理想です。
あぁ・・・そいういう完熟夫婦になれたらなぁ~。
Cairna Post author
Mikiさん
ブログから来ていただいてありがとうございます。
ブログ同様、コメントが遅くてすみません!
ああ、いいご夫婦だなあ。
うちも、わりにそんな感じです。
冥途の土産、大事に作りましょうー。
Cairna Post author
Tomi*さん
いやあ、Tomi*さんちのご夫婦は理想的に見えます。
あんな感じの旦那さんと歩きたい(爆)!
PAPAっていう書き方、いいですね~。Tomi*さんに似合ってる。