由美子&くみこ、オバフォー民泊体験するの巻
みなさま、こんにちは。秋もいよいよ本番となりまして、もしかして旅先でこの記事を読んでいらっしゃるのかしら、それともおしゃれカフェでの素敵な午後のティータイムのお供になっていたりして…などと妄想しつつ、秋のかけらもない遠い島で今日も汗水たらして働くじじょうくみこでございます。
先日の「オバフォー祭り」にお集まりいただいた方々、その節はありがとうございました。初めましての方がほとんどでしたので、ゆっくりお話するどころか挨拶すらできずじまいの方もいらして残念無念。あと出席したトークショーでは小関さんの切れ味のよいコメント! 桜子さんのクールビューティなお姿とは裏腹な熱い言葉! にわたくしすっかりメロメロ。もっとお話聞きたかったなあ〜(わたしはもう結構です、はい…)
ところで当日は会う人会う人に
「で、民泊どうだったんですか!? マシューはどうだったんですかっ!???」
と食いつき気味に聞かれましてね、「いえ、これから泊まりに行くんですよー」と100回くらい答えたわけなんですが(いやそんな人数はいない)、みなさまずいぶん気にされているようですので今回は「祭りの後の体験談」をお送りしたいと思います。
サンマが安くなりましたね〜
さて。
前回の記事を読んで「オーナーに英語で自己紹介しないと民泊できない」と思われた方がいらっしゃったようですが、英語での自己紹介ビデオは民泊斡旋サイト自体に登録するためのもので、オーナーが見るものではありません。ましてや宿に着いたら
はあ〜い
と陽気なマシューがウェルカムしてくれるわけでもありませんので、ご安心ください。ちなみにオバフォー祭りで「この男性の写真よく使われているのですっかり顔なじみになってしまったんですが、お友だちですか?」と聞かれました。友だちならよかったのですが、残念ながらフリー素材です。ドイツ人のハーフの方らしいです。
また、自己紹介は運転免許証で登録する場合のみの手続きで、パスポートならさくさく登録できるようです。ちなみに他の民泊サイトでは登録が簡単なところもあるらしいと後で聞きました。もっとちゃんと探せばよかった。マシューに翻弄された自分がにくい。
まあそれはともかく、オバフォー祭りのあとに由美子さんと2人、目的の民泊先に向かいました。オーナーからは事前にくわしい道順を教えてもらっていたのですが、迷う隙もないほどわかりやすい場所でした。
ちなみにルームメイトの由美子さんは前乗りで東京入りし、前夜ひとりで泊まっておられたのですが「こっちから行くと少し遠くなりますがエレベーターありますよ」「ローソンならこっち、ファミマならあっちですよ」「飲むならあのあたりが雰囲気がいいですよ」と既に地元人レベルの道案内。由美子、おそるべし。
さて、民泊にはオーナーとまったく会わないタイプ、オーナーの家に居候するタイプ、他の旅行者とシェアするタイプなどさまざまなタイプがあるのですが、わたしたちが選んだ宿泊先は、いわゆる居候タイプ。2階建ての一軒家の1階に女性オーナーが住んでおり、2階のリビングとベッドルーム、1階の共有スペース(キッチン、ダイニング、シャワー、トイレ)を宿泊者に開放しています。
ダイニング風景
年季の入った木造建築でしたが、そこここに洋風なモチーフがちりばめられていて、いわゆる和モダンなおうち。古いながらも手入れが行き届き、なんとも心落ち着く空間です。仏像の写真や仏教アイテムがちょこちょこ飾られ、エキゾチック感もたっぷり。外国人は喜ぶだろうなあ。
2階へ続く螺旋階段
「こんばんは。いらっしゃいませ。お会いできてうれしいです。わからないことがあれば、いつでも声かけてくださいね」
