邪魔だな。「活躍している人」のイメージ。
♥ 元祖「どうする?40代からのファッション&生き方」過去記事再掲 ♥
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わたしは家にいることが多いせいか、
「第一線で活躍している人」をイメージしようとすると、
その人が「移動中の様子」がどうしても浮かぶんです。
きちんとメイクして、
ちゃんとした格好をして
ちゃんとしたバッグを持って
新幹線に乗ろうとしていたり、
空港のカフェにいたり、
颯爽と歩いていたり、
あと、誰かと打ち合わせしていたり・・・。
本当は、「第一線で活躍」していればいるほど、
A地点で何かを必死で完成させ、
B地点で頭を抱えて呻吟するなど
「生みの苦しみ」を味わっているはずなのに、
そんな風景はちーっとも浮かばす、
イメージ上の活躍女性は、つねに颯爽と移動中なのです。
A地点からB地点へと、忙しげに。充実した面持ちで。
移動中とはいっても
バスに揺られて移動とか、
自転車をこいで移動といった風景は浮かばないので
近距離移動≒活躍していない
遠距離移動≒活躍している
という図式が頭の中にできちゃっているのかもしれませんね。
なんなんだ? この摩訶不思議な遠距離移動至上主義は。
しかし、あれですね。
テレビコマーシャルでも
●ビジネスを肯定的にとらえたものは、颯爽と道路を移動系。
(ビールとか、金融とか、オフィス器具とかかな)
●ビジネスを疲労蓄積的にとらえたものは、オフィス定着みんなで踊り系。
(二日酔い系とか、草薙氏の出演しているのとか)
の傾向がありませんか。
どーも、みんな、「活躍」となると「颯爽と移動」が
イメージ上に固定化されているような気がするなあ。
困ったもんだ。
だって、そうすると対極にあるのは、
「四六時中、家にいる系」の人物ってことになっちまいますからね。
主婦もそうだし、
家族経営の職人なんかもそうだし、
商店主もそうだし、
お年寄りもそうだし、
引きこもっている人たちもそうだし。
こういう、わたしを含めた「移動しない人たち」、
もしくは「ほとんど移動しない人たち」、
もしくは「近距離移動限定な人たち」は、
長距離移動を日常とする人々≒活躍人を
しばしば思い描くことによって、
その対極に位置する自分の毎日を
ちっとも風景の変わらない、
退屈でしょうといわれたらそんな気もする、
颯爽感のない、そのかわり、繰り返し感の多い人生・・・
ってふうにとらえがちになりますからねー。
うーん。邪魔、邪魔。
こういうイメージって邪魔だ。
これには、きっと、その逆もあって
「家でゆっくり過ごしている女性」イメージが、
家以外で過ごす時間の多い女性たちにとっての
「幸せイメージ」になっていたりするんですよね。
ま、「活躍」というものがそもそも
他人から見た評価だから、
「活躍している人」っていうのも、
それぞれのイメージの中にしか存在しないのかもしれません。
(「わたし、活躍しています」って自己申告する人いないもんね。)
というわけで、
今日も、自分の場所で、不満かかえて、ほがらかに。
「どうする?40代からのファッション&生き方」
2012.11.14 邪魔だな。「活躍している人」のイメージ。 より~