家を出ようとしたとき、出た直後に気づく忘れ物。実は一番つらくないですか。
こんにちは、カリーナです。
「さあ、これでよし。行こう」となったときに、「あ!忘れた」と取りに戻るのって、ものすごくストレスだし、自分にイラっとしますね。ささいなことのようで、気分を下げる力は絶大だと思います。
いきなり例が深刻になりますが3年前のことです。夫が危ないと病院から連絡を受けたわたしは、タクシーがどうしても呼べずに、「もう、電車で行くわ!」と発熱で病院には入れない娘を残して家を飛び出しました。
家から駅まで7分ほど。およそ半分の距離にある信号まで全速力で走り、息を切らせながら「ちょっとスマホを確認しよう」とバッグに手を入れたら、いつもの場所にありません。
え?まさか、まさか。そんなことないよね。嘘でしょ。嘘に決まってる。嘘だと言ってくれ。神様、どうか、どうか、そんな残酷なことしないでください。どうか、お願いします。一瞬の間に、ありとあらゆる願をかけてバッグを探しますが、ない。服のポケットにもない。どこにもない。
スマホ、忘れた。
このまま行くか。行こう。行け。行くんだ。
信号が青に変わります。
いや、待て。必ず連絡が必要になる。間違いなく必要になる。しかも、電車のICカードもスマホケースの中じゃないか。絶望。
戻ろう。
そこから再び、家に走って戻りました。
あのときほど、自分のうっかり加減を呪ったことはありません。
こういう忘れ物ってほんと致命的。しかも、戻ろうと思えば戻れる距離で思い出したときほど、やっかい。あきらめもつかず、悩み、疲労する。そして、電車を乗り逃す。
早朝、スーの散歩をしようと外をみたら雨でした。「天気予報では曇りだったのに!」とがっかりしながら、キャップをかぶり、その上から雨具を着て、長靴を履きます。長靴はひざ下まであるタイプ。そこにパンツの裾を入れるので、ちょっと一仕事なんです。よっこらしょと身支度を終えて、「さあ、行こう!」とスーにハーネスをつけようとしたときです。(レインコートの下は、もううっすら汗をかいています)
あれ?いつもの場所にハーネスがない。リードもない。
そうだった。前日の夕方も雨で濡れたので、窓辺に干していたんだった。あ゛ーーーーーー。また長靴、脱ぐのか!?めんどくせーーー!このまま上がって取りに行こうかな。いやいや、あかんあかん。全身でふてくされながら長靴を脱いだら、ゴムの緩みかけたソックスが足について来れず、両方とも長靴の底に残る!もう、長靴もソックスも雨も何もかも大嫌い!裸足で取りにいき、長靴に手をつっこんでソックスを救助し、そのソックスを履いて、長靴に足を入れ、パンツを中に入れ込みます。大仕事だ。
「スー!行くよ!」と何も悪くないスーに邪険に声をかける。フキハラ発動です。
さらに、その数時間後です。日曜の夜は、近所の友だちが仕事で独立することになったのでお祝いの飲み会をする予定でした。せっかくだから花かごを贈ろう!となり、私が代表で買いに行くことになっていたんです。雨も上がったし、自転車でスーパーまでひとっ走り!あ、そうだ。いい加減、自転車に空気も入れておこうと思いました。
家を出て軽快に階段を下りていると、階下の人の扉に何やら貼ってあります。あ゛ーーーーー!そうだった。今日は防災訓練なんだった!この日、決められたカードを玄関に貼らないといけないんだった。
あわてて戻り(ここでスー、大喜び)、玄関に貼るべきカードを探して持って外に出て玄関に貼る。再び階段を降り、自転車に空気を入れようとしたとき、「あ゛ーーー、今戻ったとき、自転車の鍵を靴箱に置いてきた!」一々何か考えるとイヤになりすぎるので無心で再び、階段を上り家に入る。(スー、大喜び)。自転車の鍵をとり、再び階段を下りる。
わたし、何してんの?スムーズに家を出れない病気にでもかかってんのかな?
とりあえず、雨のあとのハーネスとリードを干す場所を変えよう。あと、雨の日の散歩はソックスのゴムがきつめのやつを履こう。
ここまで書いて夕方の散歩に出たら、スマホを持っていませんでした。歩数計ってんのに。それでポイント貯めてんのに。ガッデム!(いま、改めて読み返したら、一番の被害者はスーでした。この場を借りてお詫びします)
梅雨かと思いきや、今週はあちこちで猛暑になるみたいです。体調に気をつけましょうね。オバフォーは今週もコツコツと更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。