「その後の不自由~『嵐』のあとを生きる人たち」に2度、感動する話。物忘れ、ブラボー。
ちょっと聞いてください。段々、物忘れがひどくなるのは自覚していたのですが、先日、医師で科学者であり、脳性麻痺で車椅子生活を送る熊谷晋一郎氏の講演動画を見ていました。そのなかで上岡陽江&大嶋栄子著の「その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)」を紹介していたのです。
タイトルの「その後」とは、生育過程において暴力などのトラウマティックな経験をして深く傷ついた「その後」。そんな女性たちの回復過程について自らも薬物依存の当事者であったダルク女性ハウス代表の上岡氏とDVや性暴力被害者のためのシェルターを運営している大嶋氏が徹底した当事者目線で記したものです。(自分のブログから引用)
なんだ、それは、おもしろそうだ!と思い、書籍を検索し、買おうか買うまいか迷って図書館で予約しました。それが昨日のことです。
今朝、早々と図書館から予約図書を借りられるとの連絡メールが来て、その画面を見たとたん、「あれ?なんか覚えがあるぞ」と思いました。この本、読んだことがあるんじゃね?と。
もしかして、ブログに書いていないだろうかと思い、旧ブログを検索したら、ありました。(さきほど引用したのはそういうわけです)おいおい、かなり前だろうなと思いつつ最後まで読んだら、な、なんと自分の本も紹介していた。ということは、夫が倒れた後であり、かつ自分が本を出した後!2020年のことでした。恐ろしい。自分が恐ろしい。
そして、その文章がよかったのです。自分で書いておいて、自分でしみじみして、いいな、と思った。
その文章はこちらです。→危ういぐらいが「ちょうどいい落ち着きどころ」…という深い洞察。
引用部分が思索が深く、包容力がすばらしいし、わたしの文章もいいです。ぜひ、読んでみてください。というか、もう、本がすごいの↓↓
冒頭に紹介した熊谷晋一郎氏のトークもいい。依存先の分散についてあちこちで語っておられます。YouTubeもよかったらどうぞ。
オバフォーは今週もコツコツ更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。
Jane
教会で経済的に支援している、アルコール中毒の人達が暮らす施設から、年に一度そこの運営者と何人かの入所者が来て、「ここで神の愛を知り立ち直った」というスピーチをします。女性が9割なんですが、その女性たちの皆が皆、派手な色を奇抜に組み合わせた服装をしており、「人の見た目は関係ないとは言え…何かがおかしい」というビミョーな気持ちで拍手していました。あれは漏れでる「危うさ」だったのかなあ。あれくらいでバランスをとるのがちょうどいい、ってことだったのかなあ、とカリーナさんの昔の記事を見に行って思いました.
依存先の分散…、海外に移住すると、実家も親戚もそれまでの友人関係もなくなります。某医療検査を病院で受けた時、必ず誰かが迎えに来なければ病院を出れない、タクシーもダメ、ということで、仕事で来れない夫の名前をとりあえず書いて検査を受けたのですが、本当に一人で帰してもらえませんでした。もう仕事時間が終わって玄関で私を見張っている看護師二人に「誰でもいいから呼べ」「親戚は、友達は」と聞かれて「誰もいません」と言ったら、私はそう言う事に平気でしたが、看護師たちが涙ぐんだのを見て、ああーと第三者的な視点で自分を見ました。だから私は食べ物依存と自分依存が過重なんだわ、と熊谷氏のトーク納得しました。
あまから
熊谷さんのYouTube見ました。が、一度では理解できず(恥)とりあえず何度か聞こうと、お気に入りに入れました。うっすら覚えているのは「依存は悪い事ではない。そして依存する先は細い矢印が数多くあった方がいい」(違ってたらどうしようとビクビクしてます…汗)
紹介されていた本はAmazonのレビューで「読んでいくとフラバおこす可能性ありですので、自分体調見ながら読んでいくことをおススメします。」とあったので、メンタルが安定してからにしたいと思います(春先からパニック発作が復活してしまったのでイヤな予感がする💧)
最近、大雨だったり事件だったり、見えるもの見えないもの…心がザワザワするような悲しい事が多いせいか、興味深い動画でした。
カリーナ Post author
janeさん
実際にご覧になっていたんですね。
薬物依存などから立ち直った人たちに、私たち世間は、「更生した証」としての身だしなみや態度を求めますが
そうではないのだ、と知らされました。
janeさんがご覧になったアルコール依存症から立ち直った人たちも
そうなのでしょうね。それを理解できる周囲の方々がいることが頼もしいです。
自傷などもすぐにやめさせないほうがいい。
それで死なずに済んでいるから、という解説も
私たち人間の微妙なバランスを表現していると思います。
必ず誰かが迎えに来ないといけないのは、
かえって難しいですね。
看護師さんの表情からご自身を俯瞰するjaneさん、さすがです。
もう一人の自分がいれば、自分依存が多少分散されますよね。
カリーナ Post author
あまからさん
動画も見てくださったんですね。
そうなんです。あまからさんが書いてらっしゃるように
いくつか分散させるが大事だとスピーチしておられました。
本はとてもいいです。
ただ、レビューにあるように具体的な事例があるので
フラッシュバックを起こすかもしれませんね。
落ち着かれたら読んでみてください。
パニック発作、つらいですね。
あまからさんが日ごろ、ご自身の心のバランスをとりながら
日常を明るく過ごしておられる分、
時々、その努力の疲労が出てしまうのかもしれませんね。
お天気も、そうですねー。気圧が低いと不安定になりますね。