ダイニングキッチンに上がると、奥からオーナーが優しい笑顔で現れました。イメージ通りの聡明そうな女性でしたが、写真で感じたよりも若々しい印象。歳の頃は少し下のアラフォー世代というところでしょうか。普段は仕事が忙しくて夜遅くならないと帰宅されないそうで、日曜にオーナーと会えたのはラッキーでした。
ひとしきり女3人おしゃべりに花が咲いた後、ダイニングから螺旋状の階段を上がって2階へ。2階は廊下もドアもなく、階段からつながるようにリビングが広がる、メゾネットのような感覚。
想像以上に「ひとんち感」がある部屋でした。
前からここにいたような、不思議な既視感と安心感。人が住んでいる、独特の気配とぬくもり。つまりは、ものすごく落ち着く空間。
壁などは多少傷みを感じましたが、特に気になるほどでもありません。それよりソファですよソファ。このソファはアレですよ、人をダメにするやつですよ。一度横になってしまうと、もはやソファと一体となって廃人まっしぐら。
極めつきは、これですよこれ。
壁一面に広がる本の海〜〜〜♪
漫画にエッセイ、小説、サイエンス本、ビジネス書と雑食なところがなんともおいしそうで、読書欲をそそります。前日にひとり泊まった由美子さんは、このソファで漫画を読みまくったそうですが、ああそうだ、そうだとも、わたしもきっとそうするとも。何も予定がなければ1日中ここでまったり本を読みたい〜〜!
陳列のしかたにも味があって、なんともよろしい
が、ビール大好き由美子さんとわたしが泊まるわけですから、当然のようにテーブルを囲んで飲み会が始まり、夜中遅くまでしゃべり倒し、いつまで何をしゃべったかすら忘れるほど呑んだくれて、気づいたら朝でした。(ちなみに2階の奥にベッドルームが別にあります)
パジャマもタオルも歯ブラシも完備、ほとんど手ぶらでOKというほど行き届いたお宿でした。おまけに翌日は朝からどしゃぶり、途方に暮れつつダイニングに降りると「よかったら使ってください」とオーナーから折り畳み傘の差し入れまであって泣けた。。。
友だちの家に遊びにいくような安心感と、ゲストハウスのようなほどよい距離感とサービスに、民泊の楽しさを実感した東京ナイト。泊まる前はさんざんな目に遭いましたが、実際の民泊はいたって快適でございました。ちなみにお値段、1人1泊3000円ほど。民泊、これからいろいろ試してみたいなあ。
それではみなさま、次回は11月19日(土)にお会いしましょう。それまで、いつもの崖のところでお待ちしていま〜す( ´ ▽ ` )
text by じじょうくみこ
illustrated by カピバラ舎
*「崖のところで待ってます。」は毎月第3・5土曜日更新です。
いまねえ
じじょくみさま
すっかり秋が進みこたつも作ろうかという季節になりました、
シマシマはいかがですか。
おお、、民泊という糖衣で存分に他人様の生活の一端を見物、味わうことが
できるのですね。こちらのお宅、まずキッチンに見える換気扇か?と思ったら
スピーカーですか?高いところに据え付けてある物体。。
そして正面窓の白はカーテンか?なにやら貼り付けてあるのか?
ガス台の下のオーブンも本格的!
オーナーさんアラフォー世代的とのことですが
どんな歴史でそこに住まわれているのかしらと興味津々。
これで一泊3,000円ならお買い得な東京ナイトと感心しました。
じじょうくみこ Post author
>>いまねえさま
ああ本当に遅くなりましてごめんなさい、いまねえさま!
民泊にもいろんなタイプがあるかとは思いますが
今回泊まった物件は「親戚や友人の家に泊まらせてもらう」的な
適度な親密感と適度なよそよそしさが同居した楽しさがありました。
レトロモダンなおうちは本当に居心地がよくて
ほどよく隙もあって、とても素敵でございましたよ。
いまねえさまもぜひ次回の東京ナイトにはぜひ!
そして鉄について熱く語り合いましょうぞ!