夏に思い出すこと
お盆である。 なぜ昔の人は、一年でもっとも生命力あふれるこの季節を、死者たちが還ってくる期間と決めたのだろう。 太陽も、茂る青草も、気の遠くなるような蝉の音も、昼間の熱気が残る夜の空気も、すべてがぎらぎらと、濃厚に死と分かちがたく結びついている。 そういえば、「夏の終わり」と言う表現も、春秋冬にはないものだ。 クラゲの浮いた海、骸骨感あふれる立ち枯れのひまわり、コンクリの上でひからびたミミズ。 夏にはどこか、終末感がただよう。野ざらしのされこうべといったらやっぱり夏だ。夏は肉が早く朽ちるからな…。 ○ 私の夏のイメージは、母の実家である熊本で過ごした夏休みに元を辿れる。 母の故郷は、今は…























































































