服やおしゃれについて「ひとりでブツブツ言っている」ことは、宝の山!
岸部四郎さんが自己破産と脳卒中後の2006年に書いた「後ろ向き~一週間に一日幸せならいい」は、示唆に富んだ処世術のあれこれと、その処世術をもってしても、いかんともしがたかった人間的弱点がからみあって複雑な、何とも言えない読後感を与えてくれる味わい深い本です。
そのなかの「世の中に魔法なんてない」という文章に「外に出て誰かと会って、それではじめて可能性が出てくるということ。ひとりでブツブツ念じていても、誰も聞いてくれません」という、ノウハウ本の王道みたいな一節があるんです。「ひとりでブツブツ念じていても」というあたりが、岸部四郎さんらしいといえば、らしいですかね。
わたしも何度か同じようなことを書いていますが、「ひとりでブツブツ念じていること」を「外で、だれかに向けて、ちょっと口にする」と、思わぬ発見につながることがあるなあと思います。
たとえば先週、ブログに「『複数の人を誘って、日程を調整してくれる人』は、偉大だ!」という記事を書きましたが、そのピクニックのとき、わたしが「海遊館(大阪の水族館)の女性限定ナイトスクール。夜、たまたま目が覚めたら大水槽を静かに泳ぐ魚と目があうとか、癒されるだろうね」とボソッと言ったら、「それ、申し込んだけど競争率高すぎて落ちた」「自分だけが行きたいのかと思っていた」「今度、それぞれが申し込んでみようか」とみんな口ぐちに語っていました。
そうだったのか。それほどだったのか。
明日、この「どうする?Over40」のメールマガジンを配信しますが、そこにも、「そうだったのか」がたくさん散らばっています。
役立つ情報を提供しようとか、自分をカッコよく見せようという気持ちはあまりないと思うんですが、各々が、とりたてて価値があると思っていない「ひとりでブツブツ念じている」ことや「ひとりでコツコツやっている」ことを語ってみたら、ほかの人の「聞いてよかった!」になる。
わたしが「なるほどー」と思ったところを
ちょっとあげてみますね。
ユニクロで今季買ったあれこれ
リメイクを頼んだ個人経営のお店
いまお気に入りのショップや今週買ったシャツ
激安なのに掘り出し物のある古着チェーン
最近読んだファッション関連の本
卒園式の服をレンタルしたショップ
・・・などなど。
どうでしょう。なんか、役立ちそうじゃないですか。
そういうわけで明日は「≪リアルクローズを探る!おでかけ、何着てる?おうちで、何着てる?≫をテーマにメルマガも配信するし、金曜日には、中島。慶子さんの人気連載「ワクワクしたら着てみよう」も公開されるし、今週の「どうする?Over40」は、ファッションづいてます。
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