無人の家でわかる「住まいはその人の棲息地」&「カレー記念日」お休みのご報告
こんにちは、カリーナです。
毎朝、旅行に出かけている友だちの家に行き、鉢植えに水をやっています。
ベランダの鉢植えに水をやったら、室内の鉢植えにも。大きな観葉植物もあれば、ハンギングもあり、どれも青々としています。(この友人にもらったハイビスカスが、もう、うちのとは雲泥の差!友だちの家のハイビスカスの美しいこと!)
すべての鉢に水をやったら、ベランダの窓の施錠と水道の栓、照明スイッチだけを確認して、スタコラサッサと一目散に帰って来るのですが、見ようとしなくても眼に入る室内の景色(これがまたきれいでおしゃれなんだ)や何となく感じる雰囲気に「やっぱり、家というのは、その人の棲息地だなあ」としみじみ思うのです。
日なたには、日なたの。鬱蒼と暗い森には森の。乾燥したところには乾燥したところの、湿地には湿地の動植物が生きているじゃないですか。その条件の場所でないと生きていけない動物が生きている。
わたしたち人間も、そんなふうに、せっせと家という「棲息地」を作って、そこで「ひっそり棲んでいる」んですよね。ときには小さな群れで、ときにはひとりで。
だれもいない他人の家に行くからこそ受け取れる感覚というのでしょうか。それが新鮮です。
「家」は、そこに主がいなくても呼吸をしている。おそらく主の呼吸に似たリズムで。
わたしの家もわたしという動物の「棲息地」として、日々、形作られてきたんでしょうね。きっとこれからもそうなんだな。
そこに「老い」が加わることで、この家の「呼吸」も変わっていくのでしょう。
「老い」と「家」の関係にとても興味があります。でき得るなら、よい感じに住み続けたい。できるなら。
お知らせ
平日毎日更新の「カレー記念日」と毎週土曜日のおさらい回「カレー記念日 今週のおかわり」は、読者のみなさんのユーモアにペーソスのにじむ絶妙なカレー短歌と、Cometさん(最近、わたしたちは、こめPと呼んでいますが)のさらっと、さりげなく、かつ軽やかで温かい語り口が何とも楽しい連載です。
「カレー記念日 今週のおかわり」が始まったのは、2018年5月。そのときすでに「もう1年半続いていますよ!」と書かれているので、カレー記念日そのものは、9年近く続いていることになります。すごーい。よく投稿が途切れなかった!途切れそうなときも、見事に乗り越えた!
ミニコーナーとはいえ、いや、だからこそ、オバフォーの象徴的コンテンツですが、こめPのコロナ後遺症による体調不良のため、しばらくお休みすることとなりました。
ここまで書いて、すでに寂しい。とても寂しい。投稿してくださった常連のみなさまはもちろん、楽しみに読んでくださっていた方々は、わたし以上に寂しく思われるのではないでしょうか。
こめPの回復を気長に待ちつつ、カレー短歌は作り続けていただければうれしいです。何なら、ガンガン送ってくださいませ。オバフォーでストックし、良き蔵に保管し、じっくり熟成させて、芳醇な「カレー香」(カレー臭ではない)漂うころに、にぎにぎしく公開させていただきます。
こめP、待ってるよー。焦らず、養生してくれ。みなさま、どうぞ、よろしくお願いします